ドコモの冬モデルが、どうも国内3社に落ち着きそうだということだそうです。これにより、ツートップ戦略で優遇されていた韓国のサムスン電子は対象外になるとのことだそうです。
ドコモは現在販売している夏モデルでツートップ戦略を打ち出しました。その時に対象としたのが、ソニーとサムスン電子だったのです。これまでよく売れていたシャープや富士通を差し置いてサムスン電子が出て来た理由は、恐らくではありますが低価格という点で普及モデルを売りやすいというのがあったのかもしれません(そうすることで、インセンティブを抑えることができるのかもしれない)。
しかしながら、招いた結果は散々で、サムスン電子の新機種はほとんど売れず(機能面で見たら、日本を舐めてるとしか思えない)、ドコモのメインストリームだったNECとパナソニックがスマホ市場の撤退を行うことに。ドコモの安直な戦略が、国内メーカーにトドメを刺したのならば、この責任は大きいです。
その反省からか、今回はソニーに加え、国内では安定した販売力を誇るシャープと富士通を加えたスリートップ体制を採りました。早い話が生き残った国内メーカーの結集でドコモ浮上を図りたいということでしょうね。まぁ、ここでLGやHTCを入れなかっただけドコモは賢かったなとも(苦笑)。
まだ、あくまでこの決定は確定ではないので、今後どうなるかは予断を許さない状況でもありますけれども、恐らくこの3社で決まり、ソニーはXPERIA、シャープはAQUOS PHONE、富士通はARROWSとなると思います。
それでも、この決定は遅すぎた。シャープはいい機種を出していても安さだけでかき消され、NECもパナソニックもその波に揉まれ、事実上消えてしまいました。
ドコモには、いい機種であれば積極的に宣伝していくことをお願いしたいところです。国内外問わず、安さだけで売るのではなく、クオリティの高い商品を前面に押し出せば、ドコモが失った信頼を取り戻せると思います。現在はメーカーが同じような機種を出しているのでなかなか難しい点もありますけれども、中には現状ドコモのみの機能というのもあるので、そのオリジナリティを存分に出してあげるべきです。プレミアム感とクオリティを前面に押し出せば、ドコモはまだイケると感じてますよ。

