「ITmedia ガジェット」で「レトロゲームが大好きだ」の連載を行っていた覆面ライターゲイムマン。彼が何で覆面をし始めたのか、その動機はいまだにわからないですが、一癖あるライターとしてよく知られているようです。
そんなゲイムマンが長い間構想を温めて制作したゲームアプリがあるのをご存知でしょうか?それが「横浜妖精奇譚」。1986年(昭和61年)の横浜を舞台にしたアドベンチャーゲームで、3部作という構想なのだそうな。
昨年夏にドコモ・ソフトバンクのケータイアプリで配信を開始したものの、2月末までで売れた数が何と82本。ちょっとした同人ゲームでもこの数は軽く超えられてしまうんじゃないかと思えるほど酷い数。しかもこの作品、昨年の東京ゲームショウに出展していたにもかかわらず、だ。
この販売本数を知ったゲイムマン、すっかり意気消沈してしまい、3部作の予定もすっかり白紙状態にしてしまったそうな。まぁ、皮算用しすぎじゃないのかと思える部分もあるのだけど、あまりに酷い販売本数の前では同情も禁じえないわけで。
それでは、とWindows版(内容はケータイアプリ版の忠実移植)の制作を開始し、先日Vector(ベクター)で無料ダウンロードを行えるようにしたとのこと。後日完全版の配信も行う予定で進行していたのでした。
ところが、そのベクターで不正アクセスの事件が、ゲイムマンの記事がITmediaで掲載される直前に発覚。3/19夜~3/21に日付が変わった直後まで計4回の不正アクセス痕が発覚したその全てが、不正アクセス痕は個人情報の漏えい(うち一部には、クレジットカードの情報をすっぱ抜かれる、ないしは最悪全情報がダダ漏れ)に繋がっているとのことで、近年ではソニーの個人情報漏えい事件に次ぐものではないかと思われます。
正に、悪いことに悪いことが重なる、つまり弱り目にたたり目という典型的パターンだなと。ゲイムマン自身が悪いわけではないけど、あまりに悪い方向に引っ張ってしまっているなとも。ツイッター上で意気消沈していたのを気遣ったはずが、逆に更なる厄災を巻き込んじゃったんじゃないかと思うと、ITmediaも罪深いのぉ・・・。同じソフトバンクグループゆえに。
レトロゲームが大好きだ (昭和編)
レトロゲームが大好きだ ~平成編~