2013年03月08日

WBS2013 よく粘った日本代表

今日から第2ラウンド。日本は台湾と対戦することになりました。


日本は台湾のエース王建民選手の前に手も足も出ず、その後の継投もよく7回まで0点。逆に台湾は少ない安打で着実に点数(3回・5回に各1点)を稼ぎ、じりじりと差を広げていきました

しかし、8回以降は日本にとってドラマチックな展開になっていきます。
口火を切ったのは中日の井端選手。彼のヒットを皮切りに、ソフトバンクの内川選手が繋ぎ、巨人の阿部選手がライトへのタイムリーでまず1点を返します。そして巨人の坂本選手がレフトへのタイムリーを放ち、遂に追いつきます
ところが、気合いの投球で粘った楽天の田中選手も8回裏で力尽き逆転その後は、巨人の山口・澤村両選手で何とか乗り切ります
後の無くなった9回2アウト。ランナーは四球で出塁した阪神の鳥谷選手という中、バッターは井端選手。カウントも悪く万事休すというところで鳥谷選手が一か八かの盗塁を仕掛け成功。そして井端選手が執念で打ったタイムリーでまた追いつきます
この後、台湾は9回サヨナラのチャンスを西武の牧田選手にことごとく潰されます。特に日本ハムの陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)選手が送りバントを失敗した時に、牧田選手が見せたダイビングキャッチには、彼には神掛かった何かを持っていたと思わせましたね。

この執念と気合い、そして神掛かったものが東京ドームをカオス状態にしていたのではないでしょうか。まさに『神風』が日本に吹いてくれます
10回表、ヤクルトの相川選手のヒット、オリックスの糸井選手の四球、坂本選手の送りバントで得点圏(2・3塁)にランナーがたまりました。そこで登場したのは日本ハムの中田選手。見事フェンスギリギリの犠牲フライを打ち、貴重な勝ち越し点を上げました
最後は巨人の杉内選手が、台湾に少々粘られるものの、最後の打者をゲッツーで仕留めゲームセット


本当に、よく勝てたなといいたくなる試合でした。第1ラウンドのブラジルの時と同様、井端選手が打っていなければ確実に負けていた試合でした。正直9分9厘負けていた試合でしょう。互角どころか日本にかなり課題を残した戦いになっています。

とにかく継投を早めにやらないと命取りになりかねないシーンがいくつもありました。サッカーではないですけど、今の日本では2点差をひっくり返すのは相当大変です。次の試合もあるので変えにくいというのもあるのでしょう。でもそこは心を鬼にして積極的な交代を行っていもいいと思います。
打線はクサイ球にはファールで粘れと言いたい。打ち気にいけば必ず相手の術中にハマります。玉の見極めも重要ですが、おかしいなと思ったらチップチップで逃げるのも手です。相手に投球数を増やさせるだけでなく、投げる場所も絞り込ませることができるので一石二鳥ですよ。


この試合に勝ったことで、日本は次回、キューバに勝ったオランダと、台湾はキューバと戦うことになります
オランダはダークホース的存在。韓国・キューバを倒し波に乗っているとはいえ、日本のやっているち密さと粘りの野球を見せれば敵ではないはずです。むしろ気の毒なのは台湾で、王建民選手が投げられない中、どうキューバに挑むのか気になるところです。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)TrackBack(0)