2019年10月26日

秋の新アニメ2019 その21 ハイスコアガールⅡ

秋の新アニメ2019、最後になる今回は、スクウェア・エニックスの月刊マンガ雑誌である月刊ビッグガンガンに刊行されていた「ハイスコアガール」の続編「ハイスコアガールⅡ」です。
この作品は、10月初めから放送していた(一部地域除く)のですが、その時の放送はOVAとして発売された第12話~第15話だったんですね。なので、実質的なスタートは、つい先日の第16話からになります。そのため、今回は9話構成になっています。物語がクライマックスに向かう中、主人公達はどのような結末をたどっていくのでしょうか。


あらすじは続きものなので無し。高校生になった主人公とヒロイン達が、主人公を巡って色々と思いを馳せるところから始まります。


今回は、2人のヒロインの内面を描いたものになっています。
Aパートは主に大野の目線で描かれ、第1話の少し前から第1話以降のダイジェストという構成になっています。大野がストレスを抱えている中で見つけた息抜きが、自分の人生の中でかけがえの無いものになっていくという流れを大げさながらも思わせるものになってますね。
Bパートは日高目線になっているものの、大野ほどメインで描かれておらず、話の流れの中で追っていく感じになっていました。主人公の家に向かう途中で日高が思った、いわゆる回想シーン的なものですかね。終盤になって、主人公の家に2人のヒロインが友人と大野の姉の前で冷戦を繰り広げて終わるという流れですけど、いやぁギスギスしてるわ(苦笑)。

ただ、この一連の流れを、実は主人公の想いというふうで見ると、大野の目線が長いということは、大野への想いが強いとも取れ、この物語の結論が少し見えてきたかなと思いますね。主人公は鈍感と友人からは言われていますけど、OVAとして発売された第12話~第15話を見ている人なら、主人公の気持ちが大野に傾いているのではないかというのを感じ取っているのではないのでしょうか。ただ、それは作品を見てからでないとわからないというのは、2期である今回から見た人にとっては、少々酷ですわね。やはり配信(以下略)。


今回も波乱の起こりそうな予感はします。ゲームも懐かしいと思う人が多いと思うので、アーカイブ的な側面でも、この作品をオススメします。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 20:55Comments(0)

2018年07月27日

夏の新アニメ2018 ベスト

それでは、夏アニメの総括をば。
色々あって遅くなりましたけど、今年はいいアニメが揃っているように感じますわ。冬・春といい作品が続いて、さすがにネタ切れになるんじゃ・・・と思ってたら、またいい作品が揃った。こりゃ選ぶの大変だわ。


というわけで、見ていきましょう。今回も例によって例のごとく、ベスト3・ワースト3で紹介していきます。


今回のベストは、「邪神ちゃんドロップキック」
ある意味エグいかつスプラッタな表現満載なんだけど、ギャグアニメとして上手いこと昇華されているので、そんな残虐さもエッセンスにさえ感じてしまうほど(笑)。頭の中を空っぽにして見られるだけじゃないのよね。
いわゆる第1話をすっ飛ばし、途中開始のような流れになっているのですけど、各キャラの説明は十分になされており、かつ絵の表現だけでいかなる人物なのかを的確に表した珍しい作品。これはクオリティ高いわ。残虐さだけがピックアップされているけど、この作品はすごいわ・・・。

2番目は、「ハイスコアガール」
著作権問題でケチが付いただけで、作品そのもののよさは想定内。「邪神ちゃんドロップキック」があまりによかったため2番手なだけで、下手をすればトップになれた作品。
キャラが立っていることもさることながら、当時の時代背景を限りなく忠実に再現している点で評価を高く据えたい。その時代を生きた人間には、あるあると思わず首を振らずにいられないディティールの濃さは、ホントに高評価を与えたい。

3番目は、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」
いわゆる異世界チートものという散々使い古された作品ながら、それを感じさせない主人公やヒロイン達のきめ細やかな演出が素晴らしい。特に主人公の孤高な部分と小心者な部分のせめぎ合いは見ていて面白い。なお、この作品はヒロイン2人の演技力も評価したいですね。せりこ(芹沢優さん)かわいいよ、せりこ。ああ、エンディングいいよ、エンディング

次点は、「すのはら荘の管理人さん」
「はるかなレシーブ」・「京都寺町三条のホームズ」と迷った中で、この作品を。
見ていて癒されるシーンが満載かつ甘ったるいシーン満載なのでというのが最大の理由。こちらは頭を空っぽ・・・というのか、主人公と管理人さんとの関係にニヤニヤしながら見るのがいいんだろうね。変わった形の「めぞん一刻」になるのかね?


次回はワースト作品の紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2018年07月20日

夏の新アニメ2018 その15 ハイスコアガール

夏の新アニメ2018、15回目はスクウェア・エニックスの月刊マンガ雑誌「月刊ヤングガンガン」で連載されているマンガが原作の「ハイスコアガール」です。
この作品、2013年に発表され、恐らく数年以内に放送予定だったのではないかと思います。なぜそれができなくなったのかというと、許諾関係の問題をクリアせず連載を行っていたことが発覚したからですね。
その一件で、最終的には和解できたものの、数年間連載を止めざるを得ない状況になりました。連載再開から数年して、やっとアニメ化が動き出して、今に至るわけです。
まぁ、著作権の問題はきちんとクリアしないといかんわねと思います。ましてやスクウェア・エニックスという会社が、そんなことを知らないわけがないと思っていたのに、この体たらく作者の脇も甘いですが、編集者も売れればいいではなく、きちんとやるべきだと思いますね。同じことをまたやったら、今度は連載を潰されかねないのですから。

さて、いよいよ始まったということで、期待していた人も多いんじゃないかなと思います。かくいう私もその一人。原作のどの部分までやるかわかりませんが、原作は佳境に入っているとのことなので、最後まで2期とかになってもいいので、突っ走ってほしいねぇ・・・。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


主人公は何にも取り柄の無い小学生。ただ一つ、取り柄があるといえば、ゲームだけ。しかし、当時のゲーム、いわゆるゲームセンター(以下ゲーセン)はガラの悪い人達が詰め寄る危険な盛り場の印象が強かった。

そんなゲーセンでは、格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」が大ブーム主人公はガイル使いとして名を馳せていた。ところが、そのゲーセンの雰囲気に似つかわない女子がいた。そこでザンギエフを操っていた女子は、何と同じ小学校にやって来たクラスメイトだったのだ。
とてつもなく強い彼女にコテンパンにやられた主人公は己のプライドを捨て、ハメ技など人として低俗な行動をしてまで彼女に勝ったのだが、その代償は大きく、筐体を蹴った際の煽りを受けただけでなく、彼女から激しいビンタを食らうことになったのだった・・・。



というふう。


この作品は、アニメでありながらトゥーンレンダリングという過去ゲームでも使われた技術で描かれているため、さながらノベルゲームを見ているかのような錯覚に陥りましたね。もちろん作品の展開も悪くなく、特に当時のゲーム事情を知っている人はもちろん、ゲームを知らない人でも解説等で深く知ることができて面白かったのではないかなと思っております。
主人公が結構卑屈でとても共感できない人物ではあるものの、人間的にわからんでもない部分も。ヒロインになるであろうクラスメイトは大金持ちの娘で、拘束時間も多いのに、あれだけのゲームの上手さを見せるわけですから、天性のものがあるんでしょうね。両極だけど、根っこは一緒なのかもね。同じゲーム好きとして。
実際のゲームも見られ、かつそれを取り巻く人間模様もよくできている。だからこそあの問題でつくづく損をしてるんだなと。本編は、今後の2人の関係も気になるところです。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)

2018年03月27日

【今度は】5年掛かって再起動【大丈夫】

押切蓮介さん原作のマンガ「ハイスコアガール」が、2013年のアニメ化発表から5年を経て遂に起動する運びになりました。
普通は、アニメ化が決まれば数年で放送されるはずなのですけど、こうなったのには原作が抱えた問題に原因があったのです。


テレビアニメ化が発表されたのは2013年の12月だったのですけど、その前から制作が始まっており、その年の夏に制作会社が著作権者のSNKに権利関係を尋ねたところ、一切の権利を許諾していなかったことが発覚しました。その後SNKは2014年5月に刑事告訴、8月にはスクウェア・エニックス側に誠意がない旨のコメントを出しています
この許諾関係の問題は、カプコン・バンダイナムコゲームス(現・バンダイナムコエンターテインメント)・セガ以外の版権は全て無許諾で使用していた(セガに関しては、厳重に抗議したうえでの条件付き許諾)ことも発覚しています。しかも許諾関係でうやむやな会社(倒産している会社のライセンス関係)も無許諾だったため、本当に許諾を得るつもりだったのか怪しいところもありますね。

SNKの一件は、スクウェア・エニックスとSNK双方が訴訟合戦になり、作者も含めた関係者の書類送検にも発展しましたが、最終的に和解が成立しています(2015年8月)。ただし、和解成立後に連載が再開(2016年7月)された時、かつ再販された単行本には、SNK関連のエピソードは全て削除・改変されていたので、事実上SNKからの許諾は下りなかったと取るべきでしょう。

それゆえに、ティザーPVで流れた「ゲーム会社の協力が得られた時、もう一度その手はつながれる」へと集約されるのでしょう。もうこんな事態は無いだろうし、二度とあってはならないと思いますけど、アニメ化まで至れたのは、大勢の人達の努力とファンの後押しだったでしょうから、もう裏切らないでほしいなぁ・・・。


アニメ「ハイスコアガール」は7月から放送開始となります。既にオープニング主題歌はsora tob sakanaが担当することも決まっています。放送局関係は直前まで決まらないでしょうけど、関東圏とBSでの放送は決定でしょうね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:05Comments(0)