さて、そんなドラクエⅢには、ぱふぱふというイベントがあります。ドラクエⅢというより、ドラクエシリーズお馴染みのイベントでもありますけど、これが今回大きな騒ぎとなりました。何とバグではないかと思われる事象が発見されたからです。
それは、ぱふぱふイベントを起こす際、先頭(1人目)のキャラを死んだ状態で挑むと、65540G(ゴールド)巻き上げられるという、超絶ぼったくりが発生するというもの。そうじゃなくとも少額のGを取られるという事態も発覚し、ぱふぱふイベントは無料じゃなかったのかという当時のプレイヤーの度肝を抜いたのです。
この事態を発見したとあるYouTubeチャンネルの方が、この事態を検証してもらうべく、当時プログラマーとして参画していた内藤寬さんに振ったら、ほぼ即答状態で内藤さんの公式YouTubeチャンネルで回答が上がりました。フットワーク軽いな(ニヤニヤ)。
その結果、ぱふぱふは元々100G掛かるような設定になっていた事実が発覚。ただし、このぱふぱふは残金が100G以下の場合はお金を減らさない仕様にもなっていたことも発覚しました。しかし、このプログラム(正確にはコストを格納するアドレス)が間違っていたため機能しなかったばかりか、作動させるところに対象者の番号などが格納されていたため、戦闘のキャラが死んでいてお金を潤沢に持っていた場合、ぼったくりが作動する仕組みが出来上がったわけです。しかも2人死んでいた場合は2倍、3人死んでいたら3倍のGを取られていたかもしれない事態も発覚したのです(これらはGの最大値が65535だったので回避)。
ちなみに、1人で発動しない理由は、先頭のキャラは0番目という設定になっているため(以降、1・2・3となっているらしい)。ゆえに1人のみないしは全員生存時には発動しないそうな。また内藤さんのプレイ時は、4G取られたとのことですが、これは偶然作動する領域が16進数で『04』となっていたかららしい。
さらに今回のプレイで、ぱふぱふに行ったキャラと残った(この場合は2番目の)キャラとの会話をするべきはずが、残ったキャラ同士(2番目と4番目)の会話になっているというバグも新たに発見され、内藤さんが狼狽する事態になりました(笑)。このバグは主旨が違うということで今後の検証材料になる(かもしれない)ようですけど、このバグも相当だな。死んでるキャラとの会話も成立しているから(笑)。
当時の苛酷なプログラミング環境が招いた結果とはいえ、テストプレイ(デバッグ)時に誰も気づかなかったという驚愕の事実。まぁ、イベント対象の街が、まだ駆け出しの頃なので、手持ちのGがそんなに無いから見逃されたというふうにも考えられるでしょう。とはいえ、35年目にして発見された大きなバグ、内藤さんには改めて謝罪して頂かねば(ニヤニヤ)。<まぁ、本人がプログラミングしていることを認めてるから、許してやれや。