携帯ゲーム機はPSP優勢ながら、徐々にPS Vitaへ禅譲していこうという戦略でしょう。その陰で3DSとDSがくすぶっているというふうでしょうか。残り火がほとんどないのにもかかわらず、まだ大きく炎上しない3DSというふうですね。年末で大きく燃え上がるかがポイントになってきます。そのためのラインナップは・・・やはり乏しい(苦笑)。
というわけで、PSPから見ていきましょう。
今回は何といっても「ファイナルファンタジー零式」(★)。
当初は「ファイナルファンタジーXIII」の作品群の一つ「ファイナルファンタジー アギトXIII」として発表され、またケータイアプリでの展開を予定していた作品。後の発表でシリーズ内の作品としては外され、ケータイアプリからPSPへ開発媒体を移して展開されるようになりました。
シリーズ初のアクションRPGでマルチプレイが可能になっています。
ベースはクエストをこなしていくものではあるものの、通信機能を使えば、他のプレイヤーの戦闘に乱入することも可能になっています。
FFXIIIの戦闘をよりスタイリッシュにさせたものという雰囲気ですね。キャスト陣も結構豪華なので、ファンにも十分訴求できるでしょう。
続いては、「戦律のストラタス」(★)。
実態の持たない生命体に侵攻され、人類が滅亡せんとする中、彼らに侵食された者達が集う部隊が彼らのせん滅のため半ば絶望的な戦いを挑むというもの。
アニメーションパートとアクションパートを融合させたものになっていますが、基本的な進行はテレビアニメ的なものになっています。
まるで連続アニメを見ているような展開にプレイヤーのテンションも上がっていくものと思われ。
3本目は「ラグナロク~光と闇の皇女~」。
元々は韓国のマンガから派生したもので、オンラインゲームである「ラグナロクオンライン」が有名です。後にアニメーションやDS版の「ラグナロクオンライン」が発売しています。
今作は「ラグナロク」の名を冠していながらも、「ラグナロクオンライン」とは違う完全新作として登場します(ただし要素は「ラグナロクオンライン」から発展させたもの)。
3つの勢力から描かれた異なった視点から物語を進められるシナリオでマルチエンディングになっており、一度クリアすると再び物語の最初に戻って、別の視点から物語を見つめられるザッピング的な要素もあります。
それ以外にも14種類の職業と転職要素、重厚なシナリオの中にある多彩なサブシナリオ、すれちがい通信など長い間遊べる仕様になっています。
ここから先はPC作品・アニメ作品の移植ないしはゲーム化作品の紹介。
①「白銀のカルと蒼空の女王」
2010年に発売された同作品の移植。開発は工画堂スタジオのくまさんちーむ。「蒼い海のトリスティア」に代表されるDeep-Blueシリーズの第4弾になります。
PSPへの移植に際し、新規イベントCGや新スクリーンショット、新曲が収録されています。
②「ロウきゅーぶ!」(★)
今年の夏に放送されたアニメのゲーム化。
今作はオリジナルストーリーになっていて、市内で行われるスポーツ大会に参加することになった女子バスケットボール部をまとめる昴の手腕が問われるアドベンチャーゲームになっています。
アニメは(別の方向で)盛り上がりましたが、今作はいかに?
③「R-15 ぽーたぶる」
こちらも今年の夏に放送されたアニメのゲーム化。
まっさらな原稿を1週間以内に仕上げるために奮闘するアドベンチャーゲームになっています。
ストーリーとキャラとのコミュニケーションを楽しむ「学園生活パート」からヒロイン達との妄想にふける「イチャイチャイベント」へ、そして「原稿執筆パート」の3種類からなっています。
ちなみに、R-15なのに(CEROの認定が)R-17な(D:17歳以上対象)のはこれいかに(苦笑)。
次回は残りのPSP作品の紹介です。

