2013年11月26日

落合GMは小笠原に何を授けるのか

フリーエージェントの結果が決まり始めている昨今、この人の去就も決まりました。
巨人からフリーエージェント(FA)宣言をしていた小笠原道大(みちひろ)選手を今日、中日が獲得したと発表しました。


小笠原選手はドラフト3位で日本ハムに入団。スタメンを掴んだ当初は攻撃的な2番バッターとして活躍。2002年以降はクリーンナップの一人としてさらに活躍し、打率3割を超えることが当たり前とも言えるくらい(巨人移籍前までなら3度、レギュラー時だけなら1度のみ)素晴らしいアベレージヒッターでした。

2006年にFA宣言をして、巨人に移籍。地元が千葉にあるため、家族と離れて過ごしていたことが宣言のきっかけとされています。
巨人移籍後も素晴らしいアベレージヒッターとして活躍。2007年~2009年の優勝に大きく貢献しました。しかし、2011年以降は、内野手争いの激化・統一球の影響・若手の起用などで出場機会が減少。特に2012年は不振・2013年はケガで出場できず、2軍のベンチを温める状態が続きました。1軍に上がっても出場機会が少ないのは相変わらずだったものの、ここぞというところで決めるあたりはかつての勝負強さを垣間見せてくれたのではと思っています。

それでも、2013年オフに事実上の戦力外通告同じFAで巨人入りした元オリックス出身の谷選手とは違い、功労者ということで直接肩叩きに遭うということはありませんでしたが、ファンでさえもクビ確実とさえ言われていました。しかしながら、この年ゼネラルマネージャー(GM)に就任した落合博満さんの鶴の一声で中日が獲得に乗り出し、今日に至ったわけです。


小笠原選手の去就が伝えられ、落合さんがGMに就任した頃から、落合さんの活躍できる宣言が飛び交うようになり、中日が獲得に乗り出すとよく言われていました。
実は落合さんの選手生活の終点は他ならぬ日本ハムであり、小笠原選手がまだ若手と言われていた頃に共にベンチにいたという時期がありました。その頃に落合さんが小笠原選手の本質や打撃センスの良さを見ているだけあって、これだと思っているのでしょう。もちろん、評論家時代や中日の監督時代に小笠原選手を生で見る機会が多かったでしょうから、くすぶってしまった小笠原選手に何かしらの思いもあるのでしょう。また偶然ながら落合選手が会得した神主打法を採用している点も落合さんが何とかモノにしたい一因になったのかもしれません。


落合さんは、谷繁監督を通じて何を伝え、どう扱いたいのか。年齢の面から考えれば代打の切り札を想定しているのでしょうが、あわよくば指名打者で交流戦に出場させたり、固定されていない一塁のスタメンも想定されます。
さて、落合マジックが見事に決まるか、見ものですな。


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Posted by alexey_calvanov at 23:34Comments(0)TrackBack(0)