今日の夜中、スマホから音が鳴っていた(トイレに行っていたのだ)。普段はマナーモードにしている関係上、サイレントになっていて、振動のみのはず。しかも大音量なのでビックリする。聞いていると、どうやら津波警報が出ているらしい。なお、緊急地震速報の音とは違っていた(緊急地震情報の場合は、アラーム音。今回の場合は、チャイム音)ので、大きな揺れが起こるとかではないようだったものの、沿岸部にいるのならすぐに離れないといけないものになります。
慌ててテレビをNHKに切り替えると、津波が発生しているとのこと。どこでそんなことが・・・と思った時、昼間の出来事を思い出したのです。
前日の昼間に、南太平洋にあるトンガ王国で、大規模な噴火が起こったらしい。それに伴い津波の心配があったものの、気象庁は心配は無いと言っていたのです。そうなのかと思った反面、遠方で起こる地震や噴火は気を付けないといけないのです。そう嫌な予感を抱いていたら、後々トンガの噴火が絡んでいるとのことがわかったのです。『読み間違い』をした気象庁を責めるのはナンセンスだけど、過去に大きな地震や噴火で津波が来る可能性を抱かなかった私達にも責任は無いのかなとも。実際、今回の津波は最大1.2mに達していますし・・・。
そのことを思った最大の理由は、もう60年以上も昔、1960年に起こったチリ地震にあります。当然私は当時の状況を知りません。歴史や地理などの授業で習ったレベルです。この時、チリ沖で発生したマグニチュードは9.5と観測史上最大のものになり、チリ国内では多大な被害をもたらしたと言われています。それだけでなく、大規模な津波も発生し、今回のように太平洋上の国や地域にも大きな被害をもたらしているのです。日本も例外ではなく、三陸海岸で6.4mを観測するなど日本国内でメートル観測を叩き出したところが相次いだのです。この津波で死者・行方不明者が142人に達したとされ、遠方での地震を警戒するきっかけになったと言われています。
ちなみに、チリは日本と同様地震国とも言われ、2010年のチリ地震でも日本に津波が到達しています(最大1.45m)。
噴火による津波というのは確かに珍しく、近年だと2018年にインドネシアの火山噴火で起こった津波(スンダ海峡津波)がインドネシアに被害をもたらした例があったくらいでしょう。ただメカニズムは地震とほぼ同じなので、そこで起きる津波も警戒しないといけません。
なお、トンガでは通信網が復旧しておらず、具体的な被害の実態が明らかになっていません。それでも2000km以上離れたニュージーランドでも音が聞こえ、560km離れたフィジーでも雷鳴のような音がしたというのですから、相当なものでしょうし、津波もトンガで1.2mとは言っているものの、周辺国や地域では0.6m~1.4mほどのものが来ていると言われています。ましてやトンガは標高の低いところが多い国。ちょっとの津波でも甚大な被害が出ている可能性もあります(実際家が浸水した報告がある)。在留邦人は今のところ無事のようですけど、具体的な被害が入ってこない限り、何とも言えないでしょう。
とにかく、今はトンガからの情報が配信されない限りは、鵜呑みにできないということでしょうか。古くからトンガとは深い付き合いのある国です。私世代なら相撲の力士になると言ってやって来たこともありました。今なら、かぼちゃの産地としても知られています。何かしらのことができれば・・・。