そんなピノのような選手が、実世界にいるわけない・・・と思ったそこのあなた、過去に「ピノのようだ」と形容される選手はいたんです。ただ、今回のように「まさしくピノ」と呼べる選手はそうそう現れないでしょう。
その「まさしくピノ」な選手は、アメリカ・大リーグにあるミネソタ・ツインズのブライアン・ドジャー選手。
彼が打席に立った際、相手を驚かそうとセーフティバントを試みます。バットにボールが当たり、転がったボールは三塁手の方向へ。相手の三塁手も上手くキャッチはしたものの、投げたボールは明後日の方向へ・・・。ここまで見たら、セーフティバントが成功したと取れるわけです。もちろんボールが明後日の方向に飛んでいっているので、ドジャー選手は二塁を陥れます。
ところが、相手チームはカバーをきちんとしていなかった。普通なら一塁のカバーは二塁手ないしは投手と外野手(右翼手)が素早く回っているはずなのですが、なぜか回っていなかった。セーフティバントに慌てたのか手遅れになっていたんですね。
それをドジャー選手は見逃さなかった。一気にギアを上げ、三塁、そしてホームに滑り込んで、見事生還。記録上は内野安打と三塁手の失策(悪送球)ではあったものの、これはランニングホームランでもいいレベル。そして、ドジャー選手はベースランニングを15秒でやってのけたのだから、その速さにも驚かされる。
ピノが見てたら、さぞ驚いていたことでしょう。早回しのGIFでしか見ていないので、実際の速さは体感できなかったものの、ギアを上げる前から早いのよね。恐ろしい。

