2013年02月14日

誤射で選手生命の危機

南アフリカの選手で、義足を付けて走る陸上選手として知られているオスカー・ピストリウス選手。彼は、陸上選手で初めてパラリンピックとオリンピックの両方で出場した選手としても知られ、ブレードランナーという通称でも知られています。

そんなピストリウス選手が、陸上での活躍ではなく銃を使用した犯罪者としての活躍を見せてしまいました
自宅に来たモデルの彼女を強盗と間違えて射殺してしまったらしいのです。彼女はサプライズということでピストリウス選手には内緒で来たようです。


正直こんなことで選手生命を断たれるのは本人も不遇ですし、彼を応援していたファンもやるせない気持ちでいっぱいでしょう。仮に陸上選手に復帰できたとしても、その咎は一生背負わないといけないわけで、選手生活に大きなダメージになるのは間違いありません。
ただ、今回の件はきちんと法の下で裁いてほしいといのも正直なところ。国は違えど、銃社会の根絶は世界の流れだと思うので、毅然とした対応をして頂きたいと思います。


この一件で思い出したのが、1992年にアメリカ・バトンルージュで起きた服部剛丈君射殺事件
当時留学生として滞在していた服部君はハロウィンパーティに行くために友人の家を訪ねたのですが、誤って隣人宅に行ってしまい、そこの住人に射殺されてしまったという事件がありました。今回のケースもその事態とよく似ています。本人は悪気はなくただパーティに来たことを説明しただけなのに殺されてしまったわけで・・・。


銃による犯罪根絶はもちろんのこと、銃を使う機会をなくすことを真剣に考えないと、また双方にとって悲劇になりかねないことが起こりかねません。日本では銃を持っている人はごくまれですが、決して対岸の火事ではなく、いずれ自分の身にも起こりかねないことを考えないといけません


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2011年08月27日

世界陸上テグ大会で注目したい2選手

今日から世界陸上が韓国南部にあるテグで開幕しました。
午前中には初のメダル種目になる女子マラソンや各種目の予選が行われ、そして開会式を挟んで現在も競技が行われていますフィールドで初のメダル競技になる女子の10000mの他、ハンマー投げ・女子走り幅跳び・女子400m・男子100mなどが開催中です。


その大会の中で、日本人選手以外で、私自身が注目している選手を紹介しようかと
偶然というのか、今回紹介するのは、どちらも南アフリカの選手


1人目は、女子800mで登場するキャスター・セメンヤ選手
彼女は前回の世界陸上ベルリン大会で、きら星のごとくデビューした黒人選手で、長年破られることのなかったマリア・ムトラ選手(モザンビーク)が記録した大会記録を破ったことでも知られています。
しかしながら、風貌や声質で彼女は男性ではないかという疑いが掛けられ、セックスチェックを行ったところ、見た目は女性ではあるが、体内に精巣といった男性特有の臓器を持つ半陰陽(両性具有。いわゆるふたなり)ということがわかり、女性として競技に出る資格があるのかが1年近く審議されてきました
その結果、セメンヤ選手は女性であることが認められ、国際陸連も昨年の7月にセメンヤ選手が女性であることを正式に決めています

とにかく圧倒的で若さみなぎる走りが特徴的。若さという点では、まだ20歳ということもあり、今後10年はトップアスリートになるのではないかと思います。ロンドン・リオデジャネイロのオリンピックで注目の的になるのは間違いないでしょう。


もう一人は、オスカー・ピストリウス選手
彼は400mを主に走る白人選手ですが、実は両膝より下がなく、カーボン製の義足をはめて走る選手として知られています。これまでは水球やラグビーなどで活躍し、ラグビーで両膝をけがをしたため、そのリハビリのために陸上を始めたところ、その才能が認められ、陸上選手に転身しています。
陸上選手に転身後はパラリンピックで活躍し、他選手を圧倒する走りを見せた選手でしたが、さらなる飛躍を求めて健常者の大会に出たいと国際陸連に申請していました
ところが、国際陸連はカーボン製の義足が健常者に対して有利に働くのではないかという疑惑を掛けられ、最終的にはスポーツ仲裁裁判所で出場は認められたものの、2008年に行われた北京オリンピックには参加標準記録を越えられず出場できませんでした
その後は北京パラリンピックで400m・100m・200mの三種目を制覇今年の韓国の世界陸上の参加標準記録をクリアし、100mに出場する視覚障害のあるジェイソン・スミス選手(アイルランド)と共に、初めて障害のある選手が健常者の大会に挑むことになりました。

特徴としては、後半の伸びのよさが挙げられるでしょう。この後半の伸びがカーボン製の義足から来ているのではないかという疑いの元にもなっているわけですけれども、雨天時にはこの義足でも上手く走れない、また通常の場合でも扱いが難しいと結論付けられているだけに、この部分はピストリウス選手が持つ天性の才能なのかもしれません。
そのピストリウス選手が登場する男子400mは8/28予選・8/29準決勝・8/30決勝となるわけですけれども、8/28の予選が越えられるかが大きなカギになるでしょう。また、どこまで彼が健常者に通じるのかもポイントでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:06Comments(0)TrackBack(0)