ゲーム業界にとってアーカイブというのは、一昔前は難解な作業だったとも言えます。一番は倒産等によって権利関係が複雑な作品が多かったというのもあるばかりでなく、権利がどこにあるのかわからない作品もあったり、パクリ作品の扱いはどうなるんだという部分もあったのではないかと思われます。それでも、様々な障害を乗り越えてアーカイブ化を果たしています。現状はまだごく一部ですが、これから先出るソフトは権利関係の障害も薄まっているので、アーカイブ化は進むものと考えられます。
ところが、それに逆行する動きが出ています。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の施策です。
SIEはPS3・PSP・PS Vitaのコンテンツ新規販売を終了すると発表しました。PS3とPSPは7/2、PS Vitaに至っては8/27で終了となりました。
PS Vitaに至っては、と書いたのは、各ハードの発売年が結構若いからというのもあります。PSPは2004年、PS3は2006年、PS Vitaは2011年となっています。この点から見ても、PS Vitaは10年しか経ってないのに、全てのサービスが終わってしまうことになったのです。仕方のない部分があるとはいえ、あまりにも早過ぎます。
とはいえ、まだ遊べるハードの作品が全て化石化するのはいかがなものかと。メンテナンス代が掛かるとはいえ、まだまだ残しておくべきではないかと思います。終了後もダウンロードされたソフトを残している限りは遊べるとはいえね・・・。
なお、PlayStation Networkウォレットに入っている残高、PS3・PSP・PS Vitaのコンテンツ新規販売終了後は、PS4とPS5での関係でのみ利用可能になるとのことだそうです。
いい作品も多いのに、経営面でプラスにならないから即刻切りましょうという意味合いにも見え、今後SIEはアーカイブ化には消極的に動くのかなと思います。もうプレイステーション クラシックのようなものも出ないでしょうな。あれは商業的に失敗していると思うけど(ニヤニヤ)。