2014年06月29日

ヘビーメタルシンジケート終了

何でも始まりがあれば終わりがある・・・とは言うものの、それは突然だったようにも感じました。


音楽評論家の酒井康(こう)さんとお笑いコンビ飛石連休の藤井ペイジさんとで放送されてきた「ヘビーメタルシンジケート」が6/27・6/28の放送をもって終了となりました。実に足掛け23年と4ヶ月、全1220回にわたる長寿番組でした。
新聞のラジオ欄で終了の文字が掲載されていたのが、地元のFM AICHIだけだったので、他は掲載されていないことを考えたら、FM AICHIだけじゃないのかと思って、radikoプレミアムで最も早い放送を聞けるFM新潟にアクセスしたところ、ホントに全国の放送局で終了のようで・・・。最終回とされる番組開始時から、過去の出来事を振り返るような感じで進んでいたので、おかしいなと思っていたのですが、まさかそうなろうとは・・・。


この番組は、日本のラジオ番組では数少ないハードロック・ヘビーメタル専門番組で、酒井さんの軽快ながらも時に毒を吐くトークと藤井ペイジさんの切れあるツッコミで、音楽と笑いの融合を目指した番組構成になっておりました。それ以前は酒井さんが関わっていた雑誌BURRN!(バーン!)の編集長になっている広瀬和生さんでした。広瀬さんの時期もヘビメタやハードロックがわからない人でも楽しめる軽快なトークが特徴だったと思っています。私も1990年代の半ばから聞いていたので、足掛け20年以上は聞いていたでしょうか。


この番組を終えるきっかけになったのは、2010年4月に行われた名古屋での公開録音ここで、うっすらながら番組の役割が終わったと感じていたそうです。というのも、音楽情報番組でありながら、急速に普及したインターネットの情報公開の早さにはかなわいと思っていた中、2011年に起こった東日本だ震災でこれまで聞いていたリスナーからのはがきがぴたりと止まったことも拍車を掛けたようです。さらに、酒井さん自身がお世話になっていたアーティストが相次いで亡くなったり、(本人は理由にはならないと言っていたものの)自身の体調が悪くなってきていたこともあり、今年の3月末で終わる話を2013年の12月にしていたそうです。ところが、代理店がもう少しやりましょうということで、ここまでやってきたとのこと。
しかし、死ぬまでやると言っていたこの番組が自身の気力の問題で終わってしまうのは実に惜しい。できることなら、音楽情報番組という枠を捨てて酒井さん自身が紹介したい曲を掛ける音楽番組として脱皮してもよかったのではないのかなと思えてならないですね。ともあれ、終了は誠に残念です。


実に1220回にわたって、全8337曲という非常に多くのハードロック・ヘビーメタルの名曲を届けてくれたことは、そのジャンルが好きな人だけでなく全音楽フリークへの糧なると思っております。本当にお疲れ様でした。
ちなみに、最後に紹介された曲は、The Doorsの♪The End、その後はWhitesnake(ホワイトスネイク)の♪We Wish You Wellが紹介なしで掛かって終わりになりました(一部地域ではいつものエンディング曲が流れたケースも)。本当に終わってしまうのかと思いました。


改めて、本当にお疲れ様でした。全国に貴重な音楽を提供したこの番組に感謝して終わりたいと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)