2022年03月03日

各国の怒りで一転参加不可に

先日、IPC(国際パラリンピック委員会)は、ウクライナ侵攻を行ったロシア(参加名義はRPC(ロシアパラリンピック委員会))と同盟関係にあるベラルーシに対し、中立選手での参加を認める形を採りました。ところが、この件で各国パラリンピック委員会が異議を唱え、今日一転してロシアとベラルーシの参加を除外(参加不可)となる裁定が下りました


中立参加に関しては、『個人的には、確かに厳しいと思えるものの、選手がどう考えているかわからないので、この措置も妥当だと思える部分もあります。ゆえに、今回の侵攻に対し、明確にNOを打ち出した選手のみに参加を認めるふうにすべきだったのかなと思います。現状の参加方法だと玉虫色感が出てしまっているようにも感じられます』と記載しました。しかし、各国パラリンピック委員会は、選手がどう思っているかにかかわらず、侵攻を行ったロシアと共に参画したベラルーシに厳しい措置を与えるべきと下したようです。中には、両国が参加するのであれば、参加をしないと述べた国もあったようで、この流れが強まるとパラリンピックが成り立たなくなるということで、IPCが態度を一変させたようです。
各国が強く抗議したことに対して、私自身は異議はありません。むしろここまでお怒りだったとは思っていなかったので、よくぞ言ったとも思っています。これは、元フィギュアスケート選手のプルシェンコさんの発言も影響しているのかなぁ・・・。


ともあれ、これで46か国・地域の参加が決まりました。パラリンピックから平和を訴えてほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)

2022年03月02日

北京パラリンピックでは中立での参加に

3/4に開幕する北京パラリンピック。パラリンピックとしては史上初の夏と冬で同じ都市での開催になりました。冬季パラリンピック史上最大になる50か国・地域の参加になる予定でしたが、ウクライナ侵攻を行ったロシア(個人参加になるRPC(ロシアパラリンピック委員会)での参加だった)と後日ウクライナ北部に侵攻したベラルーシに対してどのような態度を採るのか注目されていました。


IOC(国際オリンピック委員会)は、ロシアとベラルーシの出場を禁止・ロシア開催の試合の中止や変更するよう要請し、実際いくつかのスポーツではその要請を受け入れています。またそれに呼応して、ロシア企業がスポンサードしているチームでは契約の打ち切りなども行われ、スポーツでもロシア包囲網が築かれています

そんな中でIPC(パラリンピック組織委員会)は、ロシアとベラルーシに対し、RPCや国家としての参加を禁じ、中立選手としての参加であれば認めるとしました。このため、ロシアとベラルーシは一括りで参加することとなりました。
こうなったのは、時間があまりに無かったこともあるでしょうし、選手一人一人に罪は無いという見方をしたとも取れます。今回IOCが採った措置には、あまりに厳し過ぎる・選手は関係ないとする見方もあり、一部のロシア人選手が非難するほどでした。個人的には、確かに厳しいと思えるものの、選手がどう考えているかわからないので、この措置も妥当だと思える部分もあります。ゆえに、今回の侵攻に対し、明確にNOを打ち出した選手のみに参加を認めるふうにすべきだったのかなと思います。現状の参加方法だと玉虫色感が出てしまっているようにも感じられます。


なお、ウクライナの選手は第三国でトレーニングを行っていたので、全員が北京入りすることができ、参加の方向に動いているとのこと。これにより、北京パラリンピックは48か国・地域の参加となります。


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Posted by alexey_calvanov at 23:48Comments(0)

2020年08月21日

31年前のあの頃を思い出す


こちら先日、東ヨーロッパにあるベラルーシのルカシェンコ大統領が、首都ミンスクにあるトラクター工場で演説した時の映像自身が何の不正も無く大統領選挙に勝ったことを訴えたものの、従業員は「ウソだ!」「辞めちまえ!」といった罵声で返しているというもの。最後にルカシェンコ大統領は半ばブチ切れ気味に「(演説を最後まで聞いてくれて)ありがとう。さあ皆さんどうぞ。辞めてしまえと言ってもらって構わないから!」と述べ、壇上を降りるのですが、その時を待ってましたとばかりに皆罵声を浴びせるのだから、よほど酷かったんでしょうね。
なお、この動画には収められておりません(テレビ朝日のニュース動画には収録されている)けど、その後罵声を浴びせた人に「殴らないから言ってみろ」と挑発するのですから、ある意味肝が据わってる


しかし、私はNHKでこの動画(ニュース映像)を見たのですけど、今回の件、31年前にルーマニアで起こったあの映像を思い出すのです。



1989年に起こったルーマニア革命の引き金になったチャウシェスク大統領(当時)の演説。いわゆる官製集会なのですけど、途中ルーマニア革命のきっかけになったティミショアラの暴動に抗議する人達が爆弾を爆発させたとも10代の子供が爆竹を炸裂させただの詳細は不明なものの、実行犯を警察が射殺した言われている事態が起こりパニック状態になります。その時動揺するチャウシェスク大統領の姿が、今回の姿とオーバーラップするのです。
なお、演説そのものは何とか滞りなく終わらせることができたものの、国営テレビが動揺する大統領の姿を映してしまったこと、あまつさえパニック状態になった時に中断したことで、体制が制御できなくなったと判断した国民が、大規模な抗議集会を開くきっかけになったのです。


さて、ベラルーシという国は、1991年に旧ソ連の崩壊と共に独立を果たすものの、旧ソ連の構成国と同じく独立後の大混乱に差し掛かってしまいます。その時に出てきたのが、ルカシェンコ大統領で、1994年に当選以降、民主的な選挙を経ている(ただし、不正選挙の可能性が濃厚)とはいえ、四半世紀以上独裁政権を維持しており、『ヨーロッパ最後の独裁国家』とも言われています。
そして、今年大統領選挙が行われ、対抗馬に民主化運動を率いた活動家の妻(夫は立候補を表明したものの、国から資格停止処分を食らって出馬不可になった)との争いになったものの、約8割の支持を集めて当選したと報じられました。しかし、対抗馬側は不正を主張(実際その不正と思しき録音テープが最近挙がっている)し、呼応した国民が抗議の印として、白・赤・白の独立当初の国旗(現在の国旗は旧白ロシア・ソビエト共和国時代に倣ったものになっており、赤と緑に加え、竿側に赤と白の装飾が施されたものになっている)を掲げています

現在は、まだ特段大きな動きは出ていないものの、欧米諸国は制裁の方向に進んでいます。国内では労働者がストライキを起こしており、国営メディアも同じくストライキを踏んでいるため、リトアニアに事実上亡命した対抗馬と残った国民の連携および動静を見極めている状態の軍がどう動くかに掛かっているでしょう。特に軍が動けば、ルカシェンコ大統領の退陣は避けられない事態となるかもしれません。状況によっては、ルーマニア革命のようなドラスティックな展開になるかもしれません。

ただ、ロシアがルカシェンコ大統領を支持しており、彼が窮地に立たされた場合、軍を派遣してベラルーシ併合に走る可能性もあります。というのも、ベラルーシとロシアが共同国家としてやっていこうと動いた経緯がある(人種的にもロシア人とベラルーシ人はほぼ同じとされる)、ウクライナのクリミア半島での実績、最近になってロシアの野党指導者(民主活動家)に毒が盛られる事態が発生していることを勘案すると、そう至ってしまいかねないのです。


できることなら民主化が上手くいき、対抗馬の訴える「大統領就任後半年以内の公正な選挙」を実現できるよう願います。それまでは一枚岩になって反ルカシェンコを訴えない限り、握りつぶされてしまうことでしょう。また国際社会もロシアの干渉をできる限り排除できるように協調していくべきだとも思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2015年04月25日

【悲報】ニート・無職涙目

世の中には、ご無体なと思うような税金や罰金があって、ひげを生やすだけで税金とかポテチや炭酸飲料に税金を掛けようなんて言って実際に課税対象にしているのですから困ったもの。牛のゲップにだって罰金刑が掛けられるのだからたまったもんじゃない。
それに妙な法律というのも世の中にはあって、今回紹介するベラルーシには、モデルが国の宝だという理由で外国に行くことを禁止するなんて法律があるほど。その素っ頓狂な法律を超える勢いのある法律が施行されるのだそうな。


今回ベラルーシが決めた法律は、半年間無職だった人には罰金というもの。その金額は360万ベラルーシルーブル、日本円では3万円ほど。何だたかが3万円でガタガタと・・・とおっしゃるかもしれませんけれども、かの国では結構な高額ですよ。
そして払えなかった場合はどうなるか?払えなかった場合は拘束され、半年間の強制労働(正確には社会奉仕)になるとのこと。なかなかシビアな法律ですなぁ・・・。
なお、対象になるのは未成年・学生・障害者・高齢者(年金生活者。男性60歳以上・女性55歳以上)以外の男女


こうも厳しいことを平然とやってのけれるのは、ベラルーシというのがルカシェンコ大統領が建国以来ずっと独裁政治を敷いているから。さらにベラルーシが旧ソ連の構成国だった(旧ソ連時代には白ロシア(ベロルシア)と呼ばれていた)からというのもあり、社会主義的な強硬な政策を行ってもそう抵抗感がないというお国柄もあるのかもしれません。


日本でもやったらすごいことになるのかもしれないですけど、対象者は引きこもりかニートだけにしておかないといろんな面で反発が起こるんじゃなかろうかと思ったり思わなかったり・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 22:00Comments(0)TrackBack(0)