
映画館には、オスカル(右)とマリー・アントワネット(左)の並ぶ等身大パネルが置かれていました。


池田理代子さんから渡されたような感じになり、なかなか凝っているなぁ。

で、見た感想ですけど、大阪のベルばら展で思っていた2時間でまとめられるかという不安に関しては、よくまとめたなぁ・・・と思いました。そして、かなりミュージカルチックな映画に仕上がっているなぁとも。宝塚の芝居を意識した作りになっているとも言えるくらいに、途中途中に挿入歌を挟む作風になっていました。
よくまとめたとはいえ、やはりカットされた部分が気になった。作品の核になるはずの「首飾り事件」がカットされてしまったようになっており、ロザリーが取って付けたような登場の仕方になってしまって、もったいないなぁと思っていました。それでも、先程も言ったように、よくまとめられているし、新キャスト陣の迫真の演技は目を見張るものがありました。何より豪勢なベルサイユ宮殿と貧窮にあえぐパリ市内のコントラストが、最新の映像ときれいなビジュアルで再現されたことにスタッフの気合いの入り方が感じられました。
端的に原作の内容を知りたい人には、この作品はオススメしたいですし、フランス革命が何だったのかを知るという意味でも悪くない題材でしょう。ただ、ミュージカルチックなシーンが頻繁に入るため、その手の作風が苦手な人には勧めにくいですね。
そして、原作に思い入れのある人は、出来る限り原作かテレビアニメを見て頂いた方が、精神的に安らぐのではないのかなと(ニヤニヤ)。よくできているんだけど、気になる人は気になる、ファンであればあるほどに・・・という作品でした。

