いきなりステーキは、その画期的な肉の量り売りで安く食べられるということで、販路を拡大したのはよかったものの、あまりにも急展開しすぎた、つまり儲かると踏んでやりすぎたことで、最大のウリである量り売りが技術力を伴わない切り手によって取り行われるようになり、かつその切り手が増殖することにより、安くて美味しいものだったのが、安かろう悪かろうに変質してしまったのです。
そうなれば評判がガタ落ちになるのは火を見るよりも明らか。急拡大していた勢いは急速にしぼみ、急展開で閉鎖に追い込まれるという、急だらけの状況に陥るわけです。
そこに、社長の人身把握術の大間違いという変なエスプリまで加わって、いきなりステーキの崩壊は今日までとめどなく続いているのです。まぁ、新型コロナウイルスの影響で急加速している部分もあるので、運の悪さもあるのだけど、ご愁傷様としか言えないのが現状です。
そして、ペッパーフードサービスは、ペッパーランチというまだ儲けを期待できるはずのファストフード店を売却することを決定しました。もうこんな悪手を打てるバカって誰・・・って思ったら、いきなりステーキの社長さんは、ペッパーフードサービスの社長さんだったんだね、そういえば(苦笑)。
そもそも、ペッパーランチも従業員がやらして悪いイメージを持っている店だったことを考えれば、ある程度儲けがありながらも汚れた店よりももう儲けがズタボロなのに汚れを知らない店の方に賭けたのか。いや賭けざるを得なかったのか。
正直滅亡へのカウントダウンを歩んでるとしか思えないペッパーフードサービス。その名前の素を捨ててまで生き残らせたいのか、いきなりステーキを。そのこだわりは何なのか。少なくとも、私はわからない。

