2025年12月01日

【一発勝負の】FC岐阜観戦記2025 番外編 かつての岐阜戦士を追い掛けて 水野泰輔【入れ替え戦】

昨日、アトレチコ鈴鹿×VONDS市原とのJFL・地域入れ替え戦(以下、入れ替え戦)を見に行ってきました。
13時からの開催ではありましたが、当日券しか販売されないため、何人来るのかわからない怖さから、朝一番の列車で名駅まで行き、そこから近鉄で向かうことに。


KYG03_20251130_065156420で、やって来ました近鉄の白子駅。鈴鹿サーキットに向かう際、特急が停まることから、遠方でありながら最寄り駅になります。もちろん、今回の会場に向かう際の最寄り駅になります。ここからコミュニティバスに乗るんですわ。
そんなバス停のそばには、「鈴鹿市はヴィアティン三重を応援します」という弾幕が・・・。
アトレチコ鈴鹿があるというのに、すわもう乗り換えか・・・と思ってよく見ると、バスケットボールのB3リーグのヴィアティン三重だった(苦笑)。



そこから、こちらも朝一番のバスに乗っていきましたバスといっても、小型のバスで、数十人が乗ったら満員になるようなバスですが、乗ってたのは2人のみ30分くらい乗って最寄りのバス停に着いて、さぁ歩いて15分か・・・と思ったら、三重県営鈴鹿スポーツガーデンの送迎バスが停まってくれて、乗せてくれましたアマチュアリーグの試合なのに。ここまでして頂けるだなんて、ありがたいのぉ・・・。


KYG03_20251130_092910262で、こちらが、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿です。正式名称は、三重県営鈴鹿スポーツガーデン サッカー・ラグビー場。名前にある通り、専用スタジアムで、ラグビー・リーグワンのホンダヒートのホームにもなります。



KYG03_20251130_110205524中は、こんな感じ。
バックスタンドは芝生席になっています。



KYG03_20251130_110214433こちらは、ホーム側になる鈴鹿の席。席とは言いましたが、バックスタンドと同じく芝生席ですね。
ホームということもあり、多くの弾幕が飾られています。



KYG03_20251130_110219873一方で、こちらが市原の席。弾幕は少ないものの、バスツアーが出されていたからなのか、大勢の観客が来ていましたメイン席になりますけど、だいたい1/4くらいが市原の関係者やサポーターだったのかな。



KYG03_20251130_110231539市原は、お気持ち弾幕も用意していました。
「我がなす事は我のみぞ知る」という坂本龍馬の言葉を書いておりました。自分のよさは自分だけが知っているという意味だそうです。この言葉の意味の深さは、市原がここに来るまでにどれだけ大変だったかを語らないといけないでしょう。そのあたりは後述します。



KYG03_20251130_090131866こちらが、今回の入場券。今回は、メイン席だけでなく、バック席やゴール裏も入れるようになっています。
なお、当初は100円と案内されていたのが、500円に変わっていました。それでもかなりのお値打ち価格です。



KYG03_20251130_100956178朝早く来ていたので、ものすごくお腹が空いていた。近くに飲食できるところが無かっただけに、スタメシの存在が、ものすごくありがたかったです。普段なら、鈴鹿っちグルメガーデンを開催しているのですが、今回はお休みワンコインではない通常価格での販売になっていました。

その一つが、カレーハウスDONの「ペラカツカレー」鈴鹿市では有名なカレー屋さんだそうです。
普段は「カツ(ミルフィーユ)カレー」として販売しているのだそうな。



味は、カレーとしては、そんなに辛くない後からじわじわとカレーのスパイシーな味が来るものの、辛いわけではないので、辛いのが苦手な人でも美味しく頂けるのではないのでしょうか。
カツは、薄いながらも存在感を発揮しており、サクサクした衣が食欲をそそりました


KYG03_20251130_101714459もう一つは、朱さんの中華点心の「ピリ辛スープ餃子」三重県産の小麦粉を使って作った焼き小籠包や水餃子がメインらしい。生地には砂糖と卵は使っていないのだそうな。



こちら、スープの味が最初は薄いかなと思ってたら、もっちりとした生地と肉のたっぷり入った餡の水餃子を一緒に食べると、その美味さがスープに自然と合ってくるんですよね。一体感が出てくるというのでしょうか。またスープには自家製の辣油が入っているので、その辛さとコクで徐々に味が濃くなってきます先程の水餃子と合わさると、意外に味わいが濃くなって美味いです(ニヤニヤ)。


試合の話をする前に、両チームの現状をば。


まず鈴鹿ですが、11月に入ってからは3敗1分と未勝利に終わり、その間に入れ替え戦の争いに巻き込まれていたY.S.C.C.横浜や横河武蔵野FCにも抜かれ、15位に転落。特にホーム最終戦になったY.S.C.C.戦では、後半の最終盤に同点弾と逆転弾を立て続けに食らっての負けが一番痛いかなぁ・・・。最終節のヴェルスパ大分戦も逆転負けなので、相当心身に堪える終盤戦だったと思います。ただ、最終節から1週間ほど空いているので、気持ちの切り替えができるかどうかが焦点になってくることでしょう。

一方の市原ですが、関東1部を4位で終えたものの、全国社会人サッカー選手権大会で3位の成績を収めたことで、全国地域サッカーチャンピオンズリーグに進出決定全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは、予選ラウンドのCグループをトップで通過し、決勝ラウンドでは2位で、入れ替え戦進出となりました。実は、市原は今回で3度目の入れ替え戦挑戦となり、1回目(2023年)は15位だった沖縄SVに延長戦の末に負け、2回目(2024年)は同じくミネベアミツミFCに最終盤に放ったクロス崩れがゴールマウスに入ったのが決勝点になり敗戦となっています。今年この試合でも負けるようなことがあれば、当分の間昇格なんてできないだろうと思えてなりませんでした。それくらい入れ替え戦というのは厳しいのです。ちなみに、2021年から現行の一発勝負(2021年のみ90分で決まらない場合は引き分け扱いでJFLチームの残留、2023年から延長戦とPKでの決着に変更)となったのですけれども、地域リーグで勝ったのは、クリアソン新宿のみで、それ以外はJFLチームに軍配が上がっています





KYG03_20251130_150240589この日の試合、当初はどちらが勝っても・・・と思っていたのですが、スタメン表示の無いスタジアムだったので、スマートフォンでJFLの公式サイトに繋ぎ、スタメン表で確認していたら、どこかで見た名前を発見する。『水野泰輔』ってあるやんけ!
そう、水野泰輔選手が市原に在籍していたのです。去年期限付き移籍で帰ってきていたFC岐阜と契約元の藤枝MYFCを契約満了になっていて、その後の動向が全く出ていなかったので、どうなっていたんだろうと思ってたら、こんなところで見掛けるとは・・・。全くもって驚いた。そうなったら、俄然応援したくなりましたよ、市原を(ニヤニヤ)。なお、写真は延長前半のコーナーキックのシーン



そんな試合、前半は鈴鹿が押す格好になり、再三市原のゴールを割ろうとするものの、守備陣の奮闘と正確性を欠いたシュートだったため、点が入らないふうになりました。しばらくすると、市原が盛り返すものの、こちらもこちらで鈴鹿のキーパーがファインセーブを連発し、ゴールを割れません
ここまで見ていると、やはり鈴鹿は格上だなぁと思わせるプレーを随所に見せており、このままいけば、格下の市原は今年もダメかなぁ・・・と思って見ておりました。ただ、私は忘れていたのです。この試合は、延長戦がある、と。

後半に入り、双方膠着状態に陥り、ゴールを割れない状況が続きます。相変わらず市原は奮闘しているし、鈴鹿はキーパーが素晴らしい。ただ、鈴鹿は前半にディフェンダーのトラブルで交代枠を既に1つ使っており、後半で5人の交代枠を全て使い切ってしまい、ベンチに残ったのは、キーパーとカズだけになっていました。一方で市原は90分の間に4人使うだけに留め、延長戦に突入します。
そして延長戦。緊迫した試合の流れの中で迎えた延長前半8(98)分、ゴールキックが混戦の相手ゴール前にまで飛び、市原の選手が頭で競り勝ち、飛ばすものの、ここは鈴鹿の選手が頭で外へ飛ばして、クリアを図ります。しかし飛び方が不十分だったために、市原の選手に奪われ、再度頭でセンタリングを図られますセンターやや左にいた市原の選手が受け取り、左サイドに猛ダッシュし、再びセンタリングを図ると、右ウイングにいた選手が鈴鹿の選手と競り合いながらも軌道修正に成功して球を飛ばす。そして、ほぼ中央にいた加藤勇司ベサーナ選手がダイレクトボレーで受け取るようにして放つと、その瞬間が見えなかったのか、長時間の試合で集中力が切れたのか、好セーブを見せていた鈴鹿のキーパーがピクリとも動けず、ゴールイン!遂に市原が運命の扉をこじ開ける先制点を挙げました。


KYG03_20251130_150513806それを見届けるかのように、市原は交代のカードを切ります。
延長戦に入り、2枚のカードを切れる市原ですが、切ったのは1枚のみ。恐らく不測の事態に陥った時の対策用で残したのでしょう。
そのカードで、水野選手は交代となりました。100分もの長い間ピッチに立ち、攻守にわたって活躍した彼に対し、何と言って向かえたらいいのでしょうか。
思えば、過去に負け試合でヘラヘラ笑っていた彼に怒りを覚え、笑ってるんじゃないと怒ったほどの選手が、ここまでの死闘を演じ、戦い抜いてきたのです。ここまでの選手になるとは思いませんでした。本当によく頑張ったと思います。
だから彼によく頑張ったと叫んだほどです。私には、それくらいの一言でしか詫びれない。



KYG03_20251130_152021675対する鈴鹿も、カズを投入する、いやもうこのカードしか無かったと言っていいでしょう、切らざるを得ない状況になりました。
前半のトラブルが無ければ、ここまでカードを温存して、カズではない選手を出せたはずだったと思います。しかも、途中投入したモハメド・ラミン選手を代えるという謎交代鈴鹿をよく見ていると思しき人のコメントでは、調子が悪かったので代えたのだろうと見ていますが、私はまだまだ動きのフレッシュさのある彼よりかは、ディフェンダーやミッドフィルダーでも足を攣っているフルタイムで走っていた選手を代えるべきだったのではないかと思います。



KYG03_20251130_153122066カズを投入したものの、局面を変えることはできず、タイムアップ。
延長戦の激闘となった入れ替え戦は、市原が得た虎の子の1点が決め手となり、勝ったのです。


試合を見ていた時は、格下・格上を感じさせる展開の中で、延長に入ってから市原が一瞬の隙を突いて、ワンチャンをものにしたと思っていました。しかし、今思えば、市原は消耗戦を考えていたのではないかと邪推してしまうほどです。
というのも、カズを投入させるだけカードを切らせれば勝てるそのためには、90分粘るしかないというふうだったら。その後の延長戦やPKをどう考えていたのかはわかりませんが、PKに引きずられる前に点を取ってしまえば、あとは守るだけでしょうから、気持ち的には楽だったのかもしれません。
ゆえに、つくづく鈴鹿の前半の交代は、結果的に詰みになってしまったのかなと。



KYG03_20251130_153309222勝利が決まった瞬間の市原の選手達。
もう喜びを露わにしています。3年越しの夢がかなった瞬間でもあったからですね。



KYG03_20251130_153352824一方の鈴鹿、茫然としている選手の多い中、遠くを見つめるカズの姿が印象的でした。彼の見ていた視線の先は、市原の歓喜の姿なのでしょうか、それとも沈む夕日を自分の姿に重ねていたのでしょうか。



KYG03_20251130_153620580こちらは、市原のゴール裏。
JFL昇格に喜びを爆発させ、昇格を祝う数多くの弾幕が出ていました。
なお、メイン席は大喝采となっておりました。またゴール裏からは、健闘を称える意味合いで、鈴鹿コールが起こっていましたけど、鈴鹿のサポーターが言っていた『アトレチコ』ではなく『アトレチコ・鈴鹿』というふうな言いにくい言い方でコールしておりました。なぜ前者で言わなかった(苦笑)。



KYG03_20251130_153738674市原の選手達がゴール裏にやって来て、勝利の報告と応援へのお礼を述べている場面だと思います。
何度見ても、この光景は微笑ましいものです。



KYG03_20251130_153826948一方で鈴鹿はお通夜のようなムード。その中でコールリーダーの怒号のような声が響き渡っていました。1年で絶対に(JFLに)帰ろうという言葉が印象に残りましたけど、その道のりは結構厳しいですよ・・・。
東海1部に優勝ないしは全国社会人サッカー選手権大会で3位以内に入るだけでなく、全国地域サッカーチャンピオンズリーグの予選を通過し、決勝ラウンドで優勝しなければ、自動昇格は勝ち得れないし、2位になった場合は、今回のような入れ替え戦を戦わないといけない。そこに勝ち残れるのか。現状のチーム力では、難しいのではないかと。



KYG03_20251130_153950707帰る前に撮った1枚。
公式サイトに上がっている選手とサポーターが一緒に写っていたあの写真は、これだったんですね。



これで、鈴鹿は7年守ったJFLから東海1部に降格し、東海1部は9チームでの体制で動くことになります。ただし、東海1部は8チームまでなので、来年は3チームが自動降格という厳しい戦いになります。


鈴鹿というチームは、良くも悪くも目立ったところだと思います。
選手が人命救助に貢献し表彰される・女性監督の登用・カズの入団などいい話題を振りまく一方で、コロコロ変わるチーム名・八百長指示問題・三浦泰年氏によるパワハラ疑惑・ずさんな経営問題などよくない話題も同じくらいに振りまいていました。その結果、得たものは何だったのでしょう。チーム名だけ見れば、FC鈴鹿ランポーレ(2009~2014)から鈴鹿アンリミテッド(2015~2019)に変わり、さらにそこから鈴鹿ポイントゲッターズ(2020~2023)に変わったかと思ったら、現在の名称(2024~)に変わって今に至っていますメイン席にいた時、今の名称のタオマフ以外にも、ポイントゲッターズやアンリミテッドのそれもチラホラ見掛けました。たった8年の間に3度も名称変更が続く中で、何とか付いて来たサポーターもいた中、先の見えないクラブに愛想を尽かして去っていた人も多かったかもしれません。
それでも着実に成長していたのは、鈴鹿が全国の座にいたこと・カズがいたことだけなのかもしれません。そのカズがいるというアドバンテージも徐々に効かなくなってきています。
果たして、地域リーグに落ちた鈴鹿は、生き残れるのでしょうか地域リーグになれば、基本的に入場料は無料になるので、スポンサーが重要になります。地元に根付いたチームかと言われると難しいところ。カズに甘えた結果が、地域行きだとしたら、カズという麻薬におぼれ、蝕まれてしまった身体で再起を図れるのか、いささか疑問です。カズというパンドラの箱は、最後に希望を残さず、絶望を残したというふうになってしまいました。彼が仮にチームを去っても、カズの呪縛は禁断症状のごとくさらに鈴鹿をむしばむのかもしれません。
翻って冒頭の写真のように、今はバスケットボールのヴィアティン三重でも、何年後かには、サッカーのヴィアティン三重を応援するものになっているのかもしれません。その未来を来させないようにするために、何ができるのかをこれから模索してほしいものです。

そして、市原は来年以降が大変まだまだJFLの猛者と渡り歩くには実力不足かもしれません。1シーズンで地域リーグ行きにならないように、来年春から始まる特別大会で身体を慣らし、全国リーグの雰囲気を掴んで、更なる補強を進めるくらいの気概を持って挑んでほしいです。


なお、帰りも三重県営鈴鹿スポーツガーデンのバスで送迎(ただし行先は白子駅)してもらったのですが、何とマイクロバスの自動扉が壊れているらしく、運転手が降りて手動で開けるというオチだった(笑)。まさかそんなことになろうとは・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)