2021年04月11日

春の新アニメ2021 その9 スーパーカブ

春の新アニメ2021、9回目はKADOKAWAが運営する投稿小説サイト「カクヨム」が原作で、後に角川スニーカー文庫で展開しているライトノベル作品の「スーパーカブ」です。
作中に出てくるスーパーカブとは、Hondaが販売しているスクーター「ホンダ・スーパーカブ50」を指し、このカブシリーズ自体は1950年代から生産している息の長いシリーズでもあります。そんなスクーターが生み出す展開がどうなるのか、気になる作品ではあります。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


主人公は、山梨県北杜市に住む女子高生。見た感じは普通の女子高生なのだが、父親は幼い頃に死に別れ、母親は失踪し、今は天涯孤独で駅前の団地に一人暮らしている特に友も趣味も無い無機質な中での高校生活。家からは自転車で通うだけの毎日だった。


ある日、学校を通る原付バイクが気になり、普段通う道とは逆になるバイク販売店で原付バイクを物色していると、店主がいわくつきの中古スクーターを用意してくれた。このスクーターこそ、彼女の生活を一変させる代物になるとは、彼女自身も気付かなかった。


というふう。


まぁ、総じて地味や(苦笑)。あまりに地味過ぎて単調なんじゃないかと思ってしまうほど。でも、そこからにじみ出てくる彼女の個性(本人は没個性と思っているようだが)と日常は丁寧に描かれており、確かに彩りの少ない日々を過ごしていることを十分に認識できたあたり、すごいと思いました。
だからこそ、スーパーカブを買ってからの生活というのが生きてくるまだ乗り慣れず、四苦八苦しながら操縦を学んでいるあたりに共感を覚えましたよ。特にガス欠になった狼狽ぶりは、車の免許を取って初めてガス欠寸前になった時とよく似てるスクーターの場合は予備燃料を溜めることができるらしく、それでしばらくは走れる設計になってるのね。
なお、作中ではクラシックを上手く使ってるのも印象的でした。ナイトランを♪月の光にしたのは、何ともセレクトのいい。


このスクーターとの出会いで、これから彼女の視野はさらに広がっていくのでしょうけど、その彩りの変化を楽しみに見ていきたいと思います。くれぐれも地味だからと切ってはいけない地味だと侮ることなかれ・・・と思いながら見ていこうかと思っています。これはいい拾い物をした。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  続きを読む

Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)