2022年11月09日

エスコンフィールド、来年の開幕使用に黄色信号?

2023年のプロ野球開幕と合わせて運用開始予定の北海道日本ハムファイターズのホームグラウンドであるエスコンフィールド北海道。この球場は北海道北広島市にあり、札幌市からは少し離れたところにあります。また駅からも遠いということで、新駅の建設も予定されているとのことらしい。いずれにしても、札幌ドームよりも使い勝手のいいかつ選手にも優しい、天然芝で自動開閉装置の付くドーム球場になるのだそうです。


そんなエスコンフィールド北海道の開幕使用ができなくなるかもしれない事態に陥りました。球場の設計に問題があったのです。
公認野球規則にはいろいろな規定が定められているのですけど、今回問題になったのは、ホームベースからバックネット側のファウルゾーンの広さ公認野球規則2・10によれば、「本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレーの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18.288m)以上を必要とする」という規定があります。しかし、エスコンフィールド北海道はホームベースからバックネットまでの距離が15mしかなかったのです。
どうしてこんな設計になったのかというと、設計に関わっていたのがアメリカの会社で、大リーグの球場設計を行っていたからです。昨今の大リーグの球場は、迫力をより見せるためにバックネットをせり出す傾向があったようで、しかも大リーグの規則では、同じようなルールの記載はあれど、『必要とする』ではなく『勧める』という文言になっているのだそうです。実は、日本の公認野球規則は、大リーグの規則を翻訳したものになっており、翻訳の過程で『誤訳』された可能性もあるのです。


とはいえ、北海道日本ハムが、公認野球規則を知らなかったわけではなく、設計業者にあらかじめ日本のルールを知らせていれば、今回のようなことにはならなかったはずです。その点では北海道日本ハムに落ち度があると思います。
しかし、公認野球規則が『誤訳』だったということになれば、この規格外球場でもOKということになり、無事開幕まで間に合うというふうになるでしょう。
直すにしても、95%まで建設が完了している中での修正は、かなり紛糾するでしょう。そのことを思えば、今回は不問にして例外を認め、今後公認野球規則を改訂して、『勧める』という文言に入れ替えるという手続きを踏むべきでしょう。


個人的には、球場の現状設計を認める代わりに、北海道日本ハムは何らかの罰則を負うというふうにすれば、一応解決になるのかなと思っています。これが一番の落としどころとして、日本野球機構と他の11球団と北海道日本ハムとの折り合いが付くのかなと。


北海道日本ハムは、今回の件は反省しなさいね。次同じことをやったら、たぶん許されないでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:51Comments(0)