2015年05月26日

夏の新機種2015 ソフトバンク編①

夏の新機種、今回からソフトバンクの機種紹介です。


2014年の春の新機種から新機種の発表会を行わないと言っていたソフトバンクが、今回急に新機種発表会を行うという方針転換を行いました。旧ソフトバンクだけでなく、ワイモバイル(旧イーモバイル・旧ウィルコム)の新機種発表も同時に行うようになったためと推測していますけれども、『iPhoneはアップルの商品だから商品紹介は必要ない』・『Androidの製品に差はない』と言っていたものの、結局は製品紹介の場を作らないと、売れないってことなんでしょうね。
あとは、ソフトバンクモバイルという会社はソフトバンクグループという会社に7月から変更となります。既にソフトバンクモバイルはソフトバンクテレコム・ソフトバンクBB・ワイモバイルと合併し、本来の携帯電話事業以外の分野に進出しているのが大きな要因です。まぁ、ここでは一貫して『ソフトバンク』と書いているので、どうでもいいと言えばどうでもいいわけで(爆)。

そのソフトバンクは、5/25にヤマダ電機の株をヤマダ電機が行う第三者割当増資でできた5%の株(227億6100万円)を引き受けることになりました。これでソフトバンクはヤマダ電機と業務提携を持つこととなります。その発表の後に行われた40店舗に及ぶ店舗リストラは、もしかすると第三者割当増資を引き出すための『いけにえ』にされたのかもしれません。
このことで、ヤマダ電機に行けば、率先してソフトバンク・ワイモバイルの商品を薦められる形になるばかりか、下手をすれば他キャリアの情報がソフトバンクやワイモバイルに漏れるのではないかという懸念も広がっています。できることなら、家電屋の販売は公平であってほしいと思うのですが、カネが絡むととたんに不均衡になるのが、世の常ですからねぇ・・・。


で、今回の新機種発表会も物議をかもした場面がありました。
今回発表した新機種は、スマホとタブレット(タブレットはワイモバイルから発売)のみだったからか、宮内謙社長は「(フィーチャーフォンは)出してはいくが、ガラケーやガラホを宣伝したいなんて全然思っていない」と、実質ガラケーの販売に対し消極的とも取れる発言をしました。しかしながら、その数日後のプレスリリースで、ちゃっかりガラケー2機種(しかも一つは、「今後積極的にスマホの比率を増やす」としていたシニア向けケータイ)を発表しています。首尾一貫していないのは、ソフトバンクの『お家芸』とも言えますが、社長の発言をここまで根こそぎ否定したのは、あまり例がないですわ(苦笑)。


とまぁ、トピックを語るだけでも、これだけネタが出てくるソフトバンク。よく事業をやっていけれるなと感心しきりです。


では、お待たせしました。今回はソニーとサムスン電子の機種紹介から。


①Xperia Z4 402SO
5.2インチフルHD TFT液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid5.0。モデルとなっている機種は海外モデルのXperia Z4。
アウトカメラが2070万画素・インカメラが510万画素(それぞれCMOS)が搭載し、下り最大165Mbps(東名阪。その他の地域は110Mbps)のキャリアアグリケーション・VoLTEに対応している。

個人的感想
この機種は、ドコモ・auの機種と同じではあるものの、ソフトバンク版の方が海外モデルに最も近く、特に外観ロゴは海外モデルのそれと同じである。
機能面ではソフトバンクの中でもいい機種になるので、高機能の機種が欲しい、iPhoneでは物足りなくなってきた・・・という方にオススメと言っていいだろう。


②Galaxy S6 edge 404SC
韓国のメーカーであるサムソン電子から発売される5.1インチのQHD有機EL液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid5.0で、32GBと64GBの2モデルが発売される。
おサイフケータイ・ワンセグ・フルセグを搭載し、4G LTEとSoftBank 4G(AXGP)に対応している。

個人的感想
この機種は、ドコモ・auの機種と同じではあるものの、ソフトバンク版の方が海外モデルに最も近く、特にカラーリングは海外モデルのそれと同じである。
この機種はVoLTE対応機種にはなっているものの、すぐにではなく、アップデートによる対応になるとのことなので、注意が必要。


次回はシャープのスマホ機種の紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:29Comments(0)TrackBack(0)

2012年07月12日

ベストを買うのが最善だったらしい

再編の進む家電販売業界。先月にはビックカメラがコジマを買収し子会社すると発表されました。
今度は九州に地盤を持つベスト電器を業界最大手のヤマダ電機が買収し、子会社化することが発表されました。


ヤマダ電機は業界最大手で、2兆円近くの売り上げを誇り、2位のビックカメラとコジマとの連合をダブルスコアで突き放すほどのガリバーでもあります。しかし、それでも買収に踏み切らざるを得なかったのは、今家電販売業を取り巻く事情があるからです。


元々不況でモノが売れない、少子高齢化で需要の先細りの可能性は否めない、2011年まで巻き起こった地デジ需要も落ち着いてしまい、かつ家電エコポイント制度も終了してしまいました。つまり今、家電販売業界は、これと言って大きく売り上げを伸ばせる状況ではないというふうなのです。
そのためか、ヤマダ電機も大きく売り上げを落としたとされています。これ以上大きく売り上げを落とさないためにも、かねてから子会社化を図りたかったベスト電器を買収し、運営力を強化したい、つまり攻めの経営に打って出たわけです。

対するベスト電器はというと、実は元々ヤマダ電機の買収には乗り気ではなく、実際2007年にベスト電器の株をヤマダ電機に買われた際には反発し、ビックカメラに援助(資本・業務提携)を求めたほどでした。しかし、それでもベスト電器の経営は苦しく、昨今の事情も相まって、やはり売り上げを落としていました。そのため、第三者割当増資(つまり資金注入して経営力を強化すること)を行って、この危機を乗り切ろうと思ったわけです。そこに目を付けたのは、かねてからベスト電器を子会社化したかったヤマダ電機・・・というわけで、以降はヤマダ電機の状況で書いた通り。


今回の第三者割当増資で7.4%と第2位の株主だったヤマダ電機が一気にベスト電器株の過半数を獲得。かねてから希望していた子会社化を果たすことになります。


ところで、15%と筆頭株主だったビックカメラはどうするのか?
今のところ、今回の買収劇には静観しているようで、もしかすると容認したのではないかとも受け取れるわけです。正直、ベストとの友好関係を保てていたと思っていただけに、今回動かなかったのは何か大きな問題を抱えていたのでしょうか?それとも、コジマを買収したことで経営体力を持って行かれた隙にやられてしまったということなのでしょうか?はたまた寝耳に水だったのでしょうか?


とにかく、今回のヤマダ電機の買収は、ベスト電器にとって、以前のような敵対的買収になるのではなく、通常の買収(ともすれば友好的買収)になるのかもしれません。黙認したとも静観したとも言えるビックカメラが今抱えているベスト電器の株を増やすのか減らすのか?業界の道筋を占ううえで、今後の動向が少々気になるところです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)TrackBack(0)