2025年05月13日

ある意味時系列シャッフルより厄介な事態の起こった2025年春の新アニメ3選

時系列シャッフルという言葉をご存じでしょうか。「ピーチボーイ リバーサイド」という作品がアニメ化された際に、原作の順番ではない順で放送したことから付いたものです。これをやられると、作中の流れがわからなくなってしまうので、視聴者を置いてけぼりにしてしまうんですね。当然ながら非難轟々となりました。一応、一部配信サイトでは順番通りにやったそうですけど、いくら原作が未完とはいえ、わかりにくいことをやってはいけないという教訓を残しました

しかし、今期のアニメでは、その教訓が生かされていないようで・・・。時系列シャッフルではないものの、原作の1話にあたる部分を1話に持ってこない事例が散見されました。今回は、私が見ていた3作品から紹介していこうと思います。


①ユア・フォルマ
今期から始まったIMAnimation Wという放送枠の初っ端になる作品でしたが、1話の内容は原作の2巻にあたる部分になっており、1巻の部分は作中の中に散りばめられて紹介するという何ともわからない方針で潰されてしまいました監督曰く、2巻の方がまとまりがいいとのことで行われたそうですけど、これによって作中のキャラが、既に紹介されているかのように進んでしまい、感情移入とか彼らの詳細がわからないまま、本編を淡々と見せられてしまうという致命的症状を抱えて作品を見ていく事態になってしまったんですね。
この弊害は大きく、今でも作中のキャラの特徴をイマイチ掴み切れていないんじゃないかなと思えてなりません。同時に作品の魅力と面白さを損ねてしまっているようにも感じられます非常にもったいない作りとも言えますが、私個人としては、それよりも似たような作品をベースにしたようにも思える似たような内容の方に問題視をしているのですよ・・・。

②謎解きはディナーのあとで
こちらは、今期から全国ネット・金曜夜のプライムタイム枠に切り替わったノイタミナ作品なんですが、1話の内容は2巻の3話目にあたる部分からセレクトされ、以降も1巻の6話目(2本目の書き下ろし)→1巻の5話目(1本目の書き下ろし)→アニメオリジナル(?)と時系列シャッフルとも言える流れになっていました。
この手の作品は、時系列というのはあってないようなものなので、そこまで気にしなくてもいいものの、やはり原作1巻の1話を持ってこないのが腑に落ちない作中のキャラの関係性が最も色濃く出るのは、やはり初出の作品(原作1巻の1話)だと思うんですね。それなのに、2巻の3話目という中途半端なところから抽出されたばかりか、その作品の内容が、かなり登場人物の多いものになっている点で、ますますアニメの1話に相応しくない余計な人物ばかりが目立ち、主人公と執事・刑事との関係性を薄めてしまっているんですね。もちろんインパクトはありましたけど、作品の内容そのものは悪くないだけに、何とももったいない

③一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
この作品は、原作の1巻にあたる部分が、2話目になっていたんですね。じゃあ1話目は・・・というと、何とアニメオリジナルの展開になっていました。こうしたのは、作品をわかりやすくするためとのことですけど、何となくわかるような気もしないでもない
個人的には、この1話は悪くないと思っており、作品が追放モノという重い展開を思い浮かべてしまうのをなるべくさせないようにという意味合いで、原作の1巻部分を後回しにしたのではないかと。ゆえに、この作品をコメディっぽい作りに見せたい、もっと言えば3バカ(義賊・元締め・魔石採掘者の各リーダー)を際立たせるために治療院を舞台にしたシットコム的な作りにしたいとも思えたんですね。3バカ・主人公・主人公の居候達(元家主も含む)の性格がわかりやすく描かれており、原作の1話・2話・3話でまどろっこしくやるよりよかったんじゃないかとも思いましたよ。珍しくいいふうに働いたとも言えます。


今回の件は、三者三様でしたけど、いいふうに働いたのは、最後の作品のみ基本的には、上手くいかないと思った方がいい。そう製作者陣は肝に銘じてほしいなぁと思っております。


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Posted by alexey_calvanov at 23:51Comments(0)

2025年04月03日

春の新アニメ2025 その2 ユア・フォルマ

春の新アニメ2025、2回目は電撃小説大賞で大賞を受賞し、KADOKAWAの電撃文庫で刊行されているライトノベルが原作の「ユア・フォルマ」です。
こちらは、初めて設置された「IMAnimation W」で放送されることになった番組ですね。この枠は、ABCテレビ(朝日放送)のみ「ナイト in ナイト」の影響で遅くなる以外は全て23時45分からの放送となるようです。現状BSでの放送もテレビ朝日系のBS朝日になるので、この枠はテレビ朝日系列で固めるのかなと思っておりますが、はてさて。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


1992年に発生した大規模なパンデミック。その治療に役立った医療技術が、今や日常地欠かせない脳侵襲型情報端末へと進化していった。そのことで、日常のあらゆるものが記録されるようになっていく中、重大犯罪事件の捜査は、記憶の集合体にダイブできる特別捜査官の仕事になっていった。

主人公は、史上最年少でその捜査官に着任した少女。そんな彼女にあてがわれた相棒は、人型ロボットだった・・・。



というふう。


作品を見て一番に思ったのが、「攻殻機動隊」の姉妹編として作られた「RD 潜脳調査室」みたいだなぁと思えた点で、この作品も、人の深層にダイブして探るところがあり、その部分が非常に似ていると思うんですよ。そっくりではないけど、ルックライクなところまで来ている作品だと思いましたね。
そう思うと、この作品を面白く思えるか、似てるなぁと思って怪訝になるかのどちらかだと思います。話の流れとしては悪くないし、人とアニクスと呼ばれるロボット(アンドロイド)の関係性もわかりやすい主人公が抱くアニクスへの想いというのもわかるし、人では彼女のバディとしては重荷どころか死人が出かねないところまで描いていた。しかし、キーポイントになるはずのダイブというのが、過去にあった作品に似ているのが妙に引っ掛かるこの部分で差別化(オリジナリティ)が図れないと、ルックライクな作品を引きずってしまうことになりかねない。そこで差別化が図れないなら、人間ドラマで差別化を図るとなるかもしれないけど、それでも払しょくできるかどうか・・・。話は面白そうなのに、何かもったいない感じ。


放送局・放送時間の紹介は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)