2020年12月14日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その16 決戦

FC岐阜、昨日はAC長野パルセイロと戦いました。
この日は、SC相模原×ブラウブリッツ秋田の試合と並ぶ決戦の日。この日の試合で全てが決まってしまうかもという中だったので、かなりのプレッシャーだっと思います。私自身も、いつもとは違う雰囲気を味わいながら長野までやって来ています。だって、始発の「しなの」で岐阜サポがそれなりにいたもの(苦笑)。


SHV47_0767というわけで、篠ノ井駅からバスで10分ほど、南長野運動公園にある長野Uスタジアム(南長野運動公園総合球技場)に着きました。大屋根がUの字に見えることから公募で名付けられました。このスタジアムのある隣の地名が合戦場(かっせんば)というそうな。そうか、ここは川中島の合戦があったところか。

この長野Uスタジアム、元々は2002年に完成した小ぢんまりとしたスタジアムだったのですけど、J規格ではなかったので、長野の要望によりJ規格のスタジアム建設が決定2013年8月から既存の施設の解体が始まり、2014年1月より更地になった会場跡での建設開始2015年2月に完成、同年3月より運行開始になりました。
実は、このスタジアム建設が遅れたことでJライセンス取得が難航し、J参入のチャンスを2度逸したことがありました。この過程で岐阜は命拾いした経緯があるので、長野にとっては、ある意味岐阜は因縁の相手なのかもしれません。

なおサッカー以外にも、国際大会も含めラグビーの会場として利用可能になっておりますが、ラグビーの公式戦は一度も開催されていないようです。



SHV47_0759その乗ってきたバス、アルピコグループのアルピコ交通(川中島バス)が運営しているものですな。
このバス、(写真では見にくいでしょうけど)長野のロゴを出して運行していたんですよ。そんな細やかなことができるんだと感心。



SHV47_0773長野Uスタジアムをアウェイ側から眺めた写真。
この寒い時期でも青々とした芝を生やしており、維持管理の素晴らしさを感じさせます。



SHV47_0780こちらはアウェイ側を撮ったもの。丁度メイン側にあるスタメシを買いに行った際、撮ってきました。
仲田建二監督の話によれば、約500人来ていたのだそうな。確かに今までに比べてアウェイ席の待機列が結構伸びていましたからねぇ・・・。
なお、アウェイ席側に大型ビジョンがあるため、アウェイ席から撮るのは至難の業。ということもあり、結果はホーム席側にある簡易スコア表のみになります。



SHV47_0772この日、何とギッフィーが来場。公式サイトにも書いてなかったので、サプライズ出場だったんだね。
いかに大事な試合かをわかっているね、ギッフィー。もちろん、長野側の方々にも愛嬌を振りまいていました。



SHV47_0786一方、こちらは長野のマスコットであるライオー。ライオンの恰好をしたマスコットです。エンブレムにライオンが描かていたからですね。



SHV47_0785試合に関しては、90分間息をつかせぬ戦い、文字通りの死闘になりました。お互いが相手の陣を割ろうとするものの、なかなか割れない。割れたとしてもキーパーのナイスセーブで点を獲ることができませんでした。

前半は長野のペースでたびたび窮地になったのですが、守備陣の奮闘とパク・ソンス選手が必死に守ってくれたおかげで失点は無かったです。
後半に関しては岐阜が徐々にペースを掴み、あわやというシーンがあったものの、選手達が最後の最後で上手く繋がらなかったり、緊張で空回りという部分もありました。そして相手のキーパーもよかったナイスセーブ・ファインセーブを連発していたので、いかに重要だったのかを知っていたようです。

結果的にお互いがお互いの陣を割ることができないまま、引き分けとなりました。
個人的には、後半38(83)分の高崎寛之選手がペナルティエリアで倒された場面はPKだと思っていたんだけどなぁ・・・。



これに伴い・・・。


1位 秋 田(73) +40 ☆
2位 長 野(59) +21
=== 昇 格 ラ イ ン ===
3位 相模原(58) +7
4位 岐 阜(56) +12


首位で既にJ2昇格の決まっている秋田は相模原に引き分けとなり、それぞれ勝ち点1を積み上げたことから、昇格争いは長野と相模原の一騎打ちになりました。岐阜は勝ち点では3ではあるものの、得失点差で9開いてしまっているため、事実上脱落したと言ってもいいでしょう。
なぜ事実上脱落なのかというと、長野の相手がいわてグルージャ盛岡とのホーム仮に負けても大量失点での負けでなければ、3位以下になることはありません。しかもアウェイでも1-4で勝っているため、その望みは薄いと言っていいでしょう。
逆に岐阜はどうなのか。岐阜は最後の試合をガンバ大阪U-23と戦います。ホームで4-0で勝ってはいるものの、サッカーで5点以上を獲るのは至難の業2ケタ得点は、それこそ相手の実力差が開いていた場合に限って起こることです。無理やり大量得点を獲ろうと思って、超攻撃的な姿勢を獲ろうとしようものなら、以前にも書きましたが、去年の最終節の柏レイソル×京都サンガF.C.のような凄惨な結果を招くことになるでしょう。ゆえに、岐阜は昇格争いから事実上脱落なのです。
もちろんあきらめるなという人もいるでしょう。ファンやサポーターなら、この一言を言うのは正しいことです。しかしサッカーを詳しければ詳しい人ほど、この得失点差の大きさは絶望になるのです。


望みはゼロパーセントではなく零パーセントなんです。全く無いのではなく、わずかばかりながら残っています。でも、それを狙ったがために滅茶苦茶な試合になったら、来年に響くことでしょう。実際に京都はその年指揮していた監督が辞め、監督が変わったのですけど、その監督も今年で辞めてしまいます。好成績だったのにです。そんなボタンの掛け違いを岐阜で起こしてほしくないのです。
だからこそ肩肘を貼らず、未来に繋がる戦いをしてほしいです。来年も必ず昇格争いに残り、昇格を掴むんだという意思を示せる戦いを見せてほしいのです。


1年でのJ2復帰は難しくなったとしても、来年は恐らくもう二度と巡って来ないであろう『降格チームのいない年』での昇格を狙える大チャンスなのです。この年で昇格ができるように、繰り返しになりますが、零パーセントに賭けるのではなく、未来に繋がる戦いに来年の昇格を賭けてほしいのです。


なお、次回はスタメシと会場のある南長野運動公園の話をば。


残り1試合、自動昇格への勝ち点差は3(得失点差9あり)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)