2016年05月08日

FC岐阜観戦記2016 アウェイ編 その2 ラモス「派手にやるヨ」、サポーター「・・・」

FC岐阜、5/3に町田市陸上競技場にてFC町田ゼルビアとの一戦を迎えました。


岐阜は、4/29に長良川で行われたレノファ山口との一戦で、前半に先制していたにもかかわらず、後半風の利を生かした山口の猛攻に遭い、手痛い逆転負けとなっています。一番やってはいけない試合をやってしまいましたなぁ。結果を見る限りそう嘆いておりました。ツェーゲン金沢戦で勝ったのが全く生きない、本当に手痛い敗戦です。


そして、今回もJ3昇格組の町田との一戦。正確には再戦になるんですね。
というのも、町田は一度(2011年)J2に昇格しているのです。本当はもう数年早く上がれるはずだったのですけれども、スタジアム問題を解決させることができず、2年(2009年・2010年)続けて上位に入ったにもかかわらずJ2入りできなかった不遇のチームだったのです。
そして、不遇な面を語るうえで外せないのが、Jリーグの歴史で唯一、J2からJFL(ジャパンフットボールリーグ)に落ちたチームという点昇格初年度になった2012年に最下位になり、自動降格になったのです。
ちなみに、その年から入れ替え戦も実施されることになっていたものの、J2昇格対象チームがV・ファーレン長崎のみだったので、自動昇格と自動降格のみが実施されることになったのです。仮に入れ替え戦が実施されていた場合、JFLでは長野パルセイロ、J2では岐阜が対象になっていました。ゆえに、岐阜は運のいいチームと称されるのです。


SHV32_2430新橋から町田に向かう場合、地下鉄銀座線から溜池山王駅で乗り換え、千代田線の国会議事堂駅に向かい、代々木上原駅で小田急小田原線に乗り換え(ただし、直通運転なので、正確には準急以上の電車に乗り換え。急行以上の場合は、新百合ヶ丘駅で普通ないしは準急に乗り換え)て、目的地の最寄り駅になる鶴川駅に向かいます
その途中、電車の吊り広告には、この日の試合の宣伝が。しかし、何でうちはいつもメインに据えられるのがラモス監督なんでしょうねぇ(ニヤニヤ)。



SHV32_2463こちらが、最寄り駅の一つ鶴川駅
ここからダイレクトにスタジアムに向かうバスか野津田車庫行きというスタジアムの最寄りになるバス停に向かうバスに乗ることができます。
ホームグラウンドの最寄り駅ということで、町田ゼルビアを応援している看板が置かれております。そういえば、岐阜駅や名鉄岐阜駅の前には、なぜかこういったのがないのよね。



SHV32_2431町田があるのは、東京都町田市。東京23区から見るとやや南西方向にあるといったふうか。東京の出っ張った部分にあるため、神奈川県に侵食した格好になり、しばしば(特に地理の苦手な人には)神奈川県と間違われることが多く、ネットスラングとして神奈川県町田市と書かれることもある。
そして、神奈川県に近いせいもあって、横浜銀行もあるのだが、ここはれっきとした東京都である。



SHV32_2433さらに、路線バスは神奈川中央交通という神奈川県のバス会社なのだが、繰り返すけれども、町田は東京都にある市である(苦笑)。



SHV32_2434さて、バスに揺られてしばらくすると、終点の野津田車庫に着く。直行バスはまだ運行までに時間があったので、今回は野津田車庫行きのバスで向かうことにしたのです。
・・・ということは、登山決定です(ギャハ)!

その入口は、結構きれいに舗装されております。



SHV32_2435そんな入口そばには、こんな弾幕が。
「さぁ、楽しいピクニックのはじまりです」


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


コイツら、登山ネタで楽しんでるだろう(ニヤリ)。



SHV32_2436この町田市陸上競技場へ向かう道が『登山』と言われるゆえんは、その道の過酷さにあるという。
最初は、それなりになだらかだったのが、少しずつ急な道に変貌していく。かつ周りもうっそうとし始める



SHV32_2437振り返れば、登ってきた道の急さもよくわかる。
また写真では紹介していないが、分岐も多く、案内があるとはいえ、時に『遭難者』も出かねないという。野津田登山を行いたい場合は、町田ゼルビアの公式サイトにあるPDFファイルをあらかじめ印刷しておくのが吉。詳しいルート紹介を行っております。



SHV32_2438そして、東京都内とは思えないくらい自然あふれる林を登っていく少しずつ斜面も急になっていくので、登り慣れていない人は、このあたりからキツく感じることだろう。



SHV32_2439さらにしばらく進むと、見えてきたよ、天空の城(スタジアム)野津田が!
あ、何で野津田というのかは後述します(苦笑)。



SHV32_2445野津田車庫からおよそ15分、着きましたよ町田市陸上競技場、通称「天空の城(スタジアム)」
この町田市陸上競技場、野津田というところにあるので、市民の間からは野津田競技場と呼ばれることもあります。町田市のスポーツイベントの大概はここで行われます。
全体を見て頂いた方はわかる通り、ほとんど屋根のないスタジアムで、収容人数も10,000人ほどなので、やっとJ2ライセンスを取ったというレベル。それなのに、今年の町田は絶好調で、この試合前には首位に立っていたのです。もし仮にJ1昇格順位に入った場合でも、7月(6月末に申請〆切)のライセンス交付に間に合わなければ、来年もJ2でプレーすることになるわけです。
過去にも様々なチームが交付条件を達成でいなかったために、昇格見送りやJリーグ加盟を逃している経緯があり、それを見越して金沢が勢いのあるうちにJ1ライセンスの交付条件を整えたことを考えれば、町田も勢いのあるうちにJ1ライセンス交付条件を整えておいた方がいいわけです。いざ昇格・・・の時点では間に合わないことをJFL時代から知っているのですからなおさらですよ。



SHV32_2446そして、町田市陸上競技場にある電光掲示板。今やJチームでは数少ないモノクロドット式になっており、芸術的なドット絵も楽しめます
・・・が、アウェイ側からは非常に見辛い(泣)。



SHV32_2450アウェイ席から遠ざかれば、ちょっと見やすくなるものの、見にくいことには変わらない。



SHV32_2452こちらアウェイ席。ゴールデンウィークの開催ということで、それなりに入っております。



SHV32_2453相手側の町田も入っております。
全体を見渡しても、徐々に空席は埋まっている(町田側のメインスタンドはぎっしり)ものの、それでも観客数は6034人。すいませんねぇ、うち観客が呼べる方じゃなくて。



SHV32_2456試合は、前々からラモス監督がJ2らしくないサッカーを披露すると宣言したため、サポーターの一部からは大丈夫なのかと心配される中で展開されました。


前半は町田が押すような形で進められ、何とか岐阜は耐え忍んでいたものの、前半33分に混沌とした中から先制点を取られる格好に。こうなってしまうとどうしようもない。この混沌とした状況を作り出さないように耐えなければならないのに、しびれを切らすふうになってしまった。残念でならない。
・・・と思ったその矢先の前半36分岐阜が一気にカウンターを仕掛け、レオナルド・ロシャ選手が強烈なミドルシュートを放ち、吸い込まれるようにゴールに入っていった。奇跡とも言えるゴールで同点に追い付くことに。
後半も町田に攻められたものの、岐阜も何とか食らい付き、双方決め手に欠いた状況で試合終了。1-1の引き分けに終わりました。

・・・と書けばきれいなものだが、実際は審判の『町田にとって12人目の選手』っぷりが露骨に見えて、フラストレーションの溜まる試合になりました。
町田の選手は倒れたらすぐに笛が鳴るのに対し、岐阜の選手が倒れようが一切なし町田の選手がボール際、ともすれば外に出ているにもかかわらずノーホイッスル。とにかく審判の悪辣っぷりには怒りさえ覚えるほどしょっちゅう町田の選手も倒れてくれるので、ズタズタに試合が切り裂かれた格好ですわ。しかも露骨なのよね。シミュレーション取られてもおかしくないくらい。試合後半にやっと町田の選手にイエローカードが出ましたけれども、はいはい出しておくから、それで溜飲下げてねというレベル。もう審判はお話にならんわ。

そんな中でも岐阜の選手はよくやったと思うできれば、点を取られてからブーストを掛けるのではなく、点と採る前から掛けてほしいものですが、贅沢は言えない。今はきちんと守って、チャンスを窺って攻撃を掛ける正攻法が一番だと思いますわ。



今季初の引き分けに終わった岐阜、次回はホームに戻って清水エスパルスと戦います
約四半世紀J1にいた強豪。セレッソ大阪と共に優勝候補と言われているチームです。まだ全力を発揮していないと言われてますけれども、怖いチームであることは変わりません。去年までならフルボッコ覚悟でしたが、今年は違います。個々の力も十分にあり、組織力も備わってきた。今なら清水といい試合ができるのではないのでしょうか。


スタグルなどの紹介はまた次回に行います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2016年03月13日

FC岐阜観戦記2016 第2節 高木「これがゴールキーパーだ」

本日、FC岐阜はギラヴァンツ北九州との一戦を迎えました。


SHL23_1862北九州といえば、どうしても思い出されるのが、「ぶちくらせ」騒動。その後写真にある「ぶちくらせ」弾幕がなぜかファジアーノ岡山の応援団に渡って長良川に掲載されるという異常事態に発展し、最終的には北九州の旧応援団(以下旧応援団)に関係する14人は出入り禁止になったようです。また、その引責も含めて当時の社長が辞任する事態にもなっています。しかしながら、旧応援団の関係者は撤回せずに使えるようにしていきたいと息巻いており、状況によっては旧応援団が復帰する可能性も秘めているので、予断を許さない状況でもあります。

ちなみに、こちらは昨年行われた時の北九州サポーターの様子。



SHV32_00010001そしてこちらが今年の北九州サポーターの様子。
元々のデザインは変わらないものの、「ぶちくらせ」の文言は旧応援団と共に追放され、表面的にはマイルドな形になっているようです。悪く言えば大人しくなったとも言えますが、これから自分達の応援スタイルを築けばいいのではと思います。まだ去年の試合を含めても5試合ですからね。



試合はといえば、今年の2試合とは打って変わって締まった内容に。


前半から積極的に北九州のゴールを狙う姿勢を見せ、守備に関しては非常によくまとまっていたと思いました。
というのも、この試合では、これまで出場していたポープ・ウィリアム選手に代わり高木義成選手がスタメンに登場したからというのもあるのでしょう。東京ヴェルディ(入団当時はヴェルディ川崎)・名古屋グランパスを渡って来たベテランということもあるのでしょう、経験の差がモロに出たとも言えます。直接選手へ指揮するということはなかったものの、彼の動きに呼応するように選手一人一人が動けていたように見えましたね。

積極的に攻めながらも点にはなかなか繋がらなく、もどかしい展開になってきて、後半半ばからは北九州が主導権を握りかけていた時に、途中交代の選手がいい動きを見せてくれました。特に、この試合で初めて岐阜に見参した『岐阜の秘密兵器(笑)』こと田中パウロ淳一選手が非常にいい動きを見せていました。切り返しの上手さ・敵を抜く突破力・ボールタッチの華麗さ。今の岐阜にはスタメンで欲しい選手とも。去年まで在籍していたヘニキを連想させてくれるほど縦横無尽の動きを見せてくれました。何で彼がスタメンでないんやラモス監督よ・・・orz
その田中パウロ選手が見せてくれました。
89(後半39)分に、北九州が岐阜のゴールを襲撃したものの、高木選手が死守。その後、カウンターで田中パウロ選手が華麗なドリブルで敵陣を突破。(敵が手薄なのを手伝って)ぐんぐん北九州のゴールまで攻め込み、最後は同じく途中交代のレオナルド・ロシャ選手が2発目のシュートで決め、これが決勝点になりました
試合は1-0でギリギリの勝利というふうに見えたものの、岐阜にとっては欲しかった価値ある勝ちであることに変わりありません。
ちなみに、写真は電池切れを起こして撮れんかったorz


今日の試合ほど、新戦力の動きがよかったと言わないと。特に高木選手の動きは、控えに回っているウィリアム選手や常澤聡選手にとって学ぶ点が多いでしょう。個人的には、ベテラン頼みをするなと言われても、彼らの成長を促す意味でも、しばらくは高木選手をスタメンで使うべきだと思います。高木選手だっていつか窮地に陥る時が来るはず。その時、彼らが奮起を見せる時だと思います。

しかし勝ったとはいえ、まだまだ開幕戦と2試合目の失点が重くのしかかってくる状況。これがシーズン終盤に影響をもたらすのではと心配しているので、できることなら早いうちにこの失点をチャラにできるようにしてほしいものです。

そして、今回の試合を見て、スタメン争いは苛烈だなと。昨年チーム得点王だった難波宏明選手でさえ控え。ホントに全員がベストメンバーになってくれば、岐阜はものすごく強くなると思います。だって、田中パウロ選手がそれを証明したじゃありませんか。普通ならスタメンですよ。今日スタメンで出た水野泰輔選手・田森大己選手・高地系治選手だってうかうかしてられないですよ。ケガ人が相次いでピンチな中で、この状況はうれしい悲鳴。


次節、岐阜はアウェイで愛媛FCとの一戦になります。愛媛は堅守のチームなので、今回のように上手くいくとは思いません。だからこそ、がっちりとした守備を常に課題に置いて、数少ないチャンスで得点できる確実性を養って下さい
その後は、3/26に水戸ホーリーホックとの一戦になります。ええ、今年もアイツがやって来るのです(笑)。アイツを安心して迎えられるように、愛媛戦も勝って弾みを付けておきたいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)TrackBack(0)