女子に限らず、カーリングはチーム力とチーム内の連携が重要な競技(連携を上手くいくようにするためには少なくとも1年はかかるのだそうだ)のため、チームの寄せ集めで作れるようなものではなく、チーム単位で出場するという形を採っています。そのため、今回の世界選手権出場のための代表選出もチームでの選出になっていました。
カーリングというと、チーム北見が非常に有名になりましたが、現在チーム北見というチームは男子のみになり、女子はロコ・ソラーレ北見というチームでプレーしています。
その中で日本代表として勝ち抜いたのは、そのロコ・ソラーレ北見でもチーム青森というカーリング界では有名なチームやトリノオリンピック代表のいた北海道銀行フォルティウスではなく、実業団チームの中部電力。本社は名古屋市にあるのですが、カーリング部のみ長野市にあります。
その中部電力は、男性が行うようなパワフルなカーリング、マンリーカーリングを掲げ、圧倒的な強さではないものの、攻撃性の高い積極的なカーリングで強豪を破り、見事3連覇と日本代表を手に入れたのでした。
しかし、そんなマンリーカーリングでも、世界の壁は厚く、かつ勝手の違う環境に慣れることができなかったのか、今回はオリンピックの代表権を獲得できなかったというわけです。
今後、今年末に行われる最終予選で上位2位までに入らないといけない厳しい戦いになって来ると思いますが、持ち前のマンリーカーリングを磨き、メンタル面の強さを出せるようになれば、互角に戦えるのではないのでしょうか。
ちなみに、カーリングは地味ながらも結構面白いスポーツです。表情のチェスと言われるので、緻密さと手に汗握る逆転劇を見たいという人にオススメです。

