実は日本だけじゃなかったゲーム時間の制限。中国でも未成年(18歳未満)のプレイ時間を平日1時間半、土休日は3時間と定められていたのです。
ところが、来月からさらに厳しくなることが明らかになりました。国家新聞出版署という中国当局の一つが8/30に新たに定めたもので、それによれば、未成年のオンラインゲームのプレイ時間を金・土・日および休日の20時~21時までの1時間となったのです。さらにユーザーアカウント登録時は実名、ログイン要件の厳守も同時に定められます。仮に守れなかった場合は、厳罰に処すとのことなので、中国当局がかなり本腰を入れていることもわかる施策です。もっと言えば、オンラインゲームと定めているので、通常のゲームのプレイ時間とは違うルールの下で運用(併用されるのかは不明)されるのですから、オンラインゲームにかなり警戒しているとも取れなくないわけです。
どうしてそこまで神経をとがらせているのかというと、中国でもオンラインゲームを不眠不休でプレイする人達が多く存在していることが社会問題になっており、未成年のヘビープレイヤー(依存症レベル)も結構いるのではないかと推測されています。中国当局もオンラインゲームをかつて中国で普及し、国家を蝕んだアヘンに例えるほど。アヘンの普及で労働人口が減少したばかりでなく、最終的にアヘン戦争に突入し、その敗戦後、中国が列強(欧米諸国と日本)により支配されたという苦い歴史をたどっているので、その二の舞を避けるためとも言えるでしょう。
正直、国によって管理されるというのは末期レベルだとも思うのですけど、日本でも香川県がほぼ同様の規制を打ち出して実施しているだけに、対岸の火事では済まないとも言えます。プレイヤー自身が自制心を持つだけでなく、教育の面でオンラインゲームひいてはインターネット閲覧(特にソーシャルネットワーク)の功罪と自制(程度を知ること)を伝えないといけないのではと思っています。