2023年06月12日

FC岐阜観戦記2023 アウェイ編 その7 策士中山?

FC岐阜、昨日は愛鷹広域公園多目的運動場でアスルクラロ沼津と戦いました。


アウェイ3連戦の最後の一戦、その前には、いろんなことがありました。

前節のガイナーレ鳥取戦は、主導権を握られながらも勝利を勝ち取り、勢いを付けるものになりました。
そこから中3日で迎えた天皇杯2回戦は、J2の清水エスパルスと戦うこととなりました
ここで採った戦術は、ターンオーバーという主力を休ませるもの。ただウチのことなので、ベテラン勢を休ませるだけだろうと思っていたら、まさかの鳥取戦に出場していた選手がほぼほぼ休み出場していたのは、当時控えにいた上野輝人・和田侑樹・羽田一平・田口裕也・大野哲煥(ちょるふぁん)の5選手がスタメンで、同じくスタメンだった松本歩夢・生地充慶・窪田稜の3選手が控えに回りました。まさかの飛車角落としで挑んだのです。
圧倒的に清水優勢なのかなと思っていたら、岐阜はよく粘った守備を展開しており、清水のチャンスを徹底的に潰していたように思いました。途中上野選手のアクシデントでスクランブル交代もあったものの、後半終盤に田口選手が先制!ところが、そこから主力を切ってきた清水に追い付かれてしまいます
延長戦に入り、双方主力を改めて投入した中で、決勝点を挙げたのは、フルタイムで出場した北龍磨選手でした。生地選手が覚醒し、柏木陽介選手が復帰した中で、存在感をなかなか出せなかった北選手の奮起が、6年ぶりの3回戦進出に繋がったのです。


SOG03_132133そんな中で迎える沼津戦。
今年からチームを率いるのが、中山雅史監督です。ゴン中山・中山隊長の愛称で知られていますね。まさかの隊長がピッタリの方になろうとは。


中山監督は、1990年にヤマハ発動機(後のジュビロ磐田)でキャリアをスタートさせ、磐田のJリーグ入りをサポートしました。その後も磐田のレジェンドと言われるように、磐田の黄金期を支える一人となったのです。当時ギネス記録になった4試合連続ハットトリックは、彼の輝かしい功績の一つですね。
この間には日本代表としても活躍し、2000年に行われたブルネイ戦では、これまたギネス記録となっている3分15秒での最短ハットトリックを挙げています
2003年以降、ケガや加齢による衰えで出場機会が減り、2005年に29試合出場したものの、その後は徐々に出場機会を減らしていきました。その中で、2010年に当時J2だったコンサドーレ札幌(後の北海道コンサドーレ札幌)に移籍し、J1昇格後にも出場を果たしたものの、度重なるケガで満足なプレーができなくなり、2012年に現役引退をすることになりました。
ところが、2015年には磐田の選手時代のコーチ・監督で沼津の理事長である山本昌邦さんが率いる沼津に加入することで現役復帰6年間在籍した中で出場機会は無かったものの、J3参入への後押しを陰で支える形になりました。その間にも選手兼任でU-18のコーチを務めるなど監督になるための経験を積み、2020年に退団(事実上の現役引退)2021年からは2年間古巣の磐田のコーチを務めていました。

おお、横断幕まであるのか・・・と思ったけど、現役時代に作ったものを取っておいたんだろうね。この横断幕を作った人は、必ず戻ってくると思って残していたのかしら。



SOG03_155351そして、沼津に新しく誕生したのが、マスコットになるアスルくん(右)。青いライオンですな。5/3の愛媛FC戦でデビュー(インターンシップとして入社)、5/28のAC長野パルセイロ戦で登場となりました。
実は、昔から沼津にはアスルというライオンのマスコットがいたそうです。今回ブラッシュアップという形で復活したという見方もできるでしょう。



SOG03_111437そのアスルくんデビューと同じ日に、愛鷹広域公園多目的競技場では、スタンドのフェンスが折れるという事故が起こり、愛媛のサポーター1人が重体になりました。丁度フェンスが新設されているあたりじゃないかなと思われ。



SOG03_131717最前列が立ち入り禁止となったからなのか、コアサポの面々や大旗は後方に位置付けられることになりました。いつもとは違う雰囲気に、ちょっと違和感と趣深さが。



SOG03_155332試合に関しては、再びターンオーバーをし、出ずっぱりになったのは、生地・窪田・田口・松本歩夢・大野の5選手になりました(ただし、途中交代があったため、全くもってフルタイムではない)。
この日は、試合前は雨が酷かったものの、試合が始まる頃には、雨がピタリと止み、試合終了まで曇りという天候。やや蒸し暑い中のスリッピーなピッチだったと推測されます。
総じて沼津のメンツは、すばしっこくてねちっこい。そして硬いし球際も強い中山監督の現役時代のような華やかかつ攻撃的な部分は鳴りを潜め、ドン引きサッカーだったように感じます。その中で、攻撃を加える部分では大きくベクトルを向けてくる(この部分は中山監督のプレーらしい)ので、非常に厄介な相手だったと思います。
岐阜も手を変え品を変えで攻撃のバリエーションを出したものの、沼津の硬い守備とすばしっこさでなかなか破れないまま試合終了。結果は、スコアレスドローとなりましたが、沼津の決定力の無さに助けられた部分もあり、これが沼津にとってはアウェイになった松本山雅戦のプレーのような展開になっていれば、明らかに恐ろしいことになっていたでしょう。



負けなくてよかったというのが結論で、ここで1点でも勝ち点を稼げれば、終盤昇格争いになった時に大きく利いてくると思います。そして負けなかったことで、勢いが削がれても止まるようなことはないと思いたいです。
この引き分けに伴い、順位は10位と変わらなかったものの、8戦負け無しとなったY.S.C.C.横浜が9位に浮上した一方、8位に付けていたいわてグルージャ盛岡が12位まで転落しています。これなんだよ。これが負けてたら、盛岡の下、下手したら13位のFC琉球の下にいた可能性が高いのよ。


少し悔しい思いと安堵感をないまぜにしながら、次のSC相模原戦を迎えることになりました。今月唯一のホームゲームなので、何が何でも勝って順位を上げていきましょう。


次回はスタメシの紹介です。また多かったからね(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)

2023年06月11日

負けなきゃいいのよ

静岡県沼津市にある愛鷹広域公園多目的競技場で行われたアスルクラロ沼津×FC岐阜の試合は、0-0のスコアレスドローとなりました。


ドン引きサッカーとは聞いてましたけど、いやいや、中山雅史監督の現役時代を彷彿とさせる力強いプレーでしたよ。おまけにすばしっこいウチのメンツが振り回されていたように感じましたよ。あれで決定力があったら手に負えないだろうなぁ・・・。歯車の噛み合ってない時でよかったわい。

ホントなら勝ちたいところでしょうけど、先述のことを思えば、勝ち点を持って帰れたことに価値がある<と、はやのんは申しております(ギャハ)。

・・・いやいや、冗談抜きに混戦の2023年のJ3、この勝ち点1が利いてくるかもしれないから、取れるところは取っておきたいのよ。それに負けなかったので、勢いはまだ残ってる次戦のホームでの戦いで、再び弾みを付けるという意味でも、障壁を減らせるという意味でも、引き分けに持ち込めてよかったんですよ。
だからこそ、次のホームは必ず勝とう。この一戦を無意味にしないためにも・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 19:18Comments(0)