しかし、遅い。遅すぎる。
サッカーJ1の名古屋グランパスエイトは、小倉隆史監督兼ゼネラルマネージャー(GM)を休養させると発表しました。休養を決めたのはクラブサイドのようで、これにより小倉監督兼GMは事実上の解任になりました。監督に関しては、今月アシスタントコーチに就任していたボスコ・ジュロブスキーさんが監督に就任し、GMは社長の久米正一さんが兼任することになりました。
小倉監督は昨年からGM補佐としてグランパスのフロント入り。今年からはGM業と監督を兼任して就任することになりました。
しかし、結果は散々。ビジョンが見えないために攻守が崩壊状態になり、5/4に横浜・F・マリノス戦に勝って以来17戦未勝利(6分11敗)になったことと、選手の間からも不満が噴出していた点、さらにフロント陣の内部抗争(トヨタの子会社になったため、トヨタに顔色を窺う派閥とそうでない派閥)で、この時期にの休養になったのではないのかと思われます。実は7/23のヴァンフォーレ甲府戦の敗戦が引き金になって一旦解任論が起こっていたものの、親会社がNOと受け流したため、ここまでずれたという話もあるために、本当に遅きに失しているとも。名古屋がオリジナル10として四半世紀J1に居続けたこともここまで解任(休養)できなかった理由なのかもしれません。
新しく就いたジュロブスキー監督は、記者会見の際、何と今年名古屋を退団した田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)さんを復帰させることを発表しました。金銭問題で退団した(あるいは出ていった)とまで言われていたのに、この変わり様。恐らく金銭問題はブラフで、本当は小倉監督が気に入らなかった可能性が高いですね。それか(小倉監督以外の)フロントが気に入らなかったかでしょう。いずれにしても、彼らが無能の可能性が高くなってきました。
しかし、FC岐阜のラモス瑠偉監督(当時。以降の監督記載も当時)解任から始まり、以降FC東京(城福浩監督)→ジェフユナイテッド千葉・市原(関塚隆監督)→FC東京U-23(安間貴義監督)→SC相模原(薩川了洋(のりひろ)監督)まで「解任ドミノ」が起こって、やっと『本丸』が堕ちた感じですね・・・。これは長かったと言っていいでしょう。そして、これ以降まだ「解任ドミノ」は起こるのでしょうか。まぁ、シーズン終了3試合前に解任したチームもありましたし(ニヤニヤ)。
さて、名古屋は残り8試合、既存戦力と闘莉王選手とでどう立て直すのか。ジュロブスキー監督の腕の見せ所ですが、どうやっても無理ゲーという見方もあります。
J1残留を賭けるなら、次のFC東京戦で勝たなければ無理だと思った方がいいでしょう。もし、FC東京に負けたないしは引き分けたとなるとJ2に落ちた時のビジョンも据えた戦いに素早く切り替えられるのかもポイントになってくるでしょう(その間に漁夫の利的にJ1残留がもらえたらいいのでしょうけど)。