2014年11月11日

立浪二世と言われた選手を獲った巨人の事情

プロ野球の戦力外通告が一通り揃い、かつ先日トライアウトが行われ、今度は使える戦力をピックアップしている時期ではありますが、その前から選手によってはトライアウトを経ずに獲得されるというケースもあります。だったらトライアウトは何のためにあるんだと言いたくもなりますけれども、それを受けないで獲得される選手というのは、裏を返せばそれだけ実力があるとも言えるし、期待されているという表れとも言えます。


そんな吉川大幾選手もその一人で、先日巨人が獲得することを明らかにしました


吉川選手は2010年中日にドラフト2位で入団。その直前に引退した立浪和義さんにあこがれていたというのとPL学園の後輩というのもあり、彼の付けていた背番号3を引き継ぐこととなりました。

しかし、入団後は泣かず飛ばず二塁手の守備や両打ちに挑戦したりしたものの、今年戦力外通告を突き付けられることとなりました。まだ22歳という年齢で執行されたので様々な憶測が飛んでいましたが、どうやら素行不良(練習をしっかりと行っていない)という理由での戦力外通告、というより事実上の解雇と言ってもいいのでしょうね、だったようです。
当初はトライアウトを経て獲得を申し出る球団待ち・・・という流れで行く予定だったのが、開始日当日になって突如参加キャンセル。一体どういうことなのかと思った矢先に巨人獲得の報道が流れたわけです。今後入団会見が行われるのでしょうけど、新たな気持ちで頑張ってほしいですし、他球団ながらも気になっていた選手将来中日で遊撃手のレギュラーを獲るものだと思っていたので、活躍できていない状況にがっかりしていましたし、戦力外になったのも驚きました


ところで、巨人はなぜ獲得に乗り出したのでしょう。
まずは金銭的に安い
2013年契約更改時の年俸は750万(推定)。若手といわれる中で過去に一軍に在籍していた藤村大介・中井大介両選手、少し歳が上がって寺内崇幸選手と比べても遥かに安いです(ちなみに、藤村選手が1800万、中井選手が2000万、寺内選手が4000万)。

そして、内野の事情、特にレギュラー不在とも言える二塁手の現状があります。
二塁手に関してはここ3年くらいレギュラーがいないのではないかと思われます。そのため、先述の若手を使い回すだけでは飽き足らず、西武から片岡治大(やすゆき)選手、中日から井端弘和選手を獲得するにまで至っています守備はいいけど打撃が悪い・打撃はいいけど守備が悪い・ケガ持ち・不振など様々な理由で固定化できていません。そこに若手の中の若手を放り込むのですから、活性化しないわけがない。さらに守備の良い悪いが極端な三塁を守る村田修一選手、時折守備でチョンボする遊撃の坂本勇人選手の代替としても効果的だと思うのです。元々打撃センスは悪くないので将来的には1・2番に入れる器でもありますし、仮に打撃面で期待できないとしても守備のスペシャリストとして生き残る可能性もはらんでいます(ただそれだと、前述の3人と変わらないレベルになってしまうので、それはできれば避けたいところ)。
そして何より中日時代の大先輩である井端選手がいるのは大きいですね。教えを請うて守備に磨きをかけることだってできるし、バントの名手でもあるのでバント技術を高めてレギュラー獲得を図ることだってできるわけです。


とにかく、巨人で骨を埋めるつもりで必死になって頑張ってほしいのは明白破格の待遇になる可能性もあるので、その恩に報いて一軍に上がってきてほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)TrackBack(0)