2017年09月23日

井口、ロッテの監督に

今シーズンの最下位がほぼ確定状態の千葉ロッテマリーンズ。既に伊東勤監督の辞任が決まっています。
そんなロッテ監督の後任に、今年同球団を引退することになった井口資仁選手になることが明らかになりました井口選手は、8/27にヤフオク!ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスに出場して以降、若手育成を進めるために、自ら身を引いたとされます。明日(9/24)の引退試合を最後にすることも明らかにしています。


正直なところ、まだ早いという意見もあるのですが、チーム事情を考えると仕方ないのかな。
というのも、伊東監督の辞任会見の時によく言われたのが、後任がいないのではという話あまりに成績が悪すぎるという点ロッテという球団がケチすぎる、ないしはここ数年の赤字運営でカネが無い点で成り手が出てこないと言われていたのです。
基本的にロッテはOBから監督をセレクトする球団として知られています。一時ボビー・バレンタインさんや今回の伊東監督のように外様監督もいたものの、今回は『先祖返り』した格好になりますね。ただ、井口選手は元々ソフトバンク(前身の福岡ダイエーホークス時代の入団だが)の選手ですけどねぇ。


前途は多難の中、引き受けることになったのは評価すべきでしょう。本当なら解説者やコーチ経験を経てから監督になってもらう・・・というのが自然な流れだと思うんです。
そして引退直後の選手が監督になってもいい成績を収められるかというと難しいと思っています。あの長嶋茂雄さんが引退直後監督になって最初の年は最下位でした。プレイニングマネージャー(選手兼任監督)でもいい成績になるのは至難の業なのですから、ファンは数年(3年契約という報道もあるので、その間)は我慢すべきだと思います。巨人の高橋由伸監督のような初年度でいい成績というふうにはいかないと思いますよ。あれは原辰徳元監督の貯金があったからだと思うので。
そしてフロントは井口選手に監督を任せるのなら、全面的なバックアップをお願いしたいところ決して見殺しにはしてあげないで。経営状況が厳しいのはわかるけど、やってもらうようにお願いしている立場なのだから、なるべく井口選手の要望は聞いてあげてほしいねぇ。それができなくなれば、身売りも止むなしだと思うよ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:32Comments(0)

2017年06月20日

1990年代を知るダイエー戦士、引退へ

1990年代の福岡ダイエーホークスを経験し、大リーグでも活躍した千葉ロッテマリーンズの井口資仁(ただひと)選手が今シーズン限りでの現役引退を表明しました。まだ交流戦も終わったばかりでシーズンは半ばだというのに・・・。


井口選手は1996年のドラフト1位で福岡ダイエーホークスに入団。当時のダイエーは南海時代から引きずる負け癖(万年Bクラス)の付いた球団になっていて、井口選手がドラフト会議に掛けられた年は、負けの込んだチームに怒り狂ったファンが、王貞治元監督の乗ったバスに生卵をぶつけるという出来事まで起こっています。

まさにどん底を漂っていた時期を知っている井口選手は、当初は確実性の無い選手として見られていました「恐怖の9番」と言われた時期もあったものの、下位打線を任されることが多く、上位やクリーンナップに座っても、すぐに定位置に戻る・・・を繰り返していました。
しかし、ダイエーの上昇機運が高まると同時に、井口選手も主力選手として成長します。中軸として活躍することもあれば、1番でも活躍することもあり、功・走・守の揃った選手になりました。2000年代前半のダイエー躍進の立役者でもあります。

かねてから大リーグでプレーしたかった井口選手は、球団との交渉の末に2005年に大リーグへ移籍します。ホワイトソックス在籍時にはワールドチャンピオンに貢献するなど活躍しましたが、その後は低迷し、ケガしたこともあり、2008年のフィリーズ在籍を最後に、日本球界に復帰します。

2009年から千葉ロッテマリーンズに移籍。二塁手としてだけでなく一塁手としてもプレーしていましたが、徐々に年齢による衰えが目立ち始めていました。それでもロッテの主軸・代打の切り札として活躍し、2013年に日米累計150本・同2000本安打を記録します。


とにかくしぶといバッティングと足が速かった印象を持っています。ロッテ時代には走のイメージはないものの、ダイエー時代は結構速い選手だったんですねぇ。それで長打力もあるので、怖いバッターでした。


今でも往時の勢いはないとは言えども、低迷するロッテには欠かせない選手だと思います。まだ井口選手に頼っているようではいけない、若手がもっと伸びて来いとも言いたいです。それでも、まだ現状を考えれば、井口選手はもう数年頑張ってほしいと思っていました。
残り半分近くあるシーズン、井口選手にはクライマックスシリーズまで進めるように道筋を作ってほしいものです。まだお疲れ様とは言いません。最後まで全力で挑んでほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2013年07月26日

マー君「(このままだと)やばい」・嶋「(このままだと)説教される」

今シーズンを振り返る時、必ず避けて通れなくなるだろう話題の一つになるのは、楽天の田中選手の活躍でしょう。もしかすると、来シーズン以降は日本にいるのかどうかわからないため、NPB(日本プロ野球)では見納めになるのかもしれません。


そんな田中選手、開幕から無傷の状態ピッチングそのものもあまり危なげがなく、オールスター前までは42イニングほど無失点だったので、まさに無双状態でした。そして田中選手が投げる時は打線がよく繋がっており、それが今期の無傷に貢献しているとも言えます。ちなみに、田中選手の勝ちと楽天が持っている貯金(勝利数から敗戦数を引いた数のことで、その数がプラスになっている場合を指す)はほぼ一致しており、今期の楽天の好調は彼が支えているといっても過言ではないでしょう


ところが、今日の試合の田中選手は一転大ピンチに陥っていました
ピッチングそのものの調子は悪くなかったものの、要所で一発(ソロアーチ2本(鈴木大地選手・この1本が日米通算2000本安打になる井口選手))を浴びておりました打線はといえば、今日のKスタ宮城の天気のように打者にもやが掛かったように湿った状態になっており、1点を取るのがやっとの状況でした。それだけ、先発のグライシンガー選手がよかったんでしょうねぇ。

そのロッテは、継投策で逃げ切りを図ろうとしていましたが、その継投策が裏目に出ました。逆を言えば、楽天はドラマを作ったとも言えるでしょう。丁度この日、TwellVで野球中継をやっておりそこで見ていたのですが、いみじくもその中継の実況だったか解説者が「9回に何が起こるかわからないですからねぇ」と述べていましたけれども、全くもってその通りの展開になりました。今日の実況か解説は神だな(笑)。


9回に今期ロッテの守護神になった益田選手がマウンドに上がり必勝と田中選手に土を付けようと万端の状態だったものの、なぜかコントロールが定まらず、銀次選手にヒットを打たれた後は死四球で1アウト満塁に。ここまで来て立ち直るかなと思ったら、松井選手を押し出しで1失点。あっけなく同点にしてしまいました。
そして、ここで嶋選手今期も選手会の選手会長で大活躍・・・というのは表の顔(笑)で、ニコ動など『裏の顔』では「説教」(しばしば野村克也さんにベンチでお説教を食らっていたことから)がキーワードになるいじられキャラでもあります(爆)。
その嶋選手、粘りに粘ってレフト前にサヨナラヒット楽天が神懸かりなサヨナラを決めてしまいました。楽天にとっては今期の好調さを象徴する試合でもあるし、ロッテにとっては「仙台の悪夢」(宮城県営野球場時代も含めて、Kスタ宮城では勝てなかったというジンクスが数年前まであった)はまだチーム内にはびこっているんだなと痛感させられる試合でもありました。


ともかく、これで田中選手は開幕から無傷の14連勝開幕より前から負けていないため、自身の連勝も18まで伸ばしています。
ここまで来たら、間柴さん(日本ハムにかつて所属)と斎藤和巳ソフトバンクコーチが持っている開幕から無傷の15連勝を超えてほしいものですし、いっそのこと鉄人稲尾さんらが持っている通算20連勝も超えてほしいですね。本当の意味で『神の子』になるためにも。


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Posted by alexey_calvanov at 23:36Comments(0)TrackBack(0)