2013年02月23日

どうする、Wii U

Wii Uが思った以上に芳しくない。国内は何とか持ち直しているものの、海外がかなり芳しくない。
原因は様々言われていますが、私自身懸念していたソフト不足が大きく引っ張っているのではないかなと。国内だけ見ても3月まで月1本ペースでは厳しすぎる。
北米ではクリスマス商戦が終了しており、日本同様販売が冷え込む時期。これで日本と同じようなラインナップだったらば、北米で売れないのも納得。実は、北米では販売開始当初から10万台ほどとのこと(1月は年末商戦時の約半分になる6万台)。熱狂的なユーザーにしか浸透してないようだ。カナダで、さらなる廉価版Wiiが発売していることもあり、余計にWiiが売れていると言えるのかもしれません。

そして、任天堂が焦る要因がまた増えた。2/20にPS4が発表されたからです。発売すると言われている年末までまだ時間はあるものの、この間に大きなアドバンテージを取っていないと、来年以降の販売戦略に大きな影響を与えかねません。


じゃあ値下げすればいいじゃない・・・とはいかないのが今の任天堂
売り上げが大きく落ち、2年連続の赤字。Wii U自身、満を持して発売しているハードでもあるので、下手な値下げはできない。しかも1000億円の経常利益を上げるという目標を掲げてしまった以上、仮に値下げを行った場合、小売店やユーザーへの補償でかなりの損出を招くことにもなりかねない。そうなれば、ただでさえ赤字の出やすいハード事業、3DSのように売れに売れても赤字の溝は埋めるどころか広がってしまうのではないかと考えられます。そうなれば、執行部の首が飛ぶことは避けられなくなり、下手をすれば無借金経営を行っている任天堂本体そのものに大きな影響を与えかねない。そんな事態は何としても避けたいのではないのでしょうか。

さらに、ユーザーにも不信を与えかねない。既に3DSで販売半年と経たない時に値下げを断行している。その時でさえも、ロンチで買った人達への背信行為と大きく叩かれたため、アンバサダープログラムという一般販売の行われない(行われても少なくとも数ヶ月後まで配信予定のない)無償作品を配信せざるを得なくなりました


以上の経緯を踏まえれば、Wii Uを夏や秋に値下げしようものなら、同じような措置を行わざるを得なくなるばかりか、「まーたはじまった」とユーザーから更なる不信感を与えることとなり、今後ハードを購入する際、「待てば安くなる」という風潮を招きかねません。既にPSの頃からこういった事態が起こっていたことを考えると、任天堂ハードが安直に動けば、どうなることか・・・。3DSの時の比にならないことにならないか心配です。


とにかく任天堂は、サードパーティの囲い込みをしっかりと行い、魅力的な作品を矢継ぎ早に出せる体制を早急に整えるべきです。勝負となるのは、任天堂が強いとされる7・8月。この時期に魅力的な作品が続出すれば、少なくとも日本では大きなアドバンテージが取れると思います。
欧米では、それだけでなく、新興メーカーへの技術支援を惜しまないことでしょう。配信ソフトでもいいので、積極的に作品を送り出し、Wii Uでできる新しいゲームの形を提供し続けることで、新ハードのアドバンテージを築けるのではないかと思います。


Wii U プレミアムセット (WUP-S-KAFC)Wii U プレミアムセット(クロ)



人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)TrackBack(0)