2012年05月16日

正直ようやった

ロンドンオリンピックを目指し、女子ボクシング(ミドル級)に出場していたお笑いコンビ南海キャンディーズのボケ担当で芸人でもある山崎静代選手(通称しずちゃん)。
現在北京で行われているオリンピック最終予選を兼ねた世界ボクシング選手権大会3回戦でドイツの選手に敗退他のアジア枠を狙っていた選手が3回戦を突破したため、山崎選手のオリンピック出場が事実上なくなることになりました


山崎選手は、ロンドンオリンピックで女子ボクシングが正式種目になったことがきっかけで、2009年より本格的に練習を開始(それ以前から趣味でボクシングを始めていたため、オリンピックに挑もうとしたという経緯がある)。トレーナーとの二人三脚でいくつかの世界大会を戦い抜いてきました。
ミドル級の適用体重にするために、厳しい減量も行ったそうです。また、トレーナーも悪性腫瘍が見つかったにもかかわらず、自身の病を押して山崎選手のサポートやスパーリング相手を務めるなど献身的に働いていました


結果としては大変残念なものになりましたが、日本代表として戦うことを選び、オリンピックに出場するために懸命にトレーニングや実戦を積んできたその努力は決して無駄になったとは思いませんし、私達にも深い感銘を与えてくれたものと思います。
売名行為ではないかという口の悪い言い方もありますが、正直芸能生活と並立してここまでやってきたことは大変なことだと思います。かつオリンピックが定めたアマチュアリズムの観点から言っても実に素晴らしいと思いますかつての日本選手の中には、昼間は実務(仕事)を行い、仕事終わりから練習に打ち込むという選手もいました(東京オリンピックで活躍した柔道の神永昭夫さんがその一例)。

来年で34歳になるので、現役続行は難しいものと思いますが、もし続けるのなら、その次に控えるアジア大会に向かって頑張ってほしいものです


なお、他国の国籍に移ってまで出ようとして、その醜態を晒したニャーとか言う芸人と同列に見ている人もいるでしょうけど、経緯から考えて決して一緒にしてはいけないです。
あの人に関しては、オリンピックのアマチュアリズムやオリンピック憲章を全くもって小バカにしているスポーツマンシップのかけらもない人です。正直オリンピックに出てしまっていたら、オリンピック組織委員会の見識を疑ってましたね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)