2018年06月13日

ダライアス好きが高じて

「ダライアス」、この作品はタイトーから1987年より展開されていたアーケードゲームです。
大型モニターを3つ繋いだ広大な映像が最大の特徴で、音楽共々臨場感あふれるものになっています。またルート分岐というステージ展開も当時としては画期的で、繰り返し遊んで謎を解くというナムコ(現バンダイナムコエンターテイメント)の「ゼビウス」のプレイスタイルをさらに研鑽したものになっていました。
コンシューマーにも移植されてはいるものの、当時としては高スペックなものだったために、中々アーケード通りのものというふうにはいかなかったようです。随分後の移植で、やっと当時のものに近いものが出来上がったようです。


そんな作品を、なんとメガドライブへ移植したという猛者が現れました。その方は46歳の時から3年間、独学で移植を行ったそうです。しかもすごいのが、オリジナル作品を『目コピ』・『耳コピ』で作り上げたというのです。
製作者は、C言語を「ダライアス」製作を通じて学び直したとのこと。なぜ「ダライアス」だったのかというと、当時高校生だった製作者が、受験で思い切り遊べなかった(もっと遊びたいと思った頃には他の作品に入れ替わっていたらしい)ことがきっかけになったとのこと。
その完成度は、(本人いわく、様々な調整が施されていないため、β版扱いとは言うものの)素人が作ったとは思えないほど高く、二重スクロールの出来、多関節で動くボスの動き、デモ画面、連射機能やサウンドオプションとそつなくできており、かつ裏技として収録されているボスとの26連戦も収録されるなどコンシューマーとして発売してもほとんど遜色ないようです。

なお製作者は、メガドライブは「ダライアス」との親和性が高いと評しています32MBでありながら、スーパーファミコンより色数が少ないとも、多くの画像を軽い処理で操作でき、かつ内蔵されているFM音源はアーケードと遜色ない音を再現できるので、スーパーファミコンのPCM音源(ADPCM)にも劣らないのだそうです。


YouTubeでテストプレイ動画が挙げられているそうですが、ここまで出来上がっているのなら、遊んでみたいと思うわけですよ。しかし、製作者いわく一般公開や展示の予定はないとのこと。あくまで自己満足というのか、個人の趣味に留めるのだそうです。ただ、応援してくれた人やオリジナル版のスタッフへの謝意は忘れていませんでした。


今のハードなら十分再現できるでしょうし、基板からデータを抽出して作り上げられるのですから、ここまでこだわって製作したのは、本当に立派です。ご苦労様でした。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:35Comments(0)