ここからは、残り3試合になったJFLの状況を見ていきます。
今年は、高知ユナイテッドSCが強く、そのまま突っ走るのかと思いきや、中断明けから急失速。替わって、序盤から少しずつ勝ち点を積み上げてきた栃木シティFCが追い抜いてしまいました。例年Honda FCが強過ぎるのですけど、今年は鳴りを潜めていた(中断明けから少しずつ本気を出してきた)ので、ライセンス持ちチームが大暴れする状況になっているのが現状ですね。
では、見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。
01位 栃木C(57)+22 ◎
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 高 知(52)+14 ◎
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 三 重(45)+7 ◎
04位 滋 賀(44) +19 ◎
05位 HFC(41) +8
06位 V大分(41) ±0 ◎
07位 枚 方(41) -1
08位 沖 縄(38) +6
09位 浦 安(38) +3
10位 青 森(36) +5 ◎
11位 鈴 鹿(33) ±0
12位 ソニー(33) -4
13位 岡 崎(27) -9
14位 新 宿(22) -23◎
15位 武蔵野(22) -25
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
16位 MFC(19) -22
そんな栃木Cが2位以内を確定させたため、自動参入もJ3チームとの入れ替え戦もどちらにも対応できるようになりました。一方2位になった高知は、今節勝てば2位以内を確定。栃木Cが今節負ければ、勝ち点差が2に縮まり、まだ自動参入の道が残るというふうになります。もうわずかですが、自動参入の道もあるということですね。
最終的にJ参入レースに残ったのは、ヴィアティン三重とレイラック滋賀の2チームで、Honda FCは逆転で1位ないしは2位に飛び込むことはできなくなったため、前述の通り、J3チームの入れ替えが発生するというふうになります。
その残りの椅子に高知と共に向かっている三重と滋賀は、やや厳しい状況で、勝ち点差が7ないしは8離されている状況もさることながら、高知が勝ってしまえば、その時点で参入争いが消滅するからですね。高知も自動参入の道を閉ざされないために必死になっていることでしょうから、おいそれと負けることはないでしょう。ゆえに、かなり厳しいというふうになるのはないのでしょうか。
一方の残留争いは、クリアソン新宿・横河武蔵野ユナイテッドFC・ミネベアミツミFCの3チームに絞られたといっていいでしょう。FCマルヤス岡崎も危険水域でしょうけど、この3チームとは勝ち点差5ないしは8離れているので、残り3試合全敗という事態にならなければ、地域リーグへの入れ替え戦に進むことはないでしょう。なお、残留争いに巻き込まれている新宿と武蔵野が関東リーグ出身のチームになるため、入れ替え戦になった場合、群雄割拠な状況の関東リーグには大きな影響が出そうです。