2024年11月07日

残り3試合で全てが決まりそうな2024年のJFL

ここからは、残り3試合になったJFLの状況を見ていきます。
今年は、高知ユナイテッドSCが強く、そのまま突っ走るのかと思いきや、中断明けから急失速。替わって、序盤から少しずつ勝ち点を積み上げてきた栃木シティFCが追い抜いてしまいました例年Honda FCが強過ぎるのですけど、今年は鳴りを潜めていた(中断明けから少しずつ本気を出してきた)ので、ライセンス持ちチームが大暴れする状況になっているのが現状ですね。
では、見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。


01位 栃木C(57)+22 ◎
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 高 知(52)+14 ◎
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 三 重(45)+7 ◎
04位 滋 賀(44) +19 ◎
05位 HFC(41) +8
06位 V大分(41) ±0 ◎
07位 枚 方(41) -1
08位 沖 縄(38) +6
09位 浦 安(38) +3
10位 青 森(36) +5 ◎
11位 鈴 鹿(33) ±0
12位 ソニー(33) -4
13位 岡 崎(27) -9
14位 新 宿(22) -23◎
15位 武蔵野(22) -25
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
16位 MFC(19) -22


そんな栃木Cが2位以内を確定させたため、自動参入もJ3チームとの入れ替え戦もどちらにも対応できるようになりました。一方2位になった高知は、今節勝てば2位以内を確定栃木Cが今節負ければ、勝ち点差が2に縮まり、まだ自動参入の道が残るというふうになります。もうわずかですが、自動参入の道もあるということですね。

最終的にJ参入レースに残ったのは、ヴィアティン三重とレイラック滋賀の2チームで、Honda FCは逆転で1位ないしは2位に飛び込むことはできなくなったため、前述の通り、J3チームの入れ替えが発生するというふうになります。
その残りの椅子に高知と共に向かっている三重と滋賀は、やや厳しい状況で、勝ち点差が7ないしは8離されている状況もさることながら、高知が勝ってしまえば、その時点で参入争いが消滅するからですね。高知も自動参入の道を閉ざされないために必死になっていることでしょうから、おいそれと負けることはないでしょう。ゆえに、かなり厳しいというふうになるのはないのでしょうか。


一方の残留争いは、クリアソン新宿・横河武蔵野ユナイテッドFC・ミネベアミツミFCの3チームに絞られたといっていいでしょう。FCマルヤス岡崎も危険水域でしょうけど、この3チームとは勝ち点差5ないしは8離れているので、残り3試合全敗という事態にならなければ、地域リーグへの入れ替え戦に進むことはないでしょう。なお、残留争いに巻き込まれている新宿と武蔵野が関東リーグ出身のチームになるため、入れ替え戦になった場合、群雄割拠な状況の関東リーグには大きな影響が出そうです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)

2024年11月06日

いよいよ、地獄の釜の蓋が開くかもしれない2024年J3残留争い

遂に残り3試合になったJ3の現状を見ていきましょう。今回は残留争いです。
左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります。なお、横浜はY.S.C.C.横浜になります。


17位 長 野(36)-10
18位 奈 良(33)-14
=== J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
19位 横 浜(32)-23
=== 強 制 入 れ 替 え ラ イ ン ===
20位 盛 岡(22)-44 ★


中断前と顔ぶれがほぼ入れ替わり、変わらなかったのは最下位のいわてグルージャ盛岡だけ。その盛岡は、第32節で最下位が確定し、JFLへの強制入れ替えかJFLへの入れ替え戦は確定となりました。
問題なのは、19位のJFLとの入れ替え戦ラインで、現状はY.S.C.C.が色濃くなりつつありますけど、引き分け1個分の差で奈良クラブが控えており、プラス勝ち星1個分の差でAC長野パルセイロも控えています
このうち、監督交代を行ったのは、奈良と盛岡で、盛岡に至っては2度行っています。それでも盛岡が実らなかったのは、ひとえに失点が多過ぎた点、つまり守備の構築に失敗していたこととお粗末なプレーが目立ったという点でしょうね。ベテラン偏重の構成にも原因があったとされており、それが前述の要因にもなっていたとも。

奈良に関しては、監督交代は行ったものの、まだ浸透しきっていないようにも感じられます。JFL時代から率いていたフリアン元監督が長期政権だっただけに、大きな変化が起こった際の対応が上手くいかないのと、交代時期がリーグ終盤に差し掛かる頃だったため、戦術浸透まで時間が足りないというふうなこともあったかもしれません。ゆえに、監督交代後、未だ勝利を挙げられないのではないかと思われます。

Y.S.C.C.は守備の面も攻撃の面も弱く、2点入れた試合が6試合と複数得点を入れて突き放す展開がなかなか構築できなかったのではとも。複数点取られて負けるケースが多く、第16節のツエーゲン金沢戦では4失点、第25節のFC岐阜戦では5失点を食らっています。中断前までは、カマタマーレ讃岐やテゲバジャーロ宮崎の調子が悪く、目立っていませんでしたけれども、この2チームが調子を取り戻し、上向きになってくると、それに押し出されるかのように目立ってしまったというわけですね。

長野に関しては、複数得点が取れるようになれば、残留圏に入れるのかなと。第24節(中断明け初戦)に宮崎に3点取って勝った後、複数得点を実現できていません。第32節の岐阜戦では、あと一歩のところまで来ていたので、やろうと思えばやれる実力はあるんじゃないかと思います。


Y.S.C.C.・奈良・長野に関しては、JFL2位のチームがライセンス無しに飛び込んでほしいと思っているのでしょうけど、現状を考えると、JFLチームとの入れ替え戦が起こるのは、ほぼ確実でしょう。
そのJFLの動向を次回届けていきましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:47Comments(0)

2023年01月20日

2023年のJ3は、かなり大変なことになるみたいだ

先日、J3とJFLとの入れ替えの件が決まりました。決まったらすぐにでも話すとか言っておきながら、この時期になってやっと話してるよ(苦笑)。


今年(2023年)のJ3、20チームになったので、昇格以外にJFLとの入れ替え戦が行われることになりました。


昇格に関しては、これまでと同じく2チームのみ。プレーオフで昇格枠が2.5チームになるのは、2024年になってからです。
そして、今回注目の入れ替え枠19位と20位になったチームが対象で、基本的には、20位が強制入れ替え、19位が入れ替え戦となります。
そして、JFLの方でもJリーグの参入枠が大きく変わることになりました。
これまでは、『Jリーグライセンス(百年構想クラブ)を持っているチームで、上位4位以内に入った2チーム』でしたが、今年から『Jリーグライセンス(百年構想クラブ)を持っているチームで、上位2位以内に入ったチーム』となったのです。これまでのJリーグの昇格枠と同じ扱いになったんですね。
しかし、これによりかなり狭き門になったとも言え、上位2チームが企業チームないしはライセンスを持たないクラブが上位に入ったら、ことしのJリーグ参入は無くなり、J3からJFLへの入れ替えも無しになります。

これが、1チームのみ対象になった場合、事情が変わってきます
JFLでライセンス取得チームが1位の場合、J3の19位のチームは残留、同じく20位のチームが強制入れ替えになります。
JFLでライセンス取得チームが2位の場合、J3の19位のチームは残留、同じく20位のチームが入れ替え戦に回ることになります。このあたりは、J1やJ2のライセンスが無い時と同じ事態になるわけですね。

そして、2チームが対象になった場合、1位のチームが自動でJリーグ参入となり、2位のチームがJ3で19位になったチームとの入れ替え戦(ホーム&アウェイの計2試合で、引き分けの場合、最終的にはPK戦)になります。このあたりは昔やっていたJ2とJFLの入れ替え戦(実際には開催されることは無かったですけど)やJ2とJ3の入れ替え戦とほぼ同じルールになりそうです。

なお、このルール変更に併せて、JFLと地域リーグとの入れ替えも変わり、これまでは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(全国地域CL)の優勝・準優勝の2チームが自動昇格(逆にJFL16位チームが自動降格)でしたが、今年からは全国地域CLに優勝したチームのみが自動昇格、準優勝チームはJFL15位との入れ替え戦(JFL側が指定した会場での一発勝負の予定)に挑むことになります。


改めて、今年のJ3は厳しいぞ。下手に負けたら、JFL行きが目に見えるようになってしまう。だから、全ての試合に死を賭して戦わんと誓ってほしいその覚悟の無いチームが、アマチュア行きになってしまうのだと。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)

2021年10月29日

J参入次第で降格ラインの変わる2021年のJFL

前回J参入争いを書いていきましたが、今回は残留争いを書いていきますちょっとJFLの残留争いはややこしいので、今回分けて書く事態になったわけです(苦笑)。


まずは、どこがヤバいか見ていきましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合。この中のHSCはホンダロックSC)。


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


純粋に考えると、降格の可能性が最も高いのが、FC刈谷で、1年で昇格したチームが落ちてしまうのは、2017年のコバルトーレ女川以来になるのか。一度降格すると再昇格を果たすのが非常に困難なのは、落ちて行ったチームの顛末を見るとわかります。
そう思うと、再昇格を果たしたホンダロックはすごいのですが、今回は残留争いの真っただ中2度目の降格の窮地に陥っています。
さらにJ参入に近付いていたはずの東京武蔵野ユナイテッドFCも降格争いの窮地に。2019年で決めきれなかったのが本当に悔やまれる結果になっていますね・・・。
新スタジアムが完成したFCマルヤス岡崎も厳しい。ホンダロックよりかは少し上になっているものの、刈谷と同じくらい負けの込んでいる展開を見ているので、最後まで残留で苦しめられそうです。
状況次第とはいえ、何とか安心できそうなのは、MIOびわこ滋賀と高知ユナイテッドSC。ただ、この先で取りこぼしがあると、一気に窮地になるでしょう。


さて、今の順位表には降格ラインまでしか書いていません。実は15位の上には入れ替え戦ラインが引かれるのですけど、この入れ替え戦ラインが下がる可能性があるのです。今年のルールを見てみましょう(以下ほぼ原文ママ)。


①J入会チームが無い場合、17位チームは自動降格、16位チームは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下全国地域CL)2021の1位チームと、15位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
②J3へ1チーム入会した場合、17位チームは、全国地域CL2021の1位チームと、16位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
③J3へ2チーム入会した場合、17位チームは、全国地域(以下全国地域CL)2021の2位チーム入れ替え戦を行う。全国地域CL2021の1位チームは自動昇格とする。


というわけで、J参入チーム次第で下の動向が大きく変わってくるんです。これまた①・②・③の順番で見ていきましょう。



12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


以上の観点から、現状のままだと、①ならば、武蔵野は全国地域CL1位のチーム・ホンダロックは全国地域CL2位のチームと、②ならば、刈谷は全国地域CL1位のチームと、武蔵野は全国地域CL2位のチームと、③ならば、刈谷は全国地域CL2位のチームと入れ替え戦を行います。ゆえに、14位までが最低目標、16位までには絶対残らないと自動降格に巻き込まれるでしょうね・・・。ただ、いわきFCが頑張っているので、①のケースは万一になるのかなとも思っています。


先述の通り、一度下に落ちるとなかなか上に戻れない仕組みのため、各チーム必死になり、必然的に残留争いが白熱することになるでしょう。巻き込まれた身にとってはキッついですけど、傍から見ていれば、実に面白いサッカーの醍醐味である残留争い、アマチュアだからと言って侮るなかれ。白熱した展開はプロのそれと全く同じ、いやそれ以上だと思いますので、ここ数年はYouTubeで配信されていますから、よろしければ見て頂きたいと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:50Comments(0)