
その入り口の一つになるのが、銅の鳥居こと四の鳥居になります。すぐのところに拝殿が見えますね。

こちら、檜皮(ひわだ)というヒノキの木の樹皮を用いた屋根材による葺きがきれいになされておりますね。あれは鉄釘を使えないので、竹釘で打ち付ける、結構高等な技術だったことを山口県山口市の瑠璃光寺五重塔で知った。<NHK総合テレビの「解体キングダム」でやってたんだよな。

その先にあるのが、神楽殿と呼ばれるところです。大きなしめ縄があるのですけど、建物そのものもデカい。


こちらは国造家鎮守社というところで、左から荒神社(こうじんじゃ)・天夷鳥命社(あめのひなとりのみことしゃ)・天穂日命社(あめのほひのみことのやしろ)となります。
天夷鳥命は出雲国造家の2代目の神祖で、天穂日命の御子神(みこしん)となる方だそうです。その天穂日命は、天照大神の第二の御子神で、出雲国造家の始祖にあたります。

実は、この社は菅原道真を祀ったところでもあるのです。どうも菅原道真は出雲の生まれという説(伝承)もあるとのことで、ここに祀られているのだとか。
菅原道真といえば、流刑先にあたる福岡県太宰府市にある太宰府天満宮が有名ですけど、こちらも学問の神様として祀られています。

火守社は、猿田彦命という導きの神様で、人を誤った道に行かないよう正しい道を指し示してくれる大変ありがたい神様のようです。「ドラゴンクエストウォーク」に出てきてもおかしくない神様だ(ニヤニヤ)。
姥神社は、伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)を祀ったものになり、全国に同じ名前の神社がいくつもありますね。

戻って来た理由は、神祜殿と呼ばれる宝物殿を見るため。何と朝は8時半から開館しているのですよ。中には、出雲大社の調査の際に出てきた古代の社の心柱や出雲大社に収蔵されている国宝級の宝物が展示されています。以前話した古代の出雲大社のミニチュアもここにあります。
なお、出雲大社の東側には、島根県立古代出雲歴史博物館があり、こちらは出雲大社周辺の発掘品やもう一つの心柱が展示されています。古代の出雲大社のミニチュアも1/10サイズと大きいものが展示されています。
正直行きたかったんですけど、ここまで行っていると時間がいくらあっても足りない(苦笑)ので、別の機会に寄りたいと思います。

その途中にあるのが、宇迦橋の大鳥居こと一の鳥居です。大正4年(1915年)に建立されたコンクリート製のもので、大正天皇の即位の大典を記念して、小倉(現在の福岡県北九州市)に住む小林徳一郎さんの寄進によるものだそうです。
丁度この時は、橋の架け替え工事の真っ最中で、迂回路から回って撮ってきたものになります。

ここで時間を潰し、買い物を済ませ、再び出雲大社前駅に戻り、停まっていた列車に乗ります。今回乗った列車は、以前紹介した出雲市駅行きだったので、川跡駅から乗り換えることになりました。そう、今度は東に進んで松江駅に向かうのです。<JRで行った方がはるかに早いのに、乗り潰したいからという理由で一畑電車に乗ったんだって。

