秋の新アニメが10月に入って早速始まりました。今期はかなり見る作品が多いので、紹介が大きく遅れる可能性もありますけど、何とか早めに紹介できるように努めて参ります。
さて、その記念すべき1回目は、KADOKAWAと動画工房が手掛けるオリジナル作品の「SELECTION PROJECT」です。
アイドルオーディションとリアリティショーを組み合わせたものだそうですけど、昨今アイドル絡みのアニメが多い気がしており、飽和状態になっている中で、どうオリジナリティを出せるのかが気掛かりな点ではあります。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
「SELECTION PROJECT」、それは毎年夏に行われるアイドルの祭典。オーディションでもありリアリティショーでもあるこのイベントは、多くの視聴者を集め、選ばれた者達は大きく飛躍することを約束された。
全国9ヶ所の予選会場の中の一つから参加する主人公は、幼い頃から病弱だったものの、「SELECTION PROJECT」から飛躍したあるアイドルの姿を見て、アイドルになることを決意し、9回目になる「SELECTION PROJECT」の門を叩くのだが・・・。
というふう。
懸念していたオリジナリティの部分ですが、見事的中したのかな・・・と思っています。
オリジナリティが歪さを見せており、いくつかあるのですけど、気になった点は大きく3つ。
1つ目は、モブキャラしかいない(爆)。
もちろんキービジュアルにあるキャラが選出されるのは、わかりきったことなのですけど、そのキャラも埋もれるくらいモブになってしまっていること。これを演出として捉えるのかクオリティの面での問題なのかは、もっと先を見ていかないとわからないです。ただ素人の彼女達がアイドルになる過程で敢えてそうしたのなら、素晴らしい演出なんですよ。でも、そうじゃない気がするのは、最後の点で言えればと。
2つ目は、なぜ敢えて北関東をフィーチャーする演出にした?
地方分権が叫ばれる中なので、わからないことはないんだけど、普通に考えれば東京のある南関東が主人公のいるべき立ち位置だと思うのよね。何で埼玉県の北関東会場が激戦区になっていった経緯が全く描かれていない(この作品は各地区の決勝大会から始まっている)ので、視聴者はモブキャラだらけの大会に何の感情も抱けずに淡々と見ているだけなのよね・・・。
3つ目は、モブに負けた主人公(と思しき人物)。
正直この演出の目的は何だったのだろう。北関東にメインを据えたのもわからんのだけど、モブキャラだらけのオーディション決勝に僅差で負けるという演出も、その後の展開のために必要というのなら、散り際の華やかさよりも「いい最終回だった」と思って視聴者が見るのを止めかねんぞ・・・。何せモブのハーフが、選ばれるのはあなたであるべきだと言ってるくらい。そもそも作中にふらついて倒れたって、「ラブライブ!スーパースター」の澁谷かのんですか(ニヤニヤ)?それに彼女の目指したアイドルも交通事故で死ぬとか言ってるから、てっきり「IDORY PRIDE」の続編かと思っちゃったよ。ほれ、同じアルファベットで構成されている作品同士だし(ギャハ)。
もう既にキービジュアルに主人公が立ってて、モブハーフはいないんだから、素直に立たせてやれよと。恐らく次回以降、モブハーフが辞退するないしは次点でやらせてみるかと選出者側が温情を掛けるかのどちらかなんだろうけど、もっと後味の悪い展開もあるんじゃないかと不安にさえなってきた(爆)。
見ていて退屈を通り越し、モブキャラだけを見せられる苦痛と拷問に耐えられただけよかったと思いますわ。それなのに、1話だけでは何があったのか消化しきれないほどの演出面での下手さ。ゆえにBSと地上波の放送を二度見したほどだわ(ギャハ)。
次回以降どうなるのか不安定な中、また苦痛と拷問になるんじゃないかという不安が確実視されています。決していい作品じゃないことは、この回で確定しました。いったい何人の人達が視聴に脱落したのだろう・・・。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。
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