2017年02月20日

大胆な早業だった

2/14に暗殺(毒殺)された北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の腹違いの兄で金正日(キム・ジョンイル)総書記の息子である金正男(キム・ジョンナム)氏。その後、実行犯とされるベトナム国籍と称する女性・インドネシア国籍の女性とその交際相手でマレーシア人の男性(この事件に直接関与していないものと思われる)、そして、マレーシアの製薬会社ないしは健康食品を販売する会社に勤める北朝鮮出身の男性が相次いで捕まったものの、工作員と見られる北朝鮮国籍の4人(いずれも男性)は未だに逃亡中で、インドネシア・ドバイ(アラブ首長国連邦)・ウラジオストク(ロシア)を経由して北朝鮮に帰国したとされています。捜査のかく乱とも中国を経由すると中国当局に取り調べを受ける可能性があるため中国を敢えて避けたともされています。


その金正男氏が暗殺をされる瞬間がクアラルンプール国際空港の監視カメラに映っていたことがわかり、公開されました。
その映像によれば、金正男氏がエアアジアの自動チェックイン機を操作しようとしている時に、背後からベトナム国籍と称する女性が背後から迫って、金正男氏の顔を覆い、手に付いている何か(恐らく毒物)を塗りたくり、正面にはインドネシア国籍の女性が立ちはだかるように立っている姿が映っていました。なお、ベトナム国籍と称する女性はインドネシア国籍の女性が走って逃げるのとは対照的に、落ち着いた感じでその場を去り、その後ガッツポーズとも取れる姿をしているのが映っており、手には手袋のようなものを付けているのが確認できるとのこと。まぁ、毒物を持っていたのなら、手袋くらい付けておかないと、その人自身も死んでしまうからね・・・。


何より驚いたのが、衆人環視の中で堂々とかつ大胆に行われたということ。しかも2秒で決めたのですから、そりゃ工作員の仕業と言われるわけですよ。でも、実行犯は素人の可能性も高いです。というのも、彼女達は(日本の)いたずら番組に出演するという触れ込みで工作員達にスカウトされ、何日も『リハーサル』を行っているからです。入念に行っていれば、素人でも簡単に殺害できるでしょうし、普通に何事もなく行っていれば、周りも気付かないものなのだなと思えるのです。


これで北朝鮮が犯行に関わっていることがほぼ確実になってきたわけですが、当の北朝鮮は、キム・チョルとされる遺体をすぐに引き渡せの一辺倒な回答ばかり。しびれを切らして、マレーシアと合同で調査しようと持ち掛けるなど、あの手この手で金正男氏の遺体を持ち返ろうと躍起です。
死因も特定できない(特定できたとしても発表できない)中、家族にではなく北朝鮮に渡せば、闇に消されることは明らか。意地でも渡さない姿勢を貫いた方がいいと思います。外交問題になろうとも国交断絶になろうとも北朝鮮との関わりが無くなっても、大きなマイナスになることは現状考えられないですから。
むしろ国際社会がもっとこの問題で動くべきです。静観している中国がどう出るか、トランプ政権の中で起こったこの事件で、アメリカはどう対応するのかで、今後の展開が大きく変わることでしょう。北朝鮮の犯行の可能性がほぼ確実になってきた恐らく国連も動きます。この一件を一刻も早く国際問題にして、北朝鮮に一泡吹かせるくらいしないとまずいでしょう。


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2017年02月15日

正男、死す

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の最高指導者である金正恩第1書記の異母兄で、金正日総書記の息子である金正男(キム・ジョンナム)氏マレーシアのクアラルンプール国際空港で何者かにより殺害されました。


金正男氏は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男ということで、後継者レースの筆頭に付いていたのですが、偽装パスポートで日本に入国しようとしたのがバレたことで、金総書記の怒りを買い、候補者レースから脱落したと言われています。また父親である金総書記に反抗的だったからという説もあり、かつ父親に性格などが似ていることから三男の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の方が金正日総書記のお気に入りだったという説もあります。

候補者レースから外れた後は、家族と共に中国の保護下に置かれたとされており、張成沢(チャン・ソンテク)氏の後ろ盾もあったとされています。しかし、張氏は2013年に処刑され、北朝鮮での政治的影響力はほとんどないとされていました。ただ、金正恩氏が最高指導者に就任したことで、元々不仲だったこともあって、かねてから暗殺説が飛び交っており、それを恐れた金正男氏は、マカオを拠点としながらもオーストリアなどヨーロッパ諸国やシンガポールなどを移動していたとも言われています。
そして、2/14にマレーシアからマカオに戻る途中に女性2人組により毒殺(毒針を刺されたとも毒物を巻かれて口を塞がれたとも言われており、情報が錯綜している)されました。


まず、なぜ殺されたのかというのが大きな疑問になっていることでしょう。
政治的な影響力はほとんどない、後ろ盾である張氏は既に殺されているとはいえ、彼の発言力や行動力は金第1書記には脅威であるとされました。また、北朝鮮の体制(一族3代にわたる最高指導者の襲名)に批判的だったり、中国の改革開放路線に舵を切るように再三述べていたことも、現状維持を是としていた金第1書記と相反しているとも言えます。また先述の通り、不仲だったので殺したということも考えられるでしょう。
もう一つ考えられるのは、国内の幹部への統制目的で殺したという見方です。最近では最高クラスの外交官が韓国へ亡命したという事態もあったり、金正男氏自身も韓国への亡命を試みようとする話が伝わっていたりと、北朝鮮の足元が揺らぎかねない事態が相次いでいましたこれ以上の体制の揺らぎを避けるために手を打ったとも言えるわけです。
それに絡んで、私自身は金第1書記の幹部が、得点稼ぎでやってしまったのではないかという推測もしています。目の上のたんこぶである金正男氏を殺してしまえば、金第1書記に取り入れられるのではないかということで、暗殺に動いたというふうにも考えられるのです。金第1書記の命令が無いとできないという見方もあるものの、不仲説が事実であれば、それが無くともGOサインが出ていたと思います。


そして誰が殺したのかというのは、北朝鮮の工作員であることは間違いないでしょう。過去に飛行機を爆破したり、スパイ活動を行ったりしていることから、彼らの犯行は明白です。監視カメラに映り捕まった女性以外にも男性2人などが周りにいたということから、5・6人くらいの体制で動いたのではないかと思われます。


金正男氏は、かなり気さくで見識が深い人ではありましたが、北朝鮮に何らかの関わりのある以上、ご冥福・・・とは言えないですわね。ただ後継者レースから外れた後は、哀れな人生だったと思います。国に帰りたくても帰れない、帰れたとしても安心して過ごせない、あまつさえ関係の無い家族も巻き込まれているわけですから、できる限り家族は守ってあげてほしいと後ろ盾をしているとされる中国には求めたいものです。


少なくとも、北朝鮮の終わりの始まりが来ているとも感じられますし、金正男氏を擁護していた中国がどう動くのかが今後の情勢の大きなキーとなるでしょう。


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2014年12月24日

ゲバラもびっくり!フィデル驚愕!

北朝鮮の金正恩第一書記を主人公にしたゲームがKickstarter(キックスターター)で出資者募集中とのこと。やべぇ(ギャハ)。
タイトルは「Glorious Leader!」となっておりますが、日本語訳をするなら、さしずめ「偉大なる将軍様!」が妥当でしょう(ニヤニヤ)。


このゲーム、主人公金正恩第一書記がたった一人で米帝(敢えてこう表現(笑))に挑むという「魂斗羅(コントラ)」(コナミから1980年代に発売されたゲーム)タイプの横スクロール2Dアクションゲーム今なら「メタルスラッグ」と言った方がわかりやすいでしょうかねぇ。
イメージイラストにはユニコーン(白馬)に乗った金正恩第一書記の姿が。そこにさりげなくデニス・ロッドマン(金正恩第一書記が大好きな元バスケット選手)の現役時代の姿が描かれているというなかなかもってシュールな仕上がり。そこには描かれていませんが、オバマ大統領も出演濃厚なようです。

ゲーム内容としては、金正恩第一書記が様々な武器を駆使し米帝に乗り込むもので、故金正日総書記がアイテムの一つボムで『友情出演』(笑)。時にはユニコーンにまたがって米帝兵士どもを無慈悲にせん滅を図ったりもします。さらには、北朝鮮が金正恩第一書記を暗殺することを使命に受けたジャーナリストがインタビューと称し北朝鮮に乗り込む映画「The Interview(ザ・インタビュー)」を制作したソニー・ピクチャーズエンタテインメントも登場するという時事問題まで盛り込んで、えらいことになってるわ(なお、当然ながら将軍様を茶化した結果、監督などを無慈悲に鉄槌を食らわせる模様)。ラスボスが鄧小平の首で驚いた私がバカでした(爆)。


ちなみに、55,000ドルを出資目標としていますけれども、まだ1/5ほど(12/24現在)ですね。何かその先も目標設定しているようなので、今後どうなるかが楽しみでもあります。


いやぁ、草葉の陰からゲバラが何と言うやら、そしてこの世からフィデル・カストロは何を思っているのかちょっとだけ気になる(苦笑)。だって、実現したら、昔ファミコンで出てた「ゲバラ」以来(1Pがゲバラ、2Pが当時国家元首だったフィデル・カストロという今で言えばすごくトリッキーな、キューバ革命を題材にしたゲーム)ですもの。


ゲバラ [FAMILY COMPUTER]
ゲバラ



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2014年11月10日

結局コネだった?

つい最近、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がアメリカ人の『囚人』を突如解放すると発表しました。何かしらの意図があるのではないかと言われていた解放劇には、実は意外な理由が付いて回っていたのです。


実は、今回解放されたアメリカ人2人のうちの1人の関係者が、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記と懇意の間柄であるデニス・ロッドマンさんに解放に一役買ってほしいと依頼したのだそうです。依頼を受けたロッドマンさんは、北朝鮮(恐らく金正恩第一書記)に「全てのアメリカ人を解放しなければ、今後の訪朝を全てキャンセルする」という手紙をしたためたそうです。


国家元首の対応としては意外っちゃあ意外なんですが、金正恩第一書記とロッドマンさんとの関係がここまで深いのかというのと、金正恩第一書記がそこまでロッドマンさんを心酔しきっているというふうだとすれば、北朝鮮の政治は案外感情論で流れているとも言え、今後の北朝鮮の政治が危ういことを実感させられましたね。


ただ、果たして日本にはこれだけできる人がいるのかと言えば、正直いないでしょう
例えばそれに近い人として、アントニオ猪木さんがいますけれども、国が行くなと言うのに行った経緯はあれども、そこまでの実行力やコネクションがあるとは言えないですよねぇ。ましてや国家元首との関係なんてないに等しいですし・・・。


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2013年12月10日

遂にトチ狂った北の国

以前北朝鮮のNo.2で金正雲第一書記から見ると叔父にあたる張成沢(チャン・ソンテク)元国防委員会副委員長が解任されたことを書きましたが、遂に解任された張成沢元国防委員会副委員長が処刑されたのではないかという情報が北朝鮮内から漏れ伝わって来ました
それ以前には、張成沢元国防委員会副委員長がしょっ引かれるという場面が12/9の国営放送(朝鮮中央テレビ)で伝えられるという、写真がでっち上げや合成であったとしても極めて異例の事態が起こっており、この一件で復職はもうあり得ないとまで言われていた矢先のことだったので、常軌を逸しているとも、かの国の動きが全く読めないとも言えるわけです。
この処刑されたという日がミソで、複数の証言からどうやら12/5頃、少なくとも国営放送で紹介された12/9よりかは前に執行されたとのことらしいのです。報道が出てきたのが12/3頃ですから、スピード処刑の可能性もあるわけです(それ以前に粛々と進められていた可能性もある)。


しかし、親類縁者関係なく何とも無慈悲な・・・。さながら日本の戦国時代のようにやられる前にやれという暗闘が繰り広げられているんだなと、この件を書いた記事をよんだだけで感じ取れましたね。まぁ、旧ソ連や中国に代表される共産主義社会はこういうふうなんですよねぇ。いわゆる邪魔者は消せ的な社会ですわ。


今後、改革派・親中派と言われる勢力は駆逐され、取って代わるように軍・保守派が台頭してくるものと思われます。既に北朝鮮のNO.2の一人とも言える崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長が実権を握りつつあるのですが、もしかすると今回の『内紛』は朝鮮人民軍の強硬派が陰で操っているのではとも言われています。
仮にそうだったとした場合、張成沢元国防委員会副委員長のしょっ引かれる姿が、崔竜海朝鮮人民軍総政治局長、さらには金正雲第一書記に重ならないか、改めて今後の動向に注視していかなければなりません。まずは12/17、北朝鮮の金正日元総書記が亡くなってから2年経つこの日、つまりは北朝鮮の服喪の明けるこの日の忌式に誰が現れ、誰がいないのかをしっかと見ておく必要があるでしょう。


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2013年12月03日

ヤキが回ったのか、気でも狂ったのか・・・

独立後親子3代にわたって政権を担い、強固な権力基盤を築いている北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。2012年に金正日(キム・ジョンイル)元総書記が死去後、三男である金正雲(キム・ジョンウン)第一書記が政権を担っています
金正雲体制になってから、急にドラスティックなことをやることが多くなり、いよいよ不安定極まりないなと思っていたら、こんな話が韓国から舞い込んで来ました。


北朝鮮のNo.2で金正雲第一書記から見ると叔父にあたる張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が側近の不正により全ての職を解任(側近2名は公開処刑)され、行方不明になっていると報じられました。

何でこうなったのか、これが毎度のことながら全くよくわからない。全て推測の下の話なるのですが、張国防委員会副委員長が改革派と目されており、将来的には北朝鮮を(一部か全体かは別にして)中国のように改革開放路線に導き、国家を再興しようと目論んでいたのでしょう。
ところが、軍部がそれを認めたくなかった改革派に流れると目される資金がとても美味しかったんでしょうね。しかも下手に改革開放が進めば政権基盤を揺るがし、潰されかねないということで何かしらの手を打つように打診したのではないかとも見えるわけです。丁度現在北朝鮮の中枢(つまり金正雲第一書記の側近)は若手の軍人だったはず。そのあたりが入れ知恵をして陥れたのが真相なのではないのかなとも思っています。
もちろん、そんなことをすれば金正日元総書記の妹(張成沢国防副委員長の妻)が黙ってないはずなのですが、病床の身にあるという噂もあり、権力としてはそうないのではとも取れるわけです。実際長老軍人達が追い込まれてますし。


今後、これがきっかけで父親顔負けの先軍政治になる可能性もある、かつ軍部が暴走して何かしでかさなければいいのですが・・・。これが韓国だけじゃなく、日本も含めた周辺諸国の問題になって来かねないので、早いこと国際社会は手を打たないといけないところで、日中が日韓が揉めてるもんなぁ・・・。してやったりと思ってなきゃいいが。


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2013年07月18日

砂糖の中にあったのに、甘くならなかった

正直キューバという国がわからなくなってきました。


先日、パナマ運河を通過中のキューバ発北朝鮮行きの北朝鮮船籍から、ミグ21(旧ソ連の戦闘機)や地対空ミサイルシステムなどの部品が出てきたとのこと。その出てきたところがすごく、満載の砂糖の袋の底、まるで隠すかのようにコンテナの中に入っていたのだそうな。
実際に、NHKの番組「NEWS WEB」でその映像を見たのですが、砂糖の中にあったコンテナ、ちょっと凹んでたな。あまりの重みでなったのか、耐久性に難があったのか、元々そういうふうになっていたのかわからんのですけど、重要ならそんなもろそうなものに入れなくても・・・


で、今回見つかったものは、キューバ政府(外務省)に言わせると、「旧世紀の兵器」だそうで、「国家主権を守る(注:社会主義国であるキューバにとって、国家主権を守るために戦う相手はアメリカになる)ために、防衛能力を保つ必要がある」ということで、北朝鮮にわざわざ持って行って修繕をしてもらうんだということだそうで、やましいこと(つまり北朝鮮への武器供与をすること)はないと主張しています。
それにしても、砂糖満載の船に隠すかのように入れてたりとか、船長が自殺しようとしていたとか腑に落ちないなぁ・・・。それに国連から北朝鮮への武器禁輸措置があるからなおさらです。


ところで、キューバという国は、言論統制等はあっても、社会主義の中ではそれなりによかった国とされています。ソ連の崩壊で窮してはいるものの、北朝鮮のように締めつけもない、むしろラテンの人達(楽天的な正確な人達)の国ということもあってか、(格差が広がっているとは言われながらも)大きな不満は漏れてきません。それに、どちらかというと中南米諸国とも友好的、日本との間柄も(アメリカべったりとも揶揄される中でも、意外なことに)悪くはない。それゆえに、今回の一件はキューバにとって大きなマイナスポイントになるのではないのかなと思っています。

今後の回答次第では、北朝鮮はもちろん(これは当然の成り行きだから結構なこと)、とばっちりを受ける形でキューバの締め付けもさらに厳しくなると思います。これ以上国としての形態が保てなくなる前に、なぜこういった経緯になったのかをきちんと説明すべきだと思います。それがキューバの人達のためになると信じております。


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2012年12月12日

見事に成功しやがった

今日、北朝鮮が今年4月に続き、2度目の南方に向けたミサイル(北朝鮮では人工衛星)発射を行いました2006年・2009年に東方(つまり日本方面)に打ち上げたミサイルも含めれば4回目になります。
実は韓国の情報筋からミサイルに欠陥があるため修理が必要な状況下にあり、第1段目の取り外しを行っているないしは解体作業に入ったと言われていました(実際、北朝鮮サイドから発射延期の知らせを行っていた)。そんな中、諸外国の隙を狙って打ち上げを行ったという格好です。まぁ、諸外国はてっきり「まーた失敗か」とか「今回は失敗するとヤバいからかなり慎重になってるんだな」とか思っていたのに(苦笑)。

今回この打ち上げがすぐできたのは、スペアのミサイルから打ち上げたのか欠陥が思った以上に深刻ではないのですぐ打ち上げ準備に入ったのか、はたまた(今回の場合は打ち上げ延期という)ブラフを仕掛けて諸外国の監視の隙があった中で、急いで燃料を注いだ半ば不意打ち作戦だったのか。個人的な考えですけど、今回のミサイルがスペアではないのかと言われているだけに、スペアでの打ち上げはないと思ってますし、だからといって深刻な欠陥がなかったのならなぜ解体作業に入ったと見られる行動を行ったのか。謎は残ったままです。


いずれにせよ、今回の成功、しかも北朝鮮の予告通りの大成功だったため、4月に傷ついた国家の威信は見事に回復し、今後の核実験を含めた実験に弾みがつくことになるでしょう。闇ビジネスでミサイル開発が第三国に提供される可能性もあります。そして、韓国では衛星発射に失敗していることから、ロケット技術の面で優勢に立てたということで、国家の優位性を国民にもアピールできると同時に、故金正日総書記の遺構統治・金正恩体制の箔付けにもまんまと成功したわけです。
韓国・日本・アメリカサイドから見れば、正確な発射技術を身につけてしまい、日本やアメリカ本土を射程距離に持つミサイルが配備される可能性が出てきたことを意味しています。さらに、韓国にとっては移動式の短距離ミサイルも含め正確な射程技術で韓国中が標的になっただけでなく、昔南北会談の際に北朝鮮の外交官が発言した「ソウルを火の海にする」という発言が現実のものになりかねない事態に陥ったわけです。

ただ、今回北朝鮮が払う代償は大きいのは言うまでもありません今回の件で安保理の緊急会議が開かれることになり、追加制裁を食らうことになるのは確実でしょう。日本との対話に向けた交渉を行う話も反故されることになりました。韓国との関係も冷却し、いわゆるタカ派的な考えを持つ主張が優勢になるでしょう(これは日本でも言えることになります)。


喜びも一時の出来事・・・の中、瀬戸際外交が徳俵に乗っかったような状況に陥った今後の金正恩体制のかじ取りが気になるところです。


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2012年07月25日

奥さんだったのか

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国家元首でもある金正恩(キム・ジョンイル)第一書記。経歴に関してもあまり知られていない(幼少期にスイスに留学したくらいの経歴しか知られていないし、なぜあそこまで太ったのかの経緯も示されていない)し、国家元首になってからもあまり大きな動向は知られていないというふうです。

その金正恩第一書記のそばに付き添う女性が、ある時から国営テレビ(朝鮮中央テレビ)の映像に登場して以来、にわかにクローズアップされました。なぜなら、北朝鮮で高い身分の人達が登場する席で女性の姿が登場するのは異例なばかりか、第一書記の後ろに控える最高幹部の人達の一歩前を歩ける存在の女性は極めて異例だからです。
そのため、韓国や日本のメディアでは、あの人物は何者なんだということで大きな話題になっていました。特に、その女性が金正恩第一書記の夫人か金正恩第一書記の妹である金汝貞(キム・ヨジョン)氏ではないかとも言われていました。


その結論が今日(7/25)の夜、国営テレビの報道で出ました。というのも、国営テレビの報道によれば、今日ピョンヤンに開園した遊園地に夫人と共に視察に訪れたと報じたからです。その映像に映っていた『夫人』というのが、かねてから言われていた女性だったというわけです。夫人の名前も判明し、その名前はリ・ソルジュというのだそうな。また金正恩第一書記とリ・ソルジュ夫人の間には子供(2010年生まれの娘)がいるとの報道がされました。


あまりにも急かなとも思えてならない部分もありますけど、やはり伏線はあったわけで。
それは、金正恩第一書記の母であり、故金正日総書記の妻でもある高英姫(コ・ヨンヒ)氏が急に『朝鮮の母(オモニ)』として持ち上げられた点在日朝鮮人でありながら、最高実力者の夫人という地位にまで上り詰めた人でもありますが、その際に金正日総書記をかいがいしく支えるエピソードも紹介されていましたどうもこの姿が今回の金正恩第一書記とリ・ソルジュ夫人との間にダブるわけです。そのうち、『若き朝鮮の母』とか何とか言って持ち上げられるんじゃないかと。


ところで、金正恩第一書記の招へいで北朝鮮入りしている藤本健二さん。もしかすると、そのあたりの情報も仕入れてくるのではないかとも思えるのですが、その前にあの人ノコノコと誘いに乗って殺されやしないかと心配でならんのですが(苦笑)。


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2012年04月13日

まるで今の体制を物語ったかのような失敗劇

今日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が『人工衛星』と称する物体を搭載したロケットを発射しましたいつ発射するんだとビクビクしながら過ごしていた日々は今日で終わったわけですけれども、日本は有事の際の対応がまだまだ甘いなということが露呈され、周辺諸国からちょろいんじゃないかと思われてもおかしくない行動の数々に、少々情けなさをも感じています。


しかしながら、北朝鮮にとっては、メンツが潰されて、おまけに国際的な機関で査問されることにもなりそうで、踏んだり蹴ったりで散々だったんじゃないかとも。

まず、北朝鮮としては異例のメディア公開を積極的に行っていました
今回金日成主席の生誕100年というのもあったり、金正恩氏が国家元首に就任(注:発射直前に第1書記に就任している)もある、さらに先日亡くなった金正日総書記の遺訓統治の名残りもあって、相当気合が入っていたんでしょうね。だからこそ、国際社会が云々かんぬん言っても動じない、ともすればふてぶてしい行動に出られたんだなと思っちゃいましたよ。
しかしながら、そこまで強行したのに、結局は失敗金正恩体制に大きな傷は付くわ、国際社会からは制裁を検討されてしまう可能性が出てくるわ、韓国にはミサイルの破片を拾われて、下手をすれば「衛星なんか入ってないニダ(キリッ)」とか暴露される可能性が出てくるわで、裏目では片付けられない失態をしてしまったことになるわけですよ。

ところで、今回失敗を放送したのも異例ですが、通常のニュースをも中断して伝えたのも異例だそうな。
その臨時ニュースの中では、「科学者、技術者、専門家が現在、失敗の原因を研究している」ということも伝えているんですけど、恐らくこの原稿読みをしていたアナウンサーは「なお、粛清の対象になるのかは、今後の結果と正恩同士のお心次第」と言いたかったんだろうなぁ(苦笑)。

まぁ、それでもなお、北朝鮮は懲りずに東海岸側にあるムスダンリから撃ちまっせとやる気満々(注:今回西海岸側にあるトムチャンリから撃ったのは、ムスダンリの設備の老朽化が激しかったためとも言われている)。今度は日本が危ないわけですけど、今回のような失態が起こって逆に韓国領土に落ちれば、下手すれば「これは宣戦布告ニダ!」とかお怒りになって戦争おっ始め・・・ないわなぁ(苦笑)。


ちなみに、今回の『人工衛星』を積んだロケットですが、1段目2段目の切り離しに失敗したとか、このままでは墜落してヤバいから爆発させたとか諸説あるようです。
いずれにしても、最初に数個の塊に分裂し、最終的には20個以上の破片になってしまった、つまりはバラバラになってしまったとのこと。いやぁ、まるで今とこの後の体制を象徴しているようで、正恩さんもヒヤヒヤものだったろうね(ギャハ)。


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2012年01月21日

まさか本気でやるとは思わなんだ(笑)

先日、北朝鮮国内でチョコパイが席巻しているという話を書いた際、『チョコパイを反体制ビラに紛れ込ませて「体制を倒せば、お腹いっぱい食べられますよ」とか一筆入れて配ってしまえば、あっという間に体制崩壊に繋がるんじゃないか』と書いたのですが、まさかやっちまうとは・・・(笑)。


つい最近放送された海外のニュースを放送するNHK-BS1の番組「ワールドWaveトゥナイト」。世界の話題で構成されているニュース番組の中では数少ない国際関連専門の番組でもあります。
その中で、確か韓国のKBSテレビ(韓国放送公社)だったかと思うのですが、インチョン(仁川)郊外の北朝鮮との軍事境界線に近い江華(カンファ)島(日本の歴史では、江華島事件で有名な島)で、反体制ビラとチョコパイの入った20個の風船が飛ばされたのだそうな。
これは脱北者団体が北朝鮮国内に住む同胞(北朝鮮国民)に向けて飛ばしたもので、同胞が旧正月にひもじい思いをしないようにという思いもあるのだそうな。


少なくとも食い物を入れておけば、ビラも読んでくれるだろう・・・という魂胆なんでしょうね。でも、北朝鮮国内にちゃんと着いたとしても、軍に回収されてしまうのかもとか思うとちょっと寂しい結末よのぉ。
でも正直、この方法を辛抱強く行えば、あっという間に体制崩壊にまで持って行けるんじゃないかと思っています。季節によっては食い物ゆえに難しいところもありますけど、食料不足に陥るこの時期ならば効果てきめんと思っている私も短絡的なんでしょうかねぇ(苦笑)。


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※今回、北朝鮮に向けて撒かれたのがこのチョコパイらしい(TBS News iより)。



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2011年12月19日

だーかーら、あのアナウンサーは出てこなかったのか

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国営テレビ・ラジオを受け持つ朝鮮中央放送で、テレビ部門を受け持っている有名な女性アナウンサーがいる。彼女の名前はリ・チュンヒ北朝鮮国内のみならず日本をはじめとする海外でも有名なアナウンサーで、抑揚の激しい、時にして荒波に揉まれたような感じになるあの独特の口調で有名なアナウンサーでもあります。
彼女は北朝鮮の最高指導者の報道および国家の重要な話題に長いこと関わっていたこともあり、北朝鮮内ではアナウンサーの中でも6人しかいないとされる最高特権が与えられ、国から努力英雄という賞ももらい、優雅な暮らしを送っているとされています。


そんな彼女がここ数ヶ月ほど姿を現さない時期がありました。過去にも1ヶ月ほど姿を現さなかった時には、単純に伝えるべき動静がなくて出てなかっただけだったそうですが、今回はかなり長かったため、病気になった・死亡した・左遷されたなど様々な憶測が流れました。


そんな中、彼女の現れなかった理由が明らかになるかもしれない事態が起こりました。それが金正日(キム・ジョンイル)総書記の急逝12/17の朝に亡くなったことが、北朝鮮内の報道では12/19の正午の臨時ニュースで発表されました。その際、彼女が喪服姿で現れたのです(ちなみに、始まる前から緊急放送の旨が伝えられるほどの異常事態だった。まるで戦中の日本がポツダム宣言を受け入れる放送を流した時みたいだ)。

まぁ、その後は金日成(キム・イルソン)主席が亡くなった時と同じような感じアナウンサーが嗚咽交じりに報道し、判で押したような三文芝居でオイオイ泣く姿が映し出され、「キムジョンイルドンジー(金正日同士)、何で死んじゃったんだよ」みたいなことを言うわけで。


で、恐らくあのアナウンサーは、金正日総書記の状態が悪いことを高官(ないしは朝鮮中央通信の上司)から知らされて、半軟禁状態(家と仕事場以外は行けない状態)で待機に近い感じになっていたのではなかろうかと。
職場にいても、ニュースを読む機会は与えられず、逆に不測の事態に備えて、空いたスタジオで金正日総書記の死去のニュース読みの練習をしていたのではないかとも勘繰りたくなります。
そして、公式に亡くなった情報(私が思うに、12/17に地方行脚中に亡くなったというのはどうも胡散臭い。彼女が動静を消した頃から入院をしていて、ごく最近に亡くなったものの、すぐ発表すると国中がおかしくなるから、体制が整うまで伏せたと思っている)を掴んでから満を持して登場・・・とまるで国ぐるみの三文芝居じゃねーかと(苦笑)。
だいいち、国の演劇団がインタビューに出ることがおかしいだろう(汗)。本気で泣いているのか芝居なのかが区別つかないじゃん。


いずれにしても、この国の体制が整わない限り、不安定なのは間違いないですね。また3年間喪に服して、金正恩(キム・ジョンウン)が書記長なりに就任するのか・・・。


しかし、確実に思ったことが一つある。
「ホームフロント」の世界キター(ギャハ)!<それはないない(笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)TrackBack(0)

2011年11月21日

チョコパイ、恐るべし

北朝鮮で大きな話題になっているのがチョコパイ
日本でもポピュラーなこのお菓子、韓国のロッテでも販売しています(注:韓国のロッテは、日本のロッテの海外子会社という位置付け。ちなみに創業者は在日韓国人の方)。
日本で食べる際には、たくさんあるお菓子のひとつなので、そう気にしないもの。恐らく韓国でもメジャーではあれ、ありがたく頂きますとまでは思わないでしょう。ところが、北朝鮮では労働者のステータスシンボルにまでなっているだけでなく、それ以上の価値を持っているのだとか


詳細はこちらこちらに譲りますが、北朝鮮労働者はチョコパイを『資本主義の象徴』のような位置付けをしているらしく、工場内で(労働者の生産意欲向上の名目で)もらっても、その場で食べずに持って帰る人が多く、子供や親せきと一緒に食べたり配ったりしているのだそうな。酷いと、それが結婚式の引き出物になったり、投機の対象(要はカネにするための道具)になったりと過激化。しまいにはチョコパイの闇市があるという噂まで流れるほどなのだそうな。

これだけ(移動制限の厳しいはずの)北朝鮮中を席巻してしまうのですから、当然(生物なのに)貨幣価値として高い価値を持ってしまうわけです。北朝鮮ではウォンではなく人民元がまかり通っているとか言われることもありますが、もしかすると韓国産なり日本産なりのチョコパイを持って行くとそれなりの待遇を受けられるのかもしれません。それこそ、社会主義国ではたばこや酒で十分賄賂になる(買収できる)ような社会ですから。

そんなこともあってか、韓国の企業側・北朝鮮サイド双方がチョコパイ対策に乗り出してきました。
韓国企業側は、工場によって配る枚数に差が生じているため、その配る枚数に基準を設けようと北朝鮮の工場管理サイドに指示する動きもあれば、北朝鮮サイドからはチョコパイを配らず現金支給(もちろん紙くず同然のウォン。しかしもらうのはアメリカドルでという算段)に切り替えてほしいと訴える始末。前者はともかく、後者の場合は労働者が大きく反発するんじゃないかということで、双方が対策を打てない格好になっています


もしかすると、チョコパイを反体制ビラに紛れ込ませて「体制を倒せば、お腹いっぱい食べられますよ」とか一筆入れて配ってしまえば、あっという間に体制崩壊に繋がるんじゃないかと思うと何だか苦笑してしまいそうな話ですけど、たかがチョコパイでさえもピリピリしなきゃいけない北朝鮮は、何とも情けない国なんだなと。


ロッテ チョコパイ 6個入 ×5個ロッテ チョコパイ 6個入×5個



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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)