そして去年の年の瀬に起こったペヤング騒動でペヤングの商品が引き上げられた際、その間隙を縫って「やきそば弁当」が東京へ進出するのではないかという噂まで飛び交いました。しかし、東洋水産はその火消しに躍起になっていたのは記憶に新しいところ。
じゃあ、何でそこまで頑なに北海道だけでしか売らないなんて決めてるんだと思ってることでしょう。
そうしている理由の一つは、北海道でしか手に入らないというプレミア感からだと思います。よくありますよね、その地域でしか手に入らない土産物を買って帰る人。<アンタだよ、アンタ。
人はそこでしか買えないと思うと、必要・不必要関わらず買っておこうかという心理が働きます。食べ物ならそんなに重くはないし、美味しくなかったら次来た時は買わなければいいわけですし、何より基本的に高くない。だったらば買おうと・・・思うわけですね。さすがに生モノや高級品はこの限りではないですけど、「やきそば弁当」レベルであれば、手軽に買えますよね。同じ北海道限定品で見れば、ガラナとかもそうですが。
もう一つは、生産能力が上がらないので仕方なくという点でしょうか。
この「やきそば弁当」の場合、北海道の小樽工場のみで作られている商品です。他の商品ように全国いくつかの工場で作られたものではありません。となると、これを全国で販売したいと思っても、同じノウハウを持った工場が他にできなければ意味がないわけです。
派生する問題として、コストの面もあります。たとえ北海道の複数の工場でできたとしても、これを全国で販売する際、輸送コストが莫大になり、それが価格に転嫁され、結局売れなかったではお話になりませんわねぇ。ゆえに工場をこれ以上作らないという選択肢があるのだと思います。
あとは北海道でしか売らないという条件付きのものになっているからかもしれません。先日会社が清算され、アサヒビール傘下に収まった沖縄バヤリースが製造していたバヤリースがその例でしょう。この商品に関しては、オンラインショップでもわしたショップのようなアンテナショップでも購入ができないふうになっています。これは沖縄県下の商店で販売契約が成されているからだと言われています。「やきそば弁当」もバヤリースのようなプロテクトが掛かっているのかもしれません。
いずれにしても、「やきそば弁当」が北海道以外でも販売されるという話は夢のまた夢・・・となりそう。
【北海道限定】マルちゃん やきそば弁当 132g×12個

