2020年08月18日

左ヒラメに右カレイだったはず

よくヒラメとカレイを区別するための言葉として、『左ヒラメに右カレイ』というものがあります。左に頭が向いているのはヒラメ、逆に右に頭が向いているのはカレイというふうで見分けているのです。


ところが、北海道豊浦町の内浦湾で、その法則を破ったヒラメが獲れたということで話題になりました。
このヒラメは8/17に獲れたもので、その時の写真や動画を道立総合研究機構栽培水産試験場が分析したところ、体形・色・鋭い歯から、この魚が右に頭があるにも関わらずヒラメだったと解釈されたのです。

放流や養殖の魚のヒラメの場合、右に頭があるのは1/10000だそうです。ゆえに、試験場の関係者は天然ものでは非常に珍しいと結論付けました。ところがどっこい、そんな右に頭のあるヒラメが揚がってくれば、漁業関係者がニュースにするべく取っておくはず。それが行われていないということは、そんなこと気にしないというふうなのか、実は一定数いるので当たり前のような感覚で捌いているというふうなのかもしれません。それに先程の1/10000の割合というのは放流や養殖の魚のヒラメなので、天然物ならもっと割合が高くなるのかもしれないわけです。
それを裏付けているのか、このヒラメは市場関係者の誰にも見向きにされず、セリに出され、市場を去ってしまったのでした。今頃誰かのお腹の中に入ってしまったのでしょう。寿司屋に行ったのか魚屋に行ったのかスーパーに行ったのか食肉工場に行ったのかは定かではない。


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Posted by alexey_calvanov at 23:39Comments(0)