2022年01月04日

誰も行かなさそうなところに行く旅 2日目 前編

SHV47_20012日目の朝がやって来た。
今回最大の目的を果たすため、新宮駅前にやって来た。バス停を探しに来たのです。
そう、今回はバスに乗って向かう旅になります。しかも日本で一番長いとされる路線バスで。

その路線バスは八木新宮線奈良交通が運営する八木新宮特急バスというヤツです。
まだ夜明け前だというのに、キ印満載の人が大声で歌を歌っていて正直大丈夫かと先行き不安になる中、何とかバス停を見付け、近くにあるローソンで飲食を買う



SHV47_2003その理由が、こちら。
うねうねするような虫のようなプレイヤーを動かすゲームでもプレイしているんじゃないかと思えるくらい蛇行している路線。そう、(今回の場合)起点が新宮駅で、終点が大和八木駅という170km近い距離を一本で走ってしまう路線なのです。その所要時間は後程話しますが、とにかくそんな理由で飲食は調達しておきたいのです。



SHV47_2004そして、12/30にした理由もあって、この日が通行止め区間だったところが再開されるとのことだったのです。
・・・実のところ、ホテル昴という停留所を踏み損ねている(今回乗ったバスは、ホテル昴をスルーする(泣))ので、ホントの意味で完乗とは言えないのかもしれない(苦笑)。
乗車後に知ったのは、冬季(1~3月)には雪が積もってしまう可能性があるため、一部区間がショートカットされるらしい。つまり、ホントの意味で完乗できたのは、12/31までだったとのこと(汗)。



SHV47_2007さて、バスがやって来た。
・・・改めて思う、『大和八木駅』という行先案内の力強さよ(汗)。



SHV47_2008途中立ち寄るところも、普通じゃない。
吉野地方を通って奈良県の北部に抜ける、つまり奈良県はほぼ縦断となるんです。末恐ろしい路線だ。



SHV47_2009その末恐ろしさを知ることができるもの。
途中に寄る十津川温泉に約2時間、同じく五條バスセンターに約5時間10分、終点の大和八木駅には約6時間半というふうに出ている。
そんなことから、路線バスでは珍しく途中休憩が設けられており、十津川温泉・上野地・五條バスセンターの3ヶ所で休憩します(約10~20分)



SHV47_2012その中の一つ、十津川温泉にて。
温泉の煙かなと思えるほど、朝もやの立ち込める風景。実に趣のある風景です。



SHV47_2014途中はダムをいくつか見ることができ、その中の一つ風屋ダムは一番真正面に見られるので、写真を撮るのを苦手としている人でも、こんな素晴らしいものが撮れます(ニヤニヤ)。<オマエの腕が悪いだけ!
えー、このダムは、十津川第一発電所に通水するために作られたのだそうな。少し前にデカい導水管があるんですよ。



実際乗ってみて思ったのは、コロナ禍の影響も少なからずあるんでしょうけど、誰も乗ってない新宮駅の停留所では2人しか乗らず、その人も蕨尾という停留所で降りてしまったので、十津川温泉まで私だけという有様その後も増減はしたものの、最後まで乗客数が2ケタになることは無かったです(最高で9人だった)。コロナ前なら温泉客とインバウンド需要でもう少し乗っていたんでしょうけどね・・・。

実際、このバスは自治体の援助によって運行しているとのことなので、積極的に利用してほしいとのこと。ただ、旧道をメインに動いているので、かなりうねうねしているだけでなく、ナローな道幅をほぼギリギリの運行でしのいでいるというふう。あのバスですもの。あのバスを運転するテクニック、そして1人で6時間半運転する集中力は車好きじゃないとできないですよ・・・。
正直マイクロバスでもいいんじゃないかと思ったんですけど、マイクロバスだと乗客が増えた時に困ると思うのと、冬場をしのげるのかが課題になってしまうんでしょうね・・・。


SHV47_2018なお完乗すると、それを証明してくれるしおり(乗車記念証)と路線図一覧を載せたプリントがセットになった乗車記念品をもらえます。ただし、十津川温泉で申告しないと終点に着いた時もらえないので注意。
・・・ただ、この時は、十津川温泉で運転手が忘れるといけないからと、先に頂けました(苦笑)。ホントにありがとうございます。



次回は、家路に着くまでの話とおまけです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)