2022年12月11日

育成から大リーガーへ

福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大選手が、海外FA権を行使しましたが、今日アメリカ大リーグのニューヨークメッツとの契約で合意に至りました。気になる契約はというと、5年契約で総額7500万ドル(約102億7500万円)だそうです。とにかくすごい額ですが、どうすごいのかは、後で紹介しようかと。


千賀選手は、愛知県蒲郡市出身で、高校も地元の蒲郡高校という生粋の地元っ子だったのです。そんな彼が、高校時代に当時の監督の薦めで投手に転向ことで、甲子園には出場しなかったものの、プロの注目を集めるようになり、育成ドラフトで、しかも4巡目でソフトバンクに契約となったのです。もちろんそんなに評価は高くなく、契約金にあたる支度金は300万円、年俸は270万円だったそうです。しかも高校時代にひざ痛を抱えていたことから高校2年の秋から半年ほど投げられない時があったという、故障持ちだったのです。

しかしながらルーキーイヤーに徹底的に身体を作ったことで、驚異的な成長を遂げ、アクシデントはあったものの、2年目の4月に支配下登録を獲得し、3年目には中継ぎ(主にセットアッパー)で1軍に定着しました。
その後は紆余曲折あったものの、2016年以降7年連続2ケタ勝利を獲得2017年にワールド・ベースボール・クラシックに出場し、2019年にはノーヒットノーランを達成し、2021年には東京オリンピックの代表として出場し、史上最強の育成出身投手と言われても過言じゃないほどの成長を遂げています。


さて、先述の通り、当初の年俸が270万円だったのに対し、2021年の契約更改の時にもらった年俸は5年契約(途中廃棄可能)で6億円でしたから、何十倍とも言える額に跳ね上がりましたし、今回の大リーグ移籍で、何百倍とも言える年俸をもらうことになりました。
もちろん、育成出身の大リーグ移籍は初めてのことで、史上最強の育成出身投手の箔がさらに付いたのではないかと思われます。


大リーグは、そんな甘いところではありません。しかし、ワールド・ベースボール・クラシックに出場経験があり、彼の代名詞でもある「お化けフォーク」という落差の大きいフォークボールが投げられる限り、大リーグで渡り歩けるのではないかと思います。地元愛知県の星として、育成選手の星として、頑張ってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:14Comments(0)