2011年09月22日

オレ竜監督の見納めだ

中日の落合博満監督が契約満了の理由で今期限りでの退任を発表しました。
落合監督は3年契約の最終年で、本人にとっても野球殿堂入りなど節目の年だったので退任することにしたと球団側は発表しています。あとは球団に新風を吹き込ませるのには丁度いい時期であるということ、無用な混乱を避けるには丁度いい時期だったことなどを挙げています。


落合監督は山田前監督の退任(注:既に代行監督に切り替わっていた)に伴い2004年に就任。彼は現役時代をほうふつとさせる独特の采配、いわゆる『オレ竜采配』で、巧みに選手を操りかつ敵を翻弄していきました

特に名将と言われる要素になったのは、私が思うに2つ
1つ目は「10%の底上げ」で就任1年目で優勝を成し遂げたこと
就任当初、落合監督は現戦力を徹底的に分析した結果、トレードもフリーエージェントも活用せず、現行戦力の底上げだけで優勝させると宣言。当時は周囲の球団からは奇異な目で見られたものの、ふたを開ければ、充実した投手陣をフル活用して見事優勝を果たします
2つ目はノーヒットノーランの投手を替えてまで勝ちにこだわった姿勢
今でも賛否両論言われていますけれども、ノーヒットノーランをしていた山井選手から岩瀬選手へ継投し、無事系統でのノーヒットノーランを達成しました。確かに投げさせてもよかった場面なものの、セオリー通りで行くという点と点数差があまりなかったこと、打順は下位打線でも、1本でも打たれれば上位打線に回ることを考えれば、この流れは納得がいくと思います。

優勝3回・日本一1回、今シーズンも優勝を争う状況下を考えると、これまた見方が分かれます。
まず、いいふうに見れば、まだ辞めさせるべきではない
これは、成績をみるとわかります。
先述の功績に加え一度もBクラスに落ちなかったという実績、年齢面を考えれば、まだまだやれると思える成績です。入れ替えるとすれば、1軍コーチ陣を若手にして将来の監督候補を育てるという改革を行って2・3年任期を全うするという手もあったかと思います。
しかし悪いふうに見れば、今シーズンの成績がよろしくないから引責したという推測が取れるでしょう。
表面上は2位に収まってはいるものの、一時は5位に低迷したこともありました。開幕戦では横浜に負け越されるなど、今シーズンの試合の中には思わず「?」となることが多かったと思います。
特に酷かったのが打線。森野・井端に始まって、ブランコ(彼の場合は怪我の要因も無きにしもあらずだが)・グスマン・和田(注:ここまで敬称略)といったスタメンが全く機能していなかったのがそれを象徴しているでしょう。またセンターを固定しなかったことも痛いのではないかと思います。大島選手という昨年活躍した選手を固定して、試合状況や個人の調子に応じて変えていってもよかったのに、それをしなかったのも落合監督の迷いがあったのではないかと思います(怪我などの要因もあったと思うので一概に言えないものの、捕手と並び要の守備位置がコロコロ変わるのは正直選手も落ち着かないのでは)


ちなみに、後任はCBC解説者の高木守道さんが就任することになりました。ただ、年齢が70歳という点も考えれば、単年契約の可能性と大物OB起用への『繋ぎ』だと思えてなりません。というのも、優勝実績がなく、正直パッとした成績はないんですよねぇ(「10.8決戦」で優勝を逃しているらしいけど、正直印象にない)
そこで注目されるのがコーチ陣。恐らく次期監督になるOBを入れてくるのは間違いないと思います。となると、守備か打撃か総合コーチで、実績も人気も十分な立浪和義さんが浮かんできてもおかしくないのですが・・・


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)