2015年12月26日

いつかガラケーが終わる日

そのXデーは案外近いのかもしれません。


NTTドコモにガラケー端末を卸しているNECモバイルコミュニケーションズが2016年3月にNEC本体に吸収合併されることが明らかになりました。
NECモバイルコミュニケーションズは2010年にNECのケータイ事業を行っていた子会社(NECカシオ モバイルコミュニケーションズ。ただし、当時はカシオの名は関していたもののカシオのケータイ事業と合併していたのではなく、NECのケータイ事業をNEC・日立製作所・カシオ計算機が合弁で子会社として立ち上げたものだった)とカシオ日立モバイルコミュニケーションズ(カシオ計算機と日立コンシューマエレクトロニクスとの合弁会社)との合併で設立された会社(発足当初はNECカシオモバイルコミュニケーションズ)で、当初はauとNTTドコモ、後にソフトバンクへも機種を投入しました。
海外との競争を勝ち抜くために設立されたものの、そこで不振。後に主流になるスマートフォンへの転換に乗り遅れ、これまでのシェアNO.1をアップル・サムソン電子などの海外メーカーに奪われる格好になり、国内でも惨敗2013年にはスマートフォン事業の撤退を宣言します。
その後は、ご存じの通りガラケーのみの展開になりましたけれども、まだまだ根強い人気があるとはいえ、先細りしていることは明白。遂にスマートフォンとのシェア比率が逆転している昨今の状況を考えると、吸収合併を発表した時に語っていた「終息という方向感で動いている」という一言に繋がっていくのでしょうね。ただし、辞める時期は明確にしておらず、いつでも辞められるけど売れる限りは売っていきたいという考えのようです。
ちなみに合併に至った理由は、メンテナンス要員確保のためだそうです。


日本のケータイ以上を支えた会社もここまで追い詰められるとは、生き残っている日本のケータイメーカーに飛び火しなければいいのですけど・・・。
しかし、NECが無くなるとなると、残るのはパナソニック・シャープ・ソニーくらいか・・・。シャープは青息吐息の状態で、ソニーはそんなに好調とも言えない安定しているのかなと思えるパナソニックもNECが白旗を挙げたので、待ってましたとばかりに追随しそうだし・・・。だって、OSがNECモバイルコミュニケーションズのものですからね。自社開発を1から行うのは無理でしょう、今は。


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Posted by alexey_calvanov at 23:43Comments(0)TrackBack(0)

2013年12月04日

遂にソフトバンクの独占化が始まる?

新規参入組としてデータ通信をメインに展開していたイーモバイル(現在はイーアクセス)PHSをメインに展開していたウィルコム現在はどちらもソフトバンクの系列会社になっていますが、この2社が合併の方向で動いていることが明らかになりました。
実現すれば、2014年4月に合併の運びとなり、これまでのブランド名である「イーモバイル」・「イーアクセス」・「ウィルコム」のいずれかないしは全てが消える可能性もはらんでいます。というのも、存続会社がイーアクセスではあるものの、双方が全く違うブランドを扱っている関係上、ブランド名をそのままで進行すれば、ブランドの乱立になってしまいわかりにくくなるのを恐れて変えたいまたは統一したい・・・という意識が働く可能性もあるからです。ただ、ケータイ(3Gないしは4G)とPHSという畑違いの技術のため、ブランド名の変更が現実的なのではないのでしょうか。
現在イーモバイルは約440万(実数が非公開のため推測値)、ウィルコムは約570万とされており、合併すると約1000万となります。


かねてから言ってますが、ソフトバンクのグループ傘下に入っていること事態、独占禁止法に触れかねない、かつ業界の再寡占化を招きかねないと危惧しており、かつ総務省が求めた業界の活性化と全く逆の方向に進んでいるわけです。結局のところ、新規参入事業は失敗だったという国の政策に対する暗に批判めいたものになってしまってもいます
今回の一件で、ソフトバンクへの吸収合併の第一歩とにらんでいます。不採算部分をすっきりさせることを名目に、将来的に合併する(ソフトバンクへ組み込む)という既成事実を積み上げたいのではないかと思っています。
なぜ国は新規参入事業に補助を与えなかったのか、もし与えていれば状況はもう少し変わっていたのではないか・・・そう思えてならないわけです。公正な競争がこれから維持できるのか否かは国民の目で決まるので、ぜひユーザーの皆様は今後の動向をじっくりと見て下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)

2012年01月17日

ハードソン、ハドソン、ハドソン・・・(泣)

また一つゲームの歴史から大手が消えることになりました。
ゲームメーカーのハドソンが、2012年3月1日付で消滅することを明らかにしました


ハドソンは北海道を代表する会社の一つとしても有名で、元々はアマチュア無線関連の店としてスタートしました
1979年にアメリカで見たパソコン(当時はマイコン)をきっかけに、関連ソフトを製作し始めると、大ヒット。たちまち日本を代表するPCソフトメーカーとしても有名になりました。
そのノウハウを生かして、ハドソンはファミリーコンピュータ(ファミコン)初のサードパーティーの一つとして活躍初のサードパーティーソフト(「ナッツ&ミルク」)を発売しただけでなく、ファミリーベーシックの開発にも携わっていました

1987年にはNECと共にPCエンジンの開発に携わり、以降90年代半ば、プレイステーションやセガサターンが登場するまでハードメーカーの一つとしてゲーム業界をけん引していた時期もありました。

しかしながら、バブル崩壊の煽りを受けてからは業績は下降線を遂げ、北海道拓殖銀行の廃業以降は急速に悪化2005年からはコナミグループの支援を受けることになりました。そして2011年にはコナミの完全子会社になり、遂に社名が消えることになりました。恐らく大手の名が消えるのはアタリ・ジャレコ(現在両社は元の社名に戻っている)・SNK(現在はSNKプレイモア)以来の衝撃でしょう。


ハドソンといえば、数多くのイベントや出来事を巻き起こしたことを挙げる人がいるかもしれません。
私くらいの世代だと、シューティングキャラバン・高橋名人・「シュウォッチ」、そして「PCエンジン CD-ROM2(ロムロム)」でしょう。

シューティングキャラバンは当時の子供達を熱狂させましたし、高橋名人はそのインパクトで一躍注目を浴び、今でも現役の『名人』です。毛利名人との対決は今でも語り草になっていますね。<スイカを16連射で割ってたまるかって必死になって言ってたね、名人(ゲラゲラゲラ)。
名人に追いつけ追い越せとばかりにシュウォッチで燃えて、「天外魔境」のムービーに驚いたのは今でも覚えていますよ。
そして、昨年シリーズ終了になった「桃太郎電鉄シリーズ」もこのハドソンがあったからこそ生まれたと言っていいでしょう
あとは、「天外魔境」にも絡んでくるんですけど、北海道に会社があったということでカニの接待を受けられたというエピソードでしょうか(そのことでカンヅメになった人もいたとか(苦笑))


ここ数年は元気がなかっただけに、いつかこうなる日が来るのではないかと思っていたのですが、思った以上に早かった、そしてあっけなかったことに、思わず口が開いたままになってしまいましたね。時代の流れとはいえ、残念でなりません。


また一つ、私達の思い出が消えてしまったかのようです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:15Comments(0)TrackBack(0)