ただ、普通山の日にするなら、富士山などの山開きになる7/1とかがいいんじゃないのと思っていた人もいたことでしょう。ただ、それだと親しむという点では弱かったんでしょうね。それなら、休日のない月である6月か8月にしようとなった際、お盆休みと絡めて8月がいいんじゃないかという決まり方をしているようなのです。
そうなると、移動休日にしてお盆休みと連動させればいいじゃない・・・と思う方もいたかもしれません。ところが、それができない事情があるのです。それは、本来制定されるはずだった8/12に絡んできます。
この8/12というのは、日本の航空史史上最大の惨事になった日航ジャンボ機墜落事故が起こった日なのです。この惨事が起こったのが御巣鷹山という群馬県にある山だったため、この日に制定すると、犠牲者に対して祝福する日になり、遺族感情を逆なでしかねないという理由から、この8/12に当たることのないように、前日の8/11で固定するというふうになったのです。
思うに、8/12を慰霊の日も兼ねて山の日に制定するのが、事故を風化させないためにもいいのではないのかなとも思うのですが、やはり遺族感情の面を考えると難しいのかなぁ・・・。
これで、祝日の制定されていないのは6月だけになりました。しかし、12月に制定されている天皇誕生日は、今上(きんじょう)天皇の誕生日によって移動する祝日のため、次の天皇になる皇太子は2月生まれなことから、今上天皇の誕生日が(昭和天皇の誕生日だった)昭和の日のような法律で制定された休日にならない限り、祝日のない月になってしまうでしょう。

