2018年07月09日

ゆりかもめにある駅の名前が変わる

東京の新橋~豊洲を走るゴムタイヤ式の新交通システム(AGT(自動案内軌条式旅客輸送システム))「ゆりかもめ」。この新交通システム、正式名称は「東京臨海新交通臨海線」というのだそうですが、第三セクターの鉄道「東京臨海高速鉄道りんかい線(通称「りんかい線」)」と混同しやすいとのことで、開通当初から「ゆりかもめ」と名乗っています
当初は世界都市博覧会(以下都市博)のアクセス路線として機能することになっていたものの、中止になり大赤字になるのかと思いきや、都市博中止に伴うメディアの取り上げにより、一目お台場周辺を見ようと押しかける結果になり、その後お台場などの開発が進んだことで、そこへのアクセス路線としてだけでなく、新交通システムの珍しさも手伝って観光客が乗る観光路線としての役割も果たしています。一番印象に浮かぶのはフジテレビに向かう時の列車、東京ビッグサイトに向かうための列車としてでしょうね。


その「ゆりかもめ」、全部で16の駅があるのですけど、そのうち2駅が名称変更されることになりました。


一つは、先程挙がった東京ビッグサイトが最寄りにある「国際展示場正門駅」
この『国際展示場』とは、東京ビッグサイトの正式名称なんですね。その正門そばにあるから、『国際展示場正門』となっているのですけど、こちらの駅名が「東京ビッグサイト駅」に変わります

もう一つは、「船の科学館駅」
名前の通り、船の科学館という施設が最寄りにある駅なのですけど、2011年より施設の老朽化が原因で部分休刊を余儀なくされています。その影響からか、その船の科学館先の海上で整備を進めている大型クルーズ客船対応の施設の名称である「東京国際クルーズターミナル」の名を取って、「東京国際クルーズターミナル駅」という名称に変更されることになりました。


前者に関しては、妥当な名称変更ですね。
元々国際展示場という名称があまり知られておらず、専ら東京ビッグサイトという名称で語られることが多いので、この名称変更によってわかりやすくなるのではないのでしょうか。ただ気掛かりなのは、「りんかい線」にある「国際展示場駅」がどうなるのかこの駅も「東京ビッグサイト駅」になると、混乱を来さないか心配になりますね。というのも、「国際展示場駅」の隣には「有明駅」という駅があり、ここが「りんかい線」・「ゆりかもめ」との乗換駅になるからです。
以上のことを考えると、妥当なんだけど、りんかい線と詰めの交渉を行ったのかなという心配もあります敢えて「有明駅」に寄せるということもできるのでしょうけど、そうなると東京ビッグサイトの最寄り駅というニュアンスが薄れてしまうのではないかと思います。これを解決するには、「有明駅」に改称した上で、副題として東京ビッグサイトを入れるというふうになるのでしょう。これはよくある展開(名古屋の場合、「市役所駅」に括弧書きで「県庁」と記載されている)ですね。

後者に関しては、まだ早いよね・・・。
というのも、この施設が完成するのは2020年6月末とのこと。東京オリンピック・パラリンピックに間に合うよう、現在急ピッチで建設が進んでるとのことですけど、築地市場から豊洲市場に移るということで付けられた「市場前駅」の前例を考えると、時期尚早のようにも感じるんですよね・・・。
ともすれば、船の科学館も無くなる可能性があるので、そうなると、この駅の名称に困ってしまうことでしょう。一番の有力候補は、潮風公園という公園が近くにあるので、その名前を採るというふうかな・・・。


この2駅の名称変更は2019年3月頃に行われるとのことです。そう言いながら、年度末にあたるので、4月1日(月)になるんじゃないかなと思えてならない(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)