2014年11月28日

高校野球にタイブレーク制度導入へ

千里の道も一歩から。まずは地方大会から始まります。
高校野球の延長時にベースにランナーを置いて、試合時間の短縮を図るタイブレーク制度を日本高野連(日本高校野球連盟)が導入を決めました。


さて、タイブレーク制度とは、延長に入った際、ベースにランナーを置き、時間の短縮を図るというもの。どうしても長くなりがちな野球の試合を少しでもスピーディーに進めるための究極の対策と言えるものでしょう。
タイブレーク制度は特別ルールとして設置されているケースが多く、高校野球の場合、高野連主体ではない国体や明治野球大会では既に導入されているようで、それらでは延長10回から1アウト満塁というケースで始められます。なお、社会人野球では2003年から、オリンピックでは2008年の北京大会で導入(その後は野球が種目から外されているので、唯一採用されたとも言える)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では2009年の第2回大会から採用されていますけれども、世界のプロ野球では採用されていません(特に大リーグの場合、決まるまで無制限で行われるのは有名な話)


なぜここまでの結果になったのかと言えば、恐らく一番考えられるのは、8月に開催された軟式の高校野球大会でしょう。準決勝の中京高校(岐阜県にある私立高校で、愛知県にある私立の中京大中京高校とは学校法人も違うので無関係)と崇徳高校(広島県)の一戦が3日経っても決まらず、4日目(延長50回)まで戦うことになり、その後中京高校は延長戦にはならなかったものの、休みなしで決勝戦の相手である三浦学苑高校(神奈川県)と戦うに至った経緯がありました。


実のところ、本当は甲子園までその制度を持って行きたい運びだったのでしょうけれども、高野連の間でも合意が得られない状況でかつ賛成とは言ってもまだまだ消極的な賛成が潜在的にあるというのも事実。またランナーをためるという状況が積み重ねではなく作られた状態で始まるので、重みが違うという見方もあるようです。個人的には、死力を出し尽くすというのが野球の醍醐味だと思っているので、タイブレーク制度は好きになれませんね。
ともあれ、決まったのなら仕方ない。見ている人・主催者・プレイする側お互いが納得のできる結論を導き出してほしいです。
今後は、どういうシチュエーション(延長何回から始め、ランナーは何人置くのか)で始めるのかというのが焦点になりそうです。


なお、WBCでは導入されている投手の投球回数・投球数の制限はほとんど支持されなかったとのこと。個人的にはこちらの方を精力的に行うべきだと思うんですけどねぇ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)TrackBack(0)