その中で、丸栄が次の策を打ってきました。関東圏や関西圏などでは出店している家電量販店のラオックスと関東圏では紳士服販売(特に大きなサイズの紳士服販売)で有名なサカゼンが出店することが決まったのです。
場所は本館の1階および6・7階。特に6・7階は栄にある書店丸善が撤退し、空きスペースとなっていたので、今回の交渉がまとまったことですぐに埋まったとも。まぁ、丸善に関しては新ビルが完成するまでの間の猿の腰掛け的な感じでしたからね。早いこと決まってよかったよかったと。
しかし、なぜ丸栄は百貨店なのに家電量販店を入れるのか。その理由は2つ。
一つは中国人の爆買い需要。ご存じの通り、中国人の買い物意欲はかなり旺盛。特に日本製品への信頼はひと一倍とも言われています(逆に『国産製品』が信頼ならないという裏返しなんですよね(汗))。
もう一つは、松坂屋に出店したヨドバシカメラの影響が考えられます。大型家電量販店が進出したことで栄地区の家電や競争が起こると踏んだ丸栄が顧客奪還を狙ってラオックスと交渉したのではないかと思います。
ただ、サカゼンが進出する理由がイマイチ読めない。既存の紳士服販売店でも十分対応できたのではないかと思えてならんのですよ。新しい店を出すことでインパクトを付けたいと考えてたのか、サカゼンが他地域出店のモデルケースにしたかったのか、この結果は数年経たないとわからないでしょう。
いずれにしても、このバクチが外れれば後はありませんから、丸栄としては何としても成功させるべく手間を惜しまないでほしいです。
個人的には、意外に知らない人も多いでしょうが、丸栄は鮮魚がとても豊富で、名古屋都心では珍しくお手頃価格で刺身の柵が買えるんですよ。しかもスーパーではなかなかお目に掛かれない魚の刺身があったりするので、こんな貴重なスポットが無くなるのは惜しい・・・。

