2017年03月03日

投げない敬遠は止めるべきだ

大リーグでは、今年から申告制の敬遠が認められるようになりました。これは、チームの監督が審判(球審)に申請すれば、投手は4球投げなくとも敬遠できるというもの。これにより、冗長になりがちな試合時間の短縮が図れるとのことだそうです。


しかし、ちょっと待て。敬遠(つまり4球)を投げないというのは、投手を利するだけなような気もするんだよね。
まず第一にスタミナが維持できるので、疲れている時は敬遠という選択肢で余分な球を投げないようにして、球数を意図的に減らせれるのではないかと。
もう一つは、投手がボーク癖を持っている場合、それを誘うような展開に持って来れないので、投手は投げやすくなるでしょう。さらに敬遠球を打ってサヨナラなど投手の甘い球を狙う戦略が取れなくなる・投手が暴投を投げてサヨナラ負けが無くなるので、投手が俄然有利になるでしょう。
ある意味、投手のチート行為だなと。はっきり言ってずるい。投手だけが得する施策で、時間短縮なんてあまり関係ないんじゃないのかと疑ってしまうほど。これで先攻チームが少し有利になるのかもしれないですね。


何度考えても愚策。タイブレーク制度もそうだけど、どうして短くすることばかりを考えるのでしょうねぇ・・・。長くても実のある内容なら、面白い試合なのに。


日本のプロ野球では今シーズンは申告制の敬遠を導入しないとのこと。ただ、来年以降は審議に掛けて導入するかどうかを決めるとのことなので、予断を許さない状況です。もしかすると、高校野球から切り崩しを図っていくという、タイブレーク制度と同じパターンで普及させようとするんじゃないかねぇ・・・。


はっきり言おう、タイブレーク制度と申告制の敬遠は、野球をものすごくつまらなくさせる制度だから、絶対に止めましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2013年10月31日

海の向こうはボストン・レッドソックスが制す

アメリカ・大リーグのワールドシリーズ、ボストンで行われたこの試合は、同所に本拠を置くボストン・レッドソックスが6-1でセントルイス・カージナルズを破り、優勝しました。
レッドソックスというと、上原選手と田澤選手が所属しているのですが、両選手ともチームのキモとして活躍。特に上原選手はクローザー(抑え)という難しいポジションを見事に立ち回って、チームの優勝に貢献しました。


上原選手とクローザーの関係は巨人時代にまでさかのぼります。
当時先発として20勝投手にもなっていたのにもかかわらず、全くパッとしない年(2007年)がありました。その際、原監督が、上原選手を抑えに指名したことで、大活躍その年は32セーブを挙げ優勝に貢献しました(ただしクライマックスシリーズで中日に敗れ、日本シリーズ進出は逃している)。
この時の経験と、大リーグで中継ぎとして貢献した時の苦労というのが今年のワールドシリーズのクローザーとしての活躍に結びついているのではないかと思っています。
また、田澤選手という日本人の同僚がいるのも、上原選手にとってはいい糧になったのではないかと思います。

球種が少なく(メインはフォーシームという高速な直球の一種とSFF(スプリット・フィンガー・ファストボール)という速球系のフォークのみで、ツーシームという沈み気味の速球の一種とスライダーをたまに、カーブをまれに投げるというレベル)、来年以降を不安視する声もありますが、持ち前の負けん気と過去の経験が今後も上原選手を大きく成長させるのではないかと思います
もしかしたら、上原選手は大リーグなら先発よりもクローザーという役割が似合う場所なのかもしれません。本人がそのポジションを不本意と思っているのか天職だと思っているのかそのあたりはわかりませんけれども、個人的にはこの役職を全うしていくのだと思っています。


ともあれ、上原選手・田澤選手、おめでとうございます。そして1年間お疲れ様でした。ゆっくり休んで下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2013年08月22日

イチロー、前人未到の域へ

大リーグ・ヤンキースのイチロー選手が日米通算4000本安打を達成しました。
今日の試合の第1打席で三遊間(3塁手近く)を破るヒットで出塁したことで記録を達成しました。本人よりもその周囲で大きく盛り上がっていることを知ったイチロー選手はうれしくて半泣きしそうだったと言っているのが印象的でした。その目は純粋な野球少年の目と変わらなかったですから。


イチロー選手はオリックス時代に1278本、大リーグに移籍してから2722本打ち達成しています。この日米通算というものがクセ者で、日本では張本さん、アメリカでは同じ4000本安打を達成しているピート・ローズさんが価値はないと言って認めていないんですね。
確かにそれはわからんでもないと思うんですよ。張本さんに関しては日本野球単独で3000本打っているという自負から、ピート・ローズさんもアメリカ野球単独で4000本打っているという自負があるから、それぞれ認めていないと言っているのでしょう。それに、通算記録を認めてしまうと、今後様々なプロリーグの記録を認めていくことになり、価値観が薄れてくるという懸念を感じているからなのかもしれません。

でもね、ヒットを打つという技術はどこに行っても変わらないと思うんですね。アメリカと日本の試合数が違うとかそういった細かいところで食い違いが出てくるということなんでしょう。どこに行っても変わらずに打てるという点で私は別の意味で評価できるのではないかなと思います。


この記録は気に食わないという人もいるわけですから、彼らのぐうの音も出させないように、大リーグの中ではトップレベルにあたる大リーグ通算3000本安打を意地でも達成してもらいたいものです。いっそのこと日米通算5000本も狙っていってもいいでしょう。
しかし寄る年波とヤンキースでの起用方法で悩むことになるんでしょうね・・・。このままヤンキースにいればなかなかスタメンで起用されるチャンスに恵まれないでしょうし、逆にスタメンを求めて他の球団に行こうと思ったら、若手の育成を阻害すると言ったマリナーズ時代の発言に矛盾するので、難しいところにいるんでしょうねぇ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 22:59Comments(0)TrackBack(0)

2012年07月24日

栄転か左遷か

今週は度肝を抜くことが多いなぁ・・・。


大リーグのシアトル・マリナーズに所属していたイチロー(鈴木一朗)選手が突如ニューヨーク・ヤンキースに移籍(若手2投手との交換トレード)することを明らかにし、日本時間の午前8時に記者会見を行いました。
丁度試合の3時間前ということもあり、様々な思いが駆け巡る中での記者会見になったのか、普段以上に言葉を選び運んでいた、かつ目には涙を浮かべていたのではないかというふうに思わせる潤みがあったイチロー選手が印象的でした。

試合にはニューヨーク・ヤンキースのメンバーとしてフル出場。第1打席でセンター前ヒットを放ち、その後盗塁も決めました。試合も1-4で勝利し、イチローの再出発は華々しいものになりました。


しかし、この記者会見も試合も、自身が11年以上本拠地として活躍していたセーフコ・フィールドで行われたもの。そのため、かつての本拠地で昨日までチームメイトだった仲間達と対戦することになったばかりか、スタメン出場とは言えども、ライトで8番(通称ライパチ)での出場に、いくらアメリカの社会はドライとはいえ、この『仕打ち』は屈辱的なのではないかとさえ思ったほどでした(ただ、イチロー選手にとって、そんなことは意に介さずだとは思いますが・・・)。


イチロー選手がマリナーズから出て行った理由は、若手を積極的に利用してほしいという部分に尽きると思います。いみじくもイチロー選手自身も会見上で「20代前半の選手が多いこのチームの未来に、僕がいるべきではない」とも話しています。かねてからトレードの噂は消えていなかったわけですが、その噂が消えない理由はGMが若手を積極的に使い、ベテランを放出していたということからも伺えます。その方針をイチロー選手自身敏感に感じ取って、トレードを志願した(数週間前から若手との交換トレードを志願していたという報道もある)のではないかと思います。
自身の環境の変化を求め、敢えて野球に厳しい球団でもあるニューヨーク・ヤンキースに移ったイチロー選手。マリナーズで成しえなかった夢を叶え、自らの高みをより極めてほしいものです。


なお、日本人大リーグ選手の反応はというと、ダルビッシュ選手はこんなものだという主旨のコメントを残し、松坂選手はやや興奮気味な主旨のコメントを残しています
エールを送る選手もいる中、一番印象的なのは、イチロー選手の背中を追って富も名誉も捨て、マイナーから這い上がって来た川崎選手ノーコメントにしてほしいというくらいにショックを受けていました。イチロー選手自身も気に掛けていたようで、(イチロー選手自身が)他に移っても一緒にやることは変わりないと気遣う主旨のコメントを残していました移籍を踏み切るか否かの段階で、最後まで川崎選手のことを考えていたみたいです。
川崎選手にとって、約半年イチロー選手とやって来たことは十分な糧になるはずです。ヤンキース戦の時には、イチロー選手を驚かすくらいの活躍をすることで、彼の恩返しになるのではないのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 22:52Comments(0)TrackBack(0)

2011年12月08日

大リーグに行っても通じると思いたい

今シーズン最大の有望株とまで言われていた日本ハムのダルビッシュ有選手がいよいよアメリカ・メジャーリーグ(大リーグ)へ挑戦することが明らかになりました。これまで行くだろう行くだろうと言われていましたが、今回ダルビッシュ選手の公式ブログで公表されただけに、ほぼ間違いないのではないかなと思います。


今年のダルビッシュ選手は、もう誰も手を付けられないほどのピッチングをしていたということは、テレビや生で見た人なら十分に感じられたと思います。実際、今年交流戦で1回、生中継で何回も見てきましたが、調子が悪いと称していても、150km/h近いストレートに多彩な変化球が冴えに冴え、その曲がり具合はキャッチャーが取れないんじゃないかと心配するほどでした。今でもソフトボールでもないのにライズするボールを見せられたあの衝撃は計りしれません。
そして、ダルビッシュ選手が今年すごいと思ったのは投球だけじゃないです
ローテーションも中5日というアメリカでメインになっている方式で挑み、さらには体重10kgまで増やして肉体改造に挑み、前述のような冴えに冴えたピッチングに繋がっています。また今シーズンから導入された統一球(この球はアメリカで使われる球と似た性質を持っているとされる)で成功し、自己最高の成績を残せたことも大リーグチャレンジへの大きな布石になったのでしょう。


ところで、アメリカへ行くことが決まった今、どの球団が手を挙げるのかが気になるところ
大型補強を行っていなかったニューヨークヤンキースが最有力と言われていましたが、ここに来て西武の中島裕之選手を獲得するとされているだけに、今後どこからオファーがかかるのかが不透明になってきました
もし、仮に契約が成立すれば、現在ボストンレッドソックスに所属している松坂大輔選手が入団時に結んだ1億ドル(入札金5100万ドル+6年契約5200万ドル)以上になるのではないかとも言われています。


正直行ってしまうのは寂しい。でも、これが自身の飛躍に繋がるのであれば、どうぞ行って来いと喜んで見送りたいです。
だからこそ、彼には成功してもらいたいです。いや絶対成功します。何せ彼は自身に相当ストイックなトレーニングを課していることを考えれば・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)TrackBack(0)