大相撲夏場所は今日千秋楽を迎え、既に優勝を決めていた横綱の白鵬関が、これより三役で挑んだ横綱の鶴竜(かくりゅう)関にうっちゃりで勝ち、12度目の全勝優勝を果たしました。
15日間で危なかったのは今日の取り組みくらいなのではないのでしょうか。その他の取り組みは危なげないどころか、安心安定の横綱相撲。特に13日目の稀勢の里関との一戦は、正しく横綱相撲を体現したものでした。相手にまわしを取られても動じることなく逆に打って出て勝ったわけですから。
白鵬関には、だめ押しなどの問題行動もあるものの、かつての謙虚さを取り戻せば、まだまだ横綱として安泰なような気がします。変に色が付いてしまったり、粗暴になってしまえば、強くても横綱としての寿命は短くなるのではと思っております。
しかし、この白鵬関の勢いを止められる力士はいるのでしょうか。
最有力候補は、今日13勝した稀勢の里関なんでしょうけど、ここ一番の弱さが12・13日目に出てしまったので、これを封じ込めない限り、横綱にもなれないでしょうね。そうなると、琴奨菊関とかになるのでしょうけど、今場所はパッとしなかったんだよなぁ・・・。
ちなみに、今場所は若手が活躍し、長野県出身の御嶽海関が11勝し敢闘賞を受賞。遠藤関も敢闘賞は受賞できなかったものの、11勝として幕内復帰後としては上々の成績を収めました。恐らく共にご当地場所となる名古屋場所では小結ないしは前頭上位に上がってくることが予想されるだけに、上位陣との対決は待ったなしの状況になるでしょう。ここでいい勝負ができれば、三役も間違いないと思いますから、一生懸命稽古に励んでほしいものですね。