大相撲の不祥事が止まりません。十両8枚目の大砂嵐関が無免許運転をしていたということが発覚しました。
大砂嵐関は、今月上旬に長野県内で無免許で運転をしていただけでなく、追突事故を起こした疑いにより、長野県警に道路交通法違反の疑いで捜査されています。
この事故に対し、大砂嵐関は否認しており、国際免許証を取得していなかったにもかかわらず、妊娠中のエジプト人の妻(国際免許証は取得済)をかばうためだったそう。ただ、この国際免許証の取得の有無にかかわらず、日本相撲協会の規定で力士は車の運転をしてはいけないことになっており、その規定に違反したことになります。そもそも論で、このことを大嶽親方や日本相撲協会に報告していなかった(本人曰く怠った)ということから、隠ぺいしようと思われても仕方ないわけです。
なお、報告しなかった点の非は認めており、今日から休場しています。処分は長野県警の捜査が終わってから決まるとのことなので、場所中の処分の可能性もはらんでいます。
まぁ、色々言いたいことがあるのですけど、まず国際免許証というものが結構いい加減なんじゃないかと。
国際免許証というのは、その国が発行した免許を外国でも使えるようにするというもので、日本では特例で来日してから1年までは有効、その後は3ヶ月以上帰国している場合のみ、再度1年まで有効というふうになっています。国際免許証を持っていなかったとされる大砂嵐関は論外にしても、仮に持っていてもその有効性が疑われる免許証で運転するのもおかしいこと。日本で継続的に運転したい場合、日本の免許に準拠した資格を得ないといけないとされています。つまり筆記と実技(私達が受けるものと同じもの)を受けることになるそうです。
ちなみに、この免許をもらう基準も国によってかなり違い、エジプトの場合は、まっすぐ走れること・曲がれること・発信と停止ができることなど、本当に基本的なことができて、取得のためのお金を収めればOKらしい。つまりガバガバ。これで運転ができるとなっていたら、追突事故が起こってもおかしくない。
あとは、些細なことでもきちんと報告。今回の事態は真っ先に報告しないといけないわけです。何をもって報告しなくともよいと思ったのか、大砂嵐関は反省しないといけないですね・・・。
とはいえ、今回の一件で、理由はともあれ、引退勧告を出されるのは避けられないでしょう。仮に虚偽なら解雇の可能性もちらつき、力士としてのキャリアに泥を塗ったばかりか、また外国人力士が・・・という目で見られてしまうでしょう。外国人力士不要論が過熱する事態になってしまうことでしょう。
そして、日本相撲協会の体たらくも極まれりとなってしまったわけで、八角理事長はもう退任は避けられなくなるでしょう。日本相撲協会の闇は深そうだ・・・。