2014年10月20日

死闘の果てに・・・

プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージ、ソフトバンク×日本ハムの最終戦が行われ、4-1でソフトバンクが勝ちし、3年ぶり15回目の日本シリーズへの進出を決めました。対して日本ハムは、ロッテ以来となる3位からの下克上を果たすことはできませんでした


今日の試合、ソフトバンクは初戦で投げた大隣選手。対して日本ハムはファーストステージ第2戦(10/12)以来の先発となった上沢選手
序盤は投手戦となり、接戦になるのではと思われましたが、4回裏に内川選手のタイムリーで先制。その後たまらず鍵谷選手に交代したものの、吉村選手のタイムリーで追加点鍵谷選手は、5回裏に先頭バッターになった細川選手に出会い頭のホームランを放たれ、さらに突き放されます。今思えば、細川選手のホームランは大野選手との相性が悪かったのか、実にもったいない失点になっています。さらに8回裏にも4人目の白村選手が李大浩(イ・デホ)選手に打たれ、気が付けば4点も取られていました

日本ハムもランナーは出すものの、7回まで投げ切った大隣選手のピッチングが実にすばらしく、要所要所で打てなかったですね。初戦もなかなか打てなかっただけに、ポストシーズンに向けて大隣選手は調子を上向きにさせていたことがひしひしとわかりました。今度の阪神との日本シリーズでどういうピッチングをするのか楽しみです。

ソフトバンクは、五十嵐・サファテ両選手の継投リレーで逃げ切ろうと思ったら、最後の最後で日本ハムが脅威の粘りを見せました
大野選手が放った投手の頭を越える当たりを何とか掴んだサファテ選手の投げた球が暴投になり、1点を返し、その次の西川選手もライナー性のヒットを打って1・2塁にはしたものの、もはやこれまで。次に出た昨日のヒーロー中島卓也選手の当たりはショートの今宮選手に運悪く取られ、クロスプレーもアウトになってしまいました。


総じて、ソフトバンクは総合力の高さがものを言いましたね。日本ハムのように小手先と言うと聞こえが悪いですけれども、ポテンシャルの高い選手で回すのとは対照的に、代わりの利く選手を何人も置いて回せるというのは調子の良し悪しで気兼ねなく変えられるので、試合をする方は楽ですね。特に投手陣はその傾向が強く、短期決戦でも実力者揃いであれば、安心して投げられると思います。


そして、この試合をもって、日本ハムの稲葉・金子両選手のラストゲームとなりました。
金子選手は10/1の引退以降出場はしなかったものの、チームに帯同して裏方として支えてくれました。ベンチに掛かっていたホームユニフォームに日本シリーズ出場の想いは叶えられなかったものの、一丸となった戦った想いは金子選手に伝わったことでしょう。
稲葉選手はクライマックスシリーズ7打数6安打と5割近い打率を残す驚異的な活躍を見せてくれました。全て代打の1打席の中でこの成績は素晴らしい。当分こんな選手は現れないでしょう。引退を決め、引退セレモニーを行った後でも全力疾走でプレーしてくれたその姿に大きな感動をもたらしたと思います。
さらに、最後はソフトバンクのナインが2人を胴上げしてくれました。しかも稲葉選手の登場曲(特にチャンス時によく掛かった)だった♪I Was Born To Love YouをBGMにして。実にうれしい計らいでした。
パリーグらしい最後は皆で引退する選手を見送るという、ファンにとってはたまらないはなむけとなりました。そしてパリーグにはノーサイドの伝統が作られているんだと再認識しました。試合中は真剣勝負、しかし試合が終わったら一野球人として互いを立てる・ねぎらうといういい伝統が。


これで、日本シリーズはセ2位の阪神とパ1位のソフトバンクとの対戦になりました。注目の第1戦は10/25に甲子園で始まり、引き分けがない場合は7戦まで行われます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)TrackBack(0)

2014年10月02日

10.2決戦、その結末は・・・

近年まれに見るいい試合でした。劇的でした。


パリーグ、ソフトバンク×オリックスが福岡にあるヤフオク!ドームで行われました。この試合、ソフトバンクはシーズン最終戦ということで、絶対に負けられない試合、対するオリックスもここで勝てばマジック2が再点灯するということなので、こちらも絶対負けられない試合になりました。


試合はソフトバンク先発大隣選手が好投。オリックスのディクソン選手も細川選手の犠牲フライで1点取られたものの、粘りのピッチングを見せていました。ディクソン選手は5回表でマウンドを降り、その後は継投策という、最近の試合ではお決まりのパターンを取りました。
オリックスも7回表、2番手に上がった森選手から原拓也選手がライト前タイムリーを放って同点に。血のにじんだかのような1点となりました。
それ以降、ランナーは出すものの、得点できないという状況が続き、試合は延長戦に。
迎えた10回裏、オリックスの6人目マエストリ選手が乱調で捕まり、1アウト満塁まで追い込まれ、たまらず森脇監督は比嘉選手にスイッチしたものの、万事休すソフトバンクの松田選手にサヨナラのレフト前ヒットを打たれ、ソフトバンクは3年ぶりの優勝を掴みました。オリックスは最後の最後まで健闘したものの、あと一歩のところで18年ぶりの優勝には届きませんでした


ソフトバンクはホームで戦えたのが一番大きかったでしょうね。しかも最後の試合、負けたら優勝の可能性が大きく遠のくかもしれない大事な試合という位置付けで戦っていたのではないのでしょうか。
対して、オリックスはプレッシャーにやられた、特にヘルマン・ペーニャ両選手が全く機能してくれなかったのが痛かったですね。正直延長になった段階で、イキのいい若手を出すべきだったのではないのかといぶかしながら見ておりましたね。まぁ、逆に彼らを外すとチームが崩壊するという意味になるので、やれなかったんでしょうね。


これで、首位ソフトバンク・2位オリックス・3位日本ハムとなりました。来週週末から行われるクライマックスシリーズで、オリックスは立て直せるか、ソフトバンクはこのまま盤石の体制を作り上げられるのかが課題になるでしょう。


最後に、ソフトバンクの皆様、優勝おめでとうございます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)