やはり大きく目立つのはソフトバンク。iPhone効果は相変わらずで、純増数は22万を超えています。次いでauで12万台。こちらもiPhone効果が効いていると考えられます。
しかし、ここで注目すべきはドコモ。何と今月の純増者数が1万ほどしかないわけです。普通に契約者数を伸ばしていたドコモゆえに、この激減ぶりには何かしらあると思う人はいるのではないのしょうか。もちろん、その考えはビンゴなわけで(苦笑)。
これまで純増者数を伸ばす要因になっていたのが、ソニーコンピュータ・エンタテインメントの携帯ゲーム機PlayStation Vita(PS Vita)だったからです。
現在、PS Vitaは60万台ほど売れているのですが、今回の契約者数発表により、単純に9万8000台分のプリペイドユーザーが『解約』という扱いになったのです。
PS Vitaは3Gモデルというものがあり、その3Gはドコモのプリペイドが充てられていました。元々ドコモのプリペイドは死に体だっただけに、きちんと契約を結んでくれて増やせれる(ともすれば不正契約も少ないクリーンなユーザーが多い)ので、ドコモにとってはメリットの多い宝の山だったと思われます。
しかしながら、PS Vitaが思った以上に伸びずに半年を迎えたために、3Gモデルの約28万台(推測)のうち2/5ほどが抜けてしまった形になりました。
ただ、これだけでは何とも分からないのも事実。というのも、PS Vitaの3Gモデルはドコモのパケホーダイにも契約変更が可能なため、単純にマイナスができないわけです。とはいえ、通信速度的にはそれほど速いものではないので、パケホーダイを申し込むくらいなら、Wi-Fiでやった方が正直速度も速く安定していることも考えれば、お試しで半年やって辞めたと考える方が無難でしょう。
思うに、こういった類のものには、できるだけ早く通信速度の高速化を図った方がいいべきで。せっかくドコモのXi(クロッシィ)を売り込むチャンスじゃないのかと思えてならんのに、全くそのあたりをやろうとしない。高いのはわかりますが、コアユーザーを囲い込むためにはいい手段のはず。早急に検討した方がいいでしょう。


